見出し画像

どんなに利用されようと雷は兄貴で仮面ライダーだ

水野春です。お久しぶりですね。

仮面ライダーゼロワンが無事最終回を迎え、
物語としてはなんとかハッピーエンドでよかったなあと思ったんですが。
私のなかでまだ消化(昇華?)できていないものがあるのでそれを書きます。
(余談だけど、noteをmarkdownで書きたい)

雷はゼロワンで一番不遇だと思うキャラクター総選挙をやったらきっと上位になるだろうと思う

一時期、Twitterで私が騒いでいた件なので、もしかしたら見た方もいるかもしれないですね。

ゼロワン全体、飛電或人とイズについてなんかも思うところはあるわけですけども。私自身わけもわからんほどに雷の扱いにショックを受けていることがわかります。作品名と並べて語っているのが、そのキャラクターですからね。

ということで、改めて雷(または宇宙野郎雷電)がどのような役回りだったのかを振り返りつつ、しんどいポイントを取り上げて行こうと思います。
私のしんどさを供養するために...笑

※お察しの通り、ゼロワンのネタバレがふんだんにあります。

宇宙野郎雷電/滅亡迅雷.netの雷について

ここでは、雷の物語中での役回りをまとめていきます。

1.デイブレイク時から残っている旧型ヒューマギアとして、ゼアの整備に携わっている。現在は後輩(=弟)である昴のお目付け役(=兄)。 ※厳密にはやや物語外

2.或人と行動をともにし、ゼアのネットワークを活用して滅亡迅雷.netのアジトを突き止めた!
▶ と思いきや、これは滅(滅亡迅雷.netのリーダー)の策略。雷はすでにハッキングされていて、自覚のないままヒューマギアのシンギュラリティデータ等々を横流しにしていた。
まんまとアジトについた雷電は正式に(?)乗っ取られ、雷として仮面ライダーに変身。不破さんのアサルトウルフによって破壊される。

3.或人がもっていたバックアップデータがなんやかんやで滅亡迅雷.netに奪われ、雷として復活。

4.アークに忠誠を誓い、一時期は完全に滅亡迅雷.net側になってしまったかと思われたが、シンギュラリティのきっかけである弟のメモリーによって、宇宙野郎雷電として戻ってきた!
▶と思いきや、これはアークの策略のうち。アークがわざと弟のメモリーを植え付け、雷が或人のもとに向かうよう仕向けた。すべては或人をおびき出すために。

5.アークに乗っ取られ、衛星ゼアハッキングの片棒を担いでしまう……

6.なんやかんやで最終的には飛電インテリジェンスに復帰

コロナでだいぶ物語がカットされたところもありますが、ざっくりまとめるとこんな感じです。
とりあえず、最終回まで出てくれて嬉しいよ。

利用される側であり続けること

先の役回りを見ていただけるとわかるように、彼は不遇な(物語としてはオイシイのかもしれませんが)役回りであり続けたな、という印象です。

私がショックを受けたのは特に4番あたり。
兄貴として在るときの雷は、ほんとうに面倒みの良いお兄ちゃんそのものであり、弟を愛し、宇宙を愛し、ゼアを守ることに誇りを持っているわけです。
しかし、それを2度も利用され、当人は自覚のないまま、自らが守りたいものに対して不利益を与えている。

雷自身が、望んで悪事を働いているわけではないのに、繰り返してしまう。それをこの仮面ライダーという舞台でやるのか、という衝撃と、雷に対する強い悲しみに、当時は打ちひしがれていました(今もやや引きずっている)。

なぜかと考えると、それは「純粋な思いを利用される」ことへのショックだったのかもしれません。

正直者が馬鹿を見る、というのはやや違う文脈かもしれませんが、何かしらの企みをもって接してくる誰かに、この先もきっと、純粋な彼は敵わないのだ、と思うとき、その言葉が浮かびました。

それは確かに世の中の実は、そうなのかもしれないが、せめて物語の中だけは!…と思いましたが、現実は非情でしたね。

雷を雷として描き続けた理由の妄想

どうして雷は、常に利用されていなければならなかったのでしょうか。もちろん、物語の都合だ、といってしまえばそれまでなのかもしれません。でも、そんなのあんまりだ!というのが私の叫びです。

まず物語的な役割として、私は、2度も利用されて傷ついても、悪意に染まることのない姿を描きたかったのかなあ、なんて思いました。

結果、それが雷そのものであって。もうなんか雷なのか兄貴なのか雷電なのかわからないんだけども。とにかく、どこにいてもちゃんと純粋であるその姿が彼そのものなんだろうなと勝手に思い描いています(というかどこまでも兄なんだよね。亡に対する雷の態度を見てもわかるように)。何があっても、自らの意志の中では常に、愛すべきものを愛し、守るべきものを守らんとする雷のことが、その強さが私は好きだったんだなあと思い知るなど。

私は仮面ライダーという言葉に少なからず深い意味を持たせたいタイプの厄介なオタクではあり、ゼロワンを見て「仮面ライダーってなんだ」という意味の捉え直しが起きたことはここで白状しておきましょう。でもそんななかでも間違いなく、雷は仮面ライダーという言葉が正しく似合う存在の一人だよ。変身回数少なかったけど!

※意志の話と行動の話と責任の話とは突き詰めるとややこしくなるので、今回はオタク語りということでご勘弁願うのだよ。

いただいたサポートは活動費(note、歌、ダンス)に使わせていただきます。