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【リプレイ】『あやかし』2回目

この文は「ローグライクハーフ」の公式シナリオ『あやかし』(作:杉本=ヨハネ 監修:紫隠ねこ 協力:カワラベ)のリプレイです。

前回↓



基本ルール ↓

シナリオ↓

元になった配信
水光 あんみつさん

手繰手 仁さん

◇◆◇

デイビッド レベル15
技量点1 生命点10 魔術点6 従者点1 保留1
手1:軽い武器(斬撃) 手2:ランタン 鎧:革鎧
特殊技能:【武具創造】【炎球】【友情】
持ち物(MAX10):①宝石(金貨18枚)、②宝石(金貨15枚)、③指輪(金貨1枚)、④ 治療のポーション、⑤貫きの石弾(5個)、⑥宝石(金貨25枚)
金貨49 食料2
敵を燃やすのが生きがいの魔術師。金目の物に目がないが、金貨には興味がない。

従者:(雲外鏡)
デイビッドの従者。「物」という雑な名前をつけられ、「物は喋るな」と言われても健気に付き従う。

フリースク レベル14
技量点1 生命点7 器用点6 従者点1 保留0
手1、手2:弓矢 鎧:革鎧
特殊技能:【察知】【宝物の獲得】【全力射撃】
持ち物(MAX7):①両手武器(打撃)、②ランタン、③金貨100枚
金貨142 食料2
比較的常識人の冒険者。金貨が増えたのはいいが、若干持て余しはじめた。

従者:タチアニャ(太刀持ち)
フリースクの従者で太刀持ち。見た目以上に行動が子供っぽい。

   シトリー(ウォー・ドール)
フリースクの従者の戦闘用ドール。起動前はタチアニャが大事そうに抱えていたが、起動後は成人女性ほどの大きさになった。


◇◆◇

前回までのあらすじ(1回目を終えて)

遠く海の向こうの島国で化け物退治の依頼を受けた。
ただ敵を倒すだけの簡単な仕事というわけではなく、人(妖)探しを頼まれたり、無闇に妖怪を攻撃するなと言われたりで、話が違うと思った。
座敷わらしや八咫烏に興味津々のタチアニャに癒された。
玉藻前の妖気に当てられた憑物神たちを正気に戻した。
デイビッドは物(雲外鏡)を手に入れた。

◇◆◇

デイビッドは雲外鏡をパートナー(?)に選んだ。では自分はどうするか。
フリースクが古空穂ふるうつぼを連れていこうか迷っていると、タチアニャが袖を引っ張った。

「ん?」

「ご主人、これ」

タチアニャが差し出したのは、ハイホロウ村近くの地下迷宮で手に入れたドール。

「これがいいのか?」

「ん!」

タチアニャが頷くので、ドールを起動することにした。
血を与え、魔力を込めると、ドールはムクムクと大きくなり成人女性ほどの大きさになった。
ドールが目を開ける。

「はじめまして、マスター」

「おお……よろしくな。……ええと、名前は」

「ありません。マスターがつけてください」

名前か。咄嗟に思いつかない。
タチアニャにお前が決めていいと言うと、「じゃあ、シトリーちゃん!」と返ってきた。もしかしたら、拾った時から名前を考えていたのかもしれない。
それでいいかとドールに聞くと、「マスターがよければ」と言われた。

「改めてよろしくな、シトリー」

「はい、マスター」

タチアニャは、今まで自分が抱えていたドールが動いているのを見て興奮している。

その様子を見ていた文車妖妃ふぐるまようひから、白蔵主はくぞうすに会いに行けと言われた。白蔵主の住む寺院への行き方を教えてもらい、屋敷を出る。

①出目14 薬屋

【器用ロール】 デイビッド成功

デイビッドは道を歩く薬屋を見つけた。声をかけると、男は「漢方の秘薬が人気でして」と言って商品を見せてくれた。

「本当に効くのかあ?」と半信半疑なフリースクたちに、物が「かっておいたほうがいいよー! あいつは どくをつかうよー!」と進言した。直後に、デイビッドに「物は喋るな!」と地面に叩きつけられた。フリースクはタチアニャの目を塞いだ。

デイビッドは漢方の秘薬と毒消しを1つずつ、フリースクは毒消しを2つ買った。

②出目63→【察知】成功→34 路地裏

フリースクは嫌な気配を感じ、道を逸れて狭い路地へと入った。デイビッドたちもそれに続く。

【幸運ロール】 フリースク成功

2人の人間がすれ違うのがやっとという狭さの路地を一列になって進む。途中、デイビッドの頭の上に乗っていた物が何かに頭をぶつけたが、それ以外は何事もなく路地をぬけた。

③出目63 輪入道

(レベル:5 生命点:6 攻撃回数:2)

「やっと見つけたぞ!」

巨大な車輪が燃えながら転がってくる。車輪には顔がついている。……「やっと見つけた」?

「お主! 力のある炎使いと見える。我の炎とどちらが強いか勝負しろ!」

炎属性同士、惹かれあったのだろうか。

第0ラウンド
【全力射撃】 成功
輪入道 生命点6→5

フリースクの放った矢が、輪入道の額にストンと当たった。
直後にデイビッドが輪入道目掛けて走り出す。

第1ラウンド
【攻撃ロール】 デイビッド クリティカル、クリティカル、クリティカル、失敗
輪入道 生命点5→2

「なん──っ、」

既に燃えている輪入道をこれ以上燃やせないと判断したデイビッドは、燃やせないストレスをぶつけるように、これでもかと輪入道を切りつける。

「痛い!! やめろやめろ、炎で勝負せんか!」

輪入道はたまらず逃げ出した。デイビッドは輪入道が落とした1枚の金貨を拾った。

フリースクはタチアニャから武器を受け取り、シトリーに「タチアニャを連れて下がってろ」と指示しようとしていたが、デイビッドが輪入道をボコボコにするのを見て途中でやめた。
そしてバンダースナッチ戦を思い出し、「やべーやつと組んじまった」ことを再確認した。

④中間イベント

白蔵主が住んでいるという、街の外れの寺院に辿りついた。
縁側で茶を飲んでいた法師に声をかける。

「玉藻前を燃やすにはどうすればいい」

「いきなりじゃな……」

面食らう法師にフリースクは取り敢えず名乗り、デイビッドに代わって説明する。

「そういうことなら、殺生石を壊せ。玉藻前はかつて石にされ、長い間封印されていた。ある時 石が割れて封印は解けたが、今でも見えない繋がりを残しているのだ。石を砕けば、あやつの力は減じるだろう」

「石か……」

「殺生石をこわすには槌の類を武器にするとよい。そこにあるものを持っていってもよいぞ」

「石なんて斬ればいいだろ」

「そ、そうか……」

デイビッドたちは白蔵主が書いた地図を元に歩き出す。

⑤出目67→【察知】成功→36 加牟波理入道かんばりにゅうどう

(※寝子の知識と検索能力では古い時代のトイレがどんな様子なのか分からなかったので、キョウの街のどこかに1箇所だけこのようなトイレがあったと思ってください……。というか、分からなかったので、皆さんのご想像にお任せする感じで……)

デイビッドはふと、尿意に襲われた。近くの共同トイレに立ち寄る。
デイビッドが個室で用を足し終えた時。
ふと視線を感じて小窓を見ると、こちらを覗く何者かと目が合った。フリースクでも、彼の従者でもない。

【器用ロール】 成功

(レベル:4 生命点:6 攻撃回数:2)

第1ラウンド
【炎球】 成功

驚いたデイビッドは、咄嗟に【炎球】を放った。炎は覗きの顔面に直撃し、壁ごと吹き飛ばした。

【防御ロール】 成功、失敗

覗きの口から鳥が飛び出した。

「はあっ?」

突然のことに思考が停止したデイビッドを鳥が襲う。手で追い払うが、つつかれてしまった。

「何事だっ!?」

爆発音にフリースクが飛び出してきた。
フリースクはシトリーとタチアニャを一旦下がらせる。

第2ラウンド
【攻撃ロール】 フリースク ファンブル
【炎球】 成功

デイビッドの【炎球】が炸裂する。爆発によって壁はボロボロになり、辺りに破片が散らばった。攻撃しようとしたフリースクは破片に躓いて転んだ。

【防御ロール】 全てファンブル

転んだ拍子にフリースクの手に小さな破片が突き刺さった。
覗きの口から飛び出した鳥は執拗にデイビッドを襲う。

第3ラウンド
【攻撃ロール】 フリースク失敗 シトリー成功

「……何をしているのですか、マスター」

見かねたシトリーが覗きを切り裂いた。覗きは鳥とともに逃げていった。
大判がその場に落ちたが、トイレだしな……と思ったフリースクは拾わなかった。

襲われたとはいえ、壁を一部破壊してしまった。デイビッドたちはそそくさとその場を後にする。運が良ければ、適当な妖怪の仕業ということになるだろう。

⑥最終イベント

地図にあった、街外れの荒れ地に辿りつく。白蔵主が言っていたような、30cmほどの大きさの石が5つ、ガラガラと動き出した。

(出現数:5 レベル:5)

第0ラウンド
【炎球】 成功
【全力射撃】 ファンブル

第1ラウンド
【炎球】 成功
【攻撃ロール】 シトリー成功、失敗 フリースク成功

デイビッドの【炎球】によって殺生石は砕けたが、フリースクの矢は当たらなかった。

「マスター、情けない」

シトリーが石を鉤爪で切り裂いた。フリースクは「こいつ、マスターオレに対して口悪くね?」と思いながら、石を叩き割る。
残った1つが緑色のガスを噴き出した。

【対魔法ロール】 全て成功

「あいつは どくガスをつかうよ、きをつけてね!」

物の言葉に、全員が一斉に最後の殺生石から離れる。シトリーもタチアニャを抱えて飛び退いた。

第2ラウンド
【炎球】 成功

回避しながらも、デイビッドは【炎球】を放つ。最後の殺生石は粉々に砕け散った。

戦闘後、デイビッドは団扇うちわが落ちているのに気づいた。デイビッドは知らなかったが、それは天狗が持っているような特別な物だった。
デイビッドは団扇に気づいたものの、特にキラキラしているわけでもないのでスルーした。
シトリーはそれを見ていたが、あの頼りないマスターに教えてやるべきか迷っていた。考えている間にタチアニャが近づき、スっと団扇を拾った。タチアニャからしたら、オモチャが増えた程度の認識かもしれない。

◇◆◇

白蔵主の元へと戻ってきた。殺生石を破壊したことを報告すると、法師は全員の頭に順番に手をこすりつけて呪文を唱えた。全員の姿はお互いに分かりづらくなる。見えているのに、意識に留めておくのが難しい感覚。

「当たり前のような態度で宮殿に入れ。お前たちが当然のように振る舞えば、周囲もそう思う。そういう術だ」

宮殿に入るあてができたのはよかったとフリースクは思った。

◇◆◇

以上、配信を元にしたリプレイ文でした。
ぜひ、お2人の配信も見てみてください!

元になった配信
水光 あんみつさん

手繰手 仁さん

GMを担当しました、寝子でした。

次回↓


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