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姿勢#30 骨盤の歪みがもたらす不調① 体の不調および骨盤の開閉による不調

骨盤が歪んでいることで、体と心のどちらにも不調が現れます。今回は、体への不調である下腹脂肪と、骨盤の開閉と不調との関係、骨盤の開きすぎ・閉じすぎによる不調について扱います。

■下腹脂肪

骨盤が歪みことで、最も起きやすくなるのが下腹部がでてしまう「下腹脂肪」です。年齢を重ねた女性の悩みとしてよく挙がりますが、実は骨盤が関係しているのです。骨盤周りの筋肉は、年齢が高くなるにつれてすこしずつ衰えていきます。特に運動をしていなければ、筋肉の衰え方は大きくなります。その結果、体全体に脂肪がつき、代謝も悪くなってしまします。

下腹脂肪は「骨盤前傾」タイプの人が特に引き起こしやすい症状です。骨盤前傾姿勢は腰を無理に反った姿勢のため、骨盤が前に傾くことでお腹の脂肪も前に出てしまいます。また、骨盤後傾、ねじれなど骨盤が歪んだ姿勢をとっていることで、お腹周りの筋肉が下がってしまい、代謝が悪くなり、太りやすくなります。

お腹が出た女性と男性

骨盤の位置を正常な位置に戻すことによって、内臓の位置も正常な位置に戻ります。そのようにすることで、食べた物の消化もスムーズになり、代謝も良くなり、痩せやすくなるという効果があります。

ただし、下腹脂肪は炭水化物や脂質、糖質の摂り過ぎや食べ過ぎにも原因があります。また、ビールなどのアルコールを摂取することでも引き起こされます。食事量や栄養面に気を付けながら、骨盤を正しい位置に戻るストレッチやヨガも積極的に行うようにしましょう。特にヨガは食事前に行うことで、食欲を適度に抑える効果があります。

■骨盤の開閉と不調との関係

骨盤の開閉にはリズムがあり、自律神経からの指令により骨盤は開閉します。骨盤の1日の開閉リズムは、朝から昼にかけて行動が活発になっていく間は閉じていき、夕方から夜のリラックスする時間になるにつれて徐々に開いていきます。骨盤の開閉の感覚については、人の体や骨盤について知り尽くした人でなければなかなか分かりません。しかし、まずは骨盤は独特な開閉のリズムを持っていて、そのリズムは自然の営みと連携していることは理解しておきましょう。
なお、骨盤の開閉リズムは生活習慣に影響されます。自然のリズムに合わない生活をしていると、骨盤の開閉もうまくいかず、太りにやすい体質になってしまうという望ましくない結果を招いてしまいます。できる限り早寝早起きをすることから始めていきましょう。

■骨盤の開きすぎ・閉じすぎによる不調

・骨盤の開きすぎによる不調
骨盤が開きすぎると、内臓が下がるために消化力・代謝能力が低下してしまいます。食べた物をうまく消化、代謝できないために、脂肪が付きやすくなり、少ししか食べていないのにもかかわらず太りやすくなってしまいます。また、食欲のコントロールもしにくくなります。暴飲暴食をすることで、心はさらにストレスを感じ、いつでもストレスがたまりやすくなってしまいます。

・骨盤の閉じすぎによる不調
骨盤が閉じていればいいというわけではありません。確かに骨盤が閉じると体は痩せることはできますが、健康的な体ではありません。脂肪だけでなく、筋肉も落ちてしまうためです。また、無理に骨盤を閉じてしまうことで体全体が緊張し、いつでもストレスを感じやすくなり、何事にも消極的なネガティブ思考に陥ってしまいます。

以上のように、骨盤の開きすぎ、閉じすぎには不調を招きます。
骨盤の自然な開閉リズムを知り、そのリズムに合わせて生活習慣や食事量を見直し、健康的で美しい体を目指していきましょう。



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