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学び

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#あいちトリエンナーレ

あいトリレビュー④四間道・円頓寺 重いテーマに言葉を失う

あいちトリエンナーレレビュー、ラストです。名古屋駅から歩こうと思えば歩ける……ぐらいの四間道・円頓寺エリアについて書きます。 これまでのレビューは「情の時代」に着目した作品について振り返った①アートで社会課題をとらえなおす、喜楽亭に圧倒された豊田エリア②旅館と戦争の記憶が一体化、名古屋市美術館で考えた③生まれる・産む、ジェンダーとはの3本。 四間道・円頓寺エリアは商店街や長屋、県の指定文化財がアートの舞台になっていてとても面白かった。観光や出張ついでにふらっと行けそうだっ

あいトリレビュー③名古屋市美術館 産む・生まれる、ジェンダーとは

「産む」とか「生まれる」という生物としての「生」とか、社会的な意味での性、ジェンダーとかを考えさせる展示が多かったな~という印象の名古屋市美術館エリア。 シャーレの中の刺繡のモチーフは、染色体で…入ってすぐにあるのが、シャーレのような布のオブジェが天井からつり下げられている碓井ゆいさんの「ガラスの中で」。作品タイトルの英語名は「in vitro」。医療系の論文で勉強したなぁ…と遠い目(試験管レベルの実験などはin vitroで表現されるので)。 シャーレの中に刺繡されてい

あいトリレビュー②充実の豊田エリア 旅館と戦争の記憶が一体化

豊田エリアは、8月中旬に訪れた。 炎天下まっさかり。トリエンナーレのアート巡りには雨もしんどいけど、灼熱の太陽もけっこうな難敵だな…と思いながら、豊田市美術館への長い坂道を登っていく(「豊田市民は徒歩で行かない、びっくり」というTweetを見たなぁ)。 豊田市美術館ではクリムト展もおこなわれていて大盛況。 美術館→プールの展示→ホー・ツェーニン@喜楽亭の展示で「これはわざわざ豊田に来てよかった…!」と強く感じたのでした。   ①喜楽亭と一体化した戦争の記憶ここまでアートと