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短歌(2023年9月)

魂の容れ物深く眠ってた 長かった、でもようやくここまで

見上げると複雑に絡む電線 幾多の営み日が落ちてゆく

四年ぶり友と再会するも雨 手をとりあって駅へと走る

通り雨仰げば太陽に照り映えて 大切な荷物抱えて走る

普通列車に揺られて帰る満ち満ちた心が零れて夜に浮かんだ
(2023/12/13 神戸新聞文芸・特選)

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