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メンタルゲージ管理

皆さんこんくま(挨拶)

麻雀ばっかりやってるVtuberの水埜隈一です。

麻雀を沢山打っていると、思うように勝てなかったり、理不尽に負けたりして、メンタルが崩れることがある。

メンタルが崩れるとやたら怒りっぽくなってしまったり、やたら日和ってしまったりして麻雀に悪影響を及ぼす。

この記事ではそんなメンタル崩壊に備えるための考え方を書いていく。

ゲージ管理

ゲームでよく「ゲージ」と呼ばれる機能がある。

アクションゲームの体力ゲージや必殺技ゲージ、ウマ娘の絆ゲージや、AmongUsの修理ゲージなど。

ゲージは何かの状態を表していて、ゲームのプレイによって増えたり減ったりする。

実は麻雀にもゲージがある。

プレイヤーはメンタルゲージというゲージを持っている。ただし目には見えない。

メンタルゲージ1

メンタルゲージは、プレイヤーがネガティブな感情になると少しずつ溜まる。

例えば、

・ラスを引いた

・先制リーチをしたら追っかけリーチに一発放銃した

・自覚できるひどいミスをした

など、麻雀中に起こる色々な出来事に対して、一瞬でもネガティブな感情(怒り、恐怖、無力感等)を持つことでゲージは溜まっていく。

プレイヤーにとって容認しがたい出来事なほど、一回に溜まるゲージの量も多い。

いわゆる「理不尽な負け展開」を味わうと人によっては数戦単位でもかなりゲージが溜まる。

メンタルゲージ2

このゲージ、実はMAXまで溜まらない限りは何も起きない。

多くの場合、プレイヤーはゲージが溜まることに自覚的ではないし、今どのくらいゲージが溜まっているかも分からない。

ただ、メンタルゲージがMAXまで溜まったその瞬間、それがメンタル崩壊という形でプレイヤーに襲い掛かる

メンタルゲージ3

こうなると、プレイヤーの脳内に怒りや恐怖といった感情が居座り、思考リソースを奪っていく。

普段通りの冷静さを失う。悪い結果を何度も思い出して集中できなくなったり、それまでの負けの取り戻しに心を奪われたりする。

こうなるとゲージの回復は中々難しい。

対局をやめて、ある程度まとまった時間を取らないとゲージは回復しない。


このように、メンタルゲージが1度MAXになってしまうとメンタル崩壊を引き起こしてしまうので、そもそもゲージがMAXにならないように管理する必要がある。

ここで2つの観点からゲージ管理を考えてみる。

ゲージを回復させる観点と、ゲージの溜まりを抑える観点だ。

メンタルゲージを回復させる

ゲージを回復させるために最も有効なのは時間をあけることだ。

時の流れが一番の回復薬になる。

特に一度寝てしまえば一定量のゲージ回復が見込める。

回復量は徐々に減るかもしれないけど、1日よりも2日あける方がいいし、一週間もあければゲージは空になっているだろう。

他に対局中でも使えるものとして、深呼吸や、独自のルーティン(冷静になれる言葉を思い出す、特定の動きを行って気持ちをリセットする)等を行うことで回復も見込める。

ただしこれらは既にゲージがMAXになっている状態ではなかなか効かないし、回復量もそこまで高いものではない。ちょっとした応急処置のイメージだ。

メンタルゲージの溜まりを抑える

ゲージの回復方法は限られているので、そもそもゲージを溜まりを抑える方向性で考えてみよう。

対局中にネガティブな感情になるとゲージが溜まるが、ゲージの溜まり具合は人によって異なる。

自分の三面張先制リーチが追っかけカンチャンに一発で刺さったとして、ゲージが10%溜まる人もいれば1%しか溜まらない人もいる。

この差がなぜ生まれるか。個人の性格の違いといってしまえばそれまでかもしれないが、慣れや知識の問題もある。

対局経験が豊富で、麻雀はありえないような負け方をすることもあるということを肌身に染みて分かっている人は、そうでない人よりもゲージの溜まりを抑えられる。

また、分散や確率に対する正しい知識を持っていることも重要だ。不運が重なったときにも、「こういうこともある」と信じられる背景知識があるのとないのとではゲージの溜まり方が違うはずだ。

頻繁に対局するプレイヤーはメンタル崩壊に陥りやすい

ここまで考えてきたメンタルゲージの特性から、一つ重要なことがわかる。

それは頻繁に対局するプレイヤーほどメンタル崩壊に陥りやすいということ。

例えば、毎日8半荘対局するプレイヤーがいるとする。

最初はメンタルゲージは空っぽだ。

その日の8半荘の中で、下振れでひどい3連ラスを引いたとする。

そうするとメンタルゲージが一気に溜まる。仮に90%溜まるとしよう。

その日を終え、寝ることによってゲージは20%程度回復するが、全回復まではいかない。

次の日の最初の対局の時点でメンタルゲージは既に70%溜まっている状態になる。

その状態でまた8半荘打ち始める。そうすると、またどこかでゲージが溜まるような出来事があれば、すぐにMAXになってしまう。

前日は初期ゲージが空だったので3連ラスでもMAXまでいかずに耐えられたけど、今回は既に70%溜まっているので、割と些細なことでもMAXになってしまう。ここでメンタル崩壊を起こす。

そして悪いループが起こる。MAXまで溜まったゲージは時間を空けないと回復しない。対局中は冷静さを欠いたままだ。

そして一日の対局を終えて寝ると、また20%回復して、次の日はゲージが80%の状態から8半荘戦うことになる。

周りで見ている人は(あるいは本人でさえ)、この人すぐにアツくなるな、と思うかもしれない。しかしそれは性格というよりも単にメンタルゲージの回復が間に合っていないからそうなっている。

例えば1週間ほど対局から離れてゲージを回復することができればまた余裕を持って戦えるはずだ。

これが1日2半荘打つ人であればここまでの頻度でメンタル崩壊は起こさない。

仮に1日の対局がひどい展開による2連ラスだったとしても、その分のゲージは寝れば全回復できる程度だろう。

勿論毎日2連ラスのような不運であればいずれ回復が追い付かなくなる可能性もあるが、それはかなりレアだ。そしてすぐ回復する。

勿論、毎日8半荘も打つくらいのプレイヤーなら、そもそも経験豊富で、確率や分散の知識もあってゲージの溜まり方が緩やかである人の可能性は高い。

それでもゲージの溜まりを0にするのは不可能で、厳しい展開に晒されればゲージは溜まっていく。対局頻度に対してゲージ回復の頻度が少なければ、いずれゲージがMAXになる状況に陥るのは必至だ。

メンタル崩壊というと、麻雀の経験が少ない人が陥るイメージがあるかもしれないが、ベテランプレイヤーであっても対局頻度が高ければそれだけ陥りやすいということに注意した方がいい。対局から離れて休息を取る意義も考える必要がある。








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