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(5才までの記憶)あの日、記憶が目を覚ました。

 きっと4歳だった。神奈川県に住んでいた自分が沖縄の親戚の家で、畳の部屋で叔母さんに左手の利き手を右手に直されていた場面。
 その時の記憶からさかのぼると、私の母は、交通事故で亡くなって、私は母の葬儀で大人の男の人に肩車をされているんだ。多分悲しみの裏返しで、葬儀の時だからこそ、残された私を父の友達が悲しい思いをさせないように、肩車をしてくれていたのだろう。

 私は、6歳の小学校入学の時期に合わせて、新しい母と再婚した父の元に帰ることができた。

 つまり4歳の時に母が死んで、沖縄の親戚の家に預けられて、2年が経ち、神奈川県川崎市の父が住む場所に戻ってきたんだ。

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