マガジンのカバー画像

感想文

21
映画、漫画、アニメ、とにかく一言書きたくなった作品を妄想を大きく羽ばたかせて徒然なるままに感想を書いたものです。
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

『推し、燃ゆ』は現代日本の信仰を表す?読書感想文

「高橋源一郎の飛ぶ教室」というラジオ番組がある。取り上げられる書籍は気になるのが多く、毎週楽しみにしている。そこで芥川賞受賞作として『推し、燃ゆ』が紹介された。朗読を聞いて天才だと思ったのは三島由紀夫以来だ。 出だしがすごい。「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」 元JKの主人公はアイドルの追っかけをしている。しかし、推しはファンとトラブルを起こし、ほどなく解散、引退してしまう。生活の中心であった推し活が奪われ、己を形成していた人格すら、推しを研究し理解しようと努める中で

シン・エヴァンゲリオン劇場版、観覧感想、考察

騙して悪いが、シン・エヴァンゲリオンは考察は必要ない。次々明かされる真実で長年の疑問はほぼ全て解けた。要るとしたら解説だけ。解説ならパンフレットを買おう。普通、人気の劇場版だと売り切れが当たり前だが、めちゃくちゃ刷ってるみたいで余裕で買えた。 本作を一言で表すなら「大人の」エヴァンゲリオン。これはあらゆる意味を内包する。全ての子供達に→全ての大人達に(TVシリーズからの経過を考えるとね、みんなもう大人になっちゃったね・・・) 当然、従来のエヴァの魅力は本作でも健在である。