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姿勢#29 骨盤ねじれタイプ

今回は骨盤の歪みの「骨盤ねじれ」タイプについて見ていきます。

■骨盤ねじれタイプの特徴

骨盤ねじれタイプの歪みは、骨盤を構成する骨のひとつである「腸骨」が左右のどちらかに傾いていることにより起きてしまう状態のことです。体全体の左右差が大きく、体の重心も傾いているため、悪い姿勢を引き起こしやすくなります。
また、骨盤が前傾あるいは後傾して、さらに体の左右差が大きいために骨盤がねじれている人もいます。猫背で、さらに骨盤がねじれていると、体はいつでも緊張した状態になり、体への負荷も大きくなります。

改善方法を知る前に、まずは自分の骨盤が左右どちらにねじれているのかを知る必要があります。以下の動作を行ってみましょう。

1:床に座り、足を閉じ、立膝にします
2:そのまま右に倒します
3:一度元に戻り、左に倒します

■骨盤のねじれを引き起こす習慣

骨盤のねじれは、左右のどちらかに力をかけて体に左右差が生じることで引き起こされます。体に左右差が生じてしまうことを以下に挙げます。

  • 足を組む

  • 荷物を同じ手で荷物を持ち続ける

  • 左右の片側だけで食べ物を噛む

左右差を広げる行為により、重心は左右のどちらかに傾いてしまい、姿勢も傾き、体全体も緊張した状態になります。
足を組むことは骨盤のねじれを引き起こす最大の要因です。足を組むことで、組んだ方に骨盤がねじれてしまいます。立っているときも、座っているときも、足はまっすぐに保ち、極力足は組まないようにしましょう。

骨盤のねじれをそのままにしておくと、年齢を重ねるにつれて体全体の筋肉が衰えて背骨も曲がっていき、治すことができないほど背骨が曲がってしまいます。高齢になるにつれて、さらに背骨は曲がってしまうので、骨盤のねじれを改善するようにしましょう。

■骨盤ねじれタイプに効くストレッチ

骨盤のねじれを一日で治すという改善方法は残念ながらありません。地道にストレッチやヨガを行い、正しい姿勢に保つことで徐々に解消するようにしましょう。
以下で紹介するヨガを行うことで、骨盤のねじれを解消することができます。自然呼吸とは鼻から吸って鼻から吐く呼吸法です。深く呼吸をするようにしましょう。

  • 立木のポーズ

1:両足をぴったりとつけて立ちます
2:右膝を曲げ、左ももに引き上げます
  このとき、体の重心は中心で保つようにします
3:両手を合掌のポーズにし、上に引き上げます
4:両手をしっかりと伸ばした状態で、20秒ゆっくりと自然呼吸をします
5:そのまま静かに両手を元の位置に戻し、足をゆっくりと戻します
6:左の足を曲げ、右ももに引き上げます
7:そのまま両手を合掌し、伸ばした状態で、20秒ゆっくりと自然呼吸をし
      ます
8:ゆっくりと両手を戻し、足も戻してから、一度目を閉じ、5回深呼吸をし
  て終了です


立木のポーズ

このポーズは体のバランス感覚を鍛える効果もあります。また、イライラした時の気分転換にもなります。このポーズを行う際は、どの工程でも左右の重心が中央にあり、きれいな姿勢を保つことを心がけましょう。
なお、足や膝、腰に怪我がある人は無理をしないようにしましょう。また、バランス感覚が求められるため、慣れないうちはバランスをとりやすくするため、2や6で引き上げる足の位置を低くしても構いません。

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