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怖いもの見たさのアドベンチャーレース

少し前から趣味と言えるものが1つ増えた。
アドベンチャーレース鑑賞だ。

アドベンチャーレースとは、大自然を舞台に地図に記されたチェックポイントを順番に通過しながらゴールを目指すチーム競技。競技期間は数日にわたり、各ステージごとにトレッキング・マウンテンバイク・カヤックといった指定種目がある。チームは男女混合の4名程度で編成される。

アドベンチャーレースはいろいろおかしい。
6日間で500キロのコースとか、9日間で700キロとか、まずレースの距離設定がおかしい。
そのコースを早くゴールするために、40時間不眠不休で歩き続けるとか、そのあとの休憩時間3時間ですぐにマウンテンバイクをこぎ始めるとか、参加するチームの攻略方法もおかしい。

そして大自然を舞台にしたレースだから、チェックポイントは登山道から外れたけもの道とか、岩の上とか、常人では足を踏み入れない場所にある。
さらに地図は紙のものしか配られず、コンパスと地形の特徴からチェックポイントを特定しないといけない。ベテランチームでも迷子になるくらいだ(街でもGoogle Mapに頼りっぱなしのわたしには信じられない)。

もう見てるだけでもしんどくなる。

なんでこんなひどいレースに惹かれるのか、自分でも不思議だ。
やりたいとは1ミリだって思ってない。

でも見ちゃう笑。

ワークライフバランスがいわれる現代で、ここまでゴリゴリに身体をいじめ抜く競技はなかなかない。
だから人体実験のような怖いものを見ている気分になるのだ。人はどれほど連続して動けるのか、極限状態だとどういう思考になるのかということを、怖いもの見たさで見てしまう。

体力勝負のレースに思えるけど、実は30代〜40代の選手が多いそうだ。体力だけで考えると20代が有利だが、チーム競技ゆえに精神面での成熟が重要となるらしい。

自分も登山をして山で50メートル登るのがどんなにきついかって知ってるから、アドベンチャーレースの人たちがかけ足で山を登ってるのがもう驚愕だ。

そして低い山でさえも登山道以外に行ったら自然に飲み込まれる怖さがあるのに、高い山の道なき道を紙の地図とコンパスだけで、ズンズン進んでいくことも信じがたい。

さらにチームには女性もいて、体力的にハンデがあるのに過酷なレースで時にはチームを引っ張るのがすごい。

現実なのに信じられないことばかりで、「事実は小説よりも奇なり」を地でいく競技だ。

クレイジージャーニーや、ときどきNHKで放送をしてくれるので、次の放送を心待ちにしている。

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