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『アイドルタイム・プリパラ』が全話配信されたからオススメエピソードを紹介してみた

Amazon Primeで『プリパラ』が配信開始されたので!という理由でやり始めたこの企画も、今回の『アイドルタイム・プリパラ』編で最後となりました。
過去の話はシリーズについて書いた記事をまとめたマガジンからさかのぼってください。


さて。
『アイドルタイム・プリパラ』は「男子はプリパラでライブして、女子はそんな男子を応援していればいい」というパパラ宿でプリパラアイドルデビューを夢見る夢川ゆい。そんな彼女の前に現れたのは、パパラ宿に新しく出来たプリパラを盛り上げるために派遣されてきた、神アイドルのらぁらだった!という導入から始まるプリパラシリーズの完結編です。
「完結編」ではありますが、タイトルが変わった事からも分かる通り仕切り直しているため、過去作を見て無くても楽しめるかと思います。もちろん見ておいた方が面白い部分も多いので、この辺は臨機応変!に対応していただけると嬉しいです。

というわけで、最後の『プリパラ』オススメエピソード集です。
よろしくお願いします。

amazon Prime- アイドルタイム・プリパラ

1話:ゆめかわアイドル始めちゃいました!?

『プリパラ』の続きとは言えど、仕切り直しも兼ねているのでガッツリ世界観の説明及び、前作との差異まで踏み込みつつ丁寧にキャラクターを見せていく。
構成が相変わらず異常に上手い第一話ではあるんですが、「どんなにバカにされても夢を諦めない」というゆいと、『プリパラ』の経験値はそのまま引き継いでいるがゆえにその夢を応援できるらぁらの関係性が非常に印象深い一話でした。
パット見では神アイドルには見えない、というかトラブルでプリパラの外と中とで姿が変わらないらぁらも見どころの一つ。これまでとは全く違う状態なだけに「今後どうなっていくのだろう」と期待させる一話でしたね。

6話:ユメユメ!?男プリ潜入!

男子プリパラ。略して男プリ。
『プリパラ』になくて『アイドルタイム・プリパラ』にあるものの一つがこの男プリなんですが、そこに潜入するエピソードの何が面白いかって言うと「これまで『プリパラ』が描いたものとは全く逆の境遇だけれど、これもままプリパラなんだ」ということがちゃんと描かれているところですね。
男プリは敵なんかじゃない。
そういうことを丁寧に見せてくるところが本当に面白いですし、それはそれとして「プリパラでは見たことがないもの」にあふれているところも面白い。

この辺の匙加減は森脇真琴監督作品らしくて本当に面白いです。

9話:おしゃれスタジオ始めたっての

『アイドルタイム・プリパラ』のプリパラって出来たばかりなので、「ここではどんな夢でも叶う」ということが周知されてないんですね。
なのでらぁらやゆいは「プリパラはどんな願いでも叶う場所」という宣伝活動に励むわけですが、そんな宣伝活動が実を結ぶというか、「アイドル以外の夢でもここは叶えてくれる(=ココに来ればどんな夢も叶う)」を最初に描いたこの九話は凄く印象深くて。
誰かの夢が叶うのってやっぱり嬉しいことだと思うんですよ。
その嬉しさが世界を色鮮やかにしてくれる。そういう事を描いているのが素晴らしい。あとここがあるから中盤でちょっとショックな展開があるんですよね。

16話:あの地獄にさよならを
23話:地獄アイドル始めちゃいました!?

地獄ミミ子前後篇ですね。
プリパラの事をとにかく嫌うミミ子。実はアイドルに憧れていたものの、その個性的な声をバカにされていた事で夢を封じ込めていたミミ子が故郷に戻って、改めて自分の夢を追いかけ始める!というエピソード。
『アイドルタイム・プリパラ』のテーマの一つは「夢」なんですが、「私の夢はこれ!」と思っていてもバカにする人達はでてくるし、それで傷ついて夢そのものにネガティブな印象を抱いてしまい、諦めてしまう人もいる……ということをちゃんと言及してくる辺りが凄く良いんですよ。

その上で23話ではちゃんと再起し、ミミ子が自分のステージに戻っていくのがもういいですよね。自分の夢を一番に応援してくれる人達のところを自分の居場所に選ぶのが熱すぎる。

34話:ガァララの森

『アイドルタイム』から登場したにのの夢について描いた回。
このエピソードの良いところは「にのの夢は既に違う形で発現していた」というところでしょうか。
スポーツ万能であるがゆえに数々の部活動で助っ人として戦っていたにの。そのにのの夢とは「ヒーローアイドル」になることで、それは「助っ人」という形で既に叶えていることだった!というのはもう落としどころとしては完璧ですよね。
夢は無くなっても夢見ていた頃の気持ちは残り続けていた。だからにのは形は違うけれど「困っている人の味方」であったという。
ただ夢を取り戻したからこそより一層「多くの人のために」と立ち上がるところがにのの良さ。
この辺の細やかな描写を積み上げて、「こういうことです」と昇華する様は一年物の良さではないかと思います。

35話:未知とのミーチル

34話がにのの夢なら35話はミーチル様の夢について描いたエピソード。
このエピソードは本当に凄いです。
何が凄いって「夢はいつもみちるの傍にあった」ということを「プリパラに来るとミーチル様に変化する!」というみちるの特性の部分を絡めて描いているからなんですけど、夢が判明した時のみちるとミーチルのやりとりが本当に秀逸で。だからプリパラの中ではミーチルだったんだ……と謎が解けていき、ミーチル様という存在の尊さが増していったのがもう最高でした。

41話:しゅうかとガァララ
42話:ディア・マイ・トモダチ!

「友達なんて必要ない」と言っていたしゅうかとガァララ。
これまでのエピソードで二人の友情が深まっていく様はさんざん描かれてきましたが、その二人が仲違いしてしまうのが41話。ガァララに裏切られた!と思ったしゅうかのために、姉として、神アイドルとして立ち上がり、道を示すみあを描いた42話の前後篇エピソードです。
特に42話はね。『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』でも見れなかった「大久保瑠美による「ディアマイフューチャー」」なのが最高なんですよ。
モーションアクターがみあのモデルになった日下部美愛さんなのもヨシ!
古参にとっては最高のエピソードですし、小ネタもいっぱい仕込まれてるので『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』も是非見てください……!

47話:パックでパニック!大暴れ!
48話:らぁらに届け、カムバックライブ!

ファララとガァララの運命は変えられ、二人は一緒にライブが出来るようになった。ガァララは一人きりじゃなくて、しゅうかという友達も得た。でもガァララの友達だったパックは……?
いつも一緒にいた友達。たった一人の友達。でもその友達が多くの人に囲まれている。その光景を見たパックの「自分から離れてしまうんじゃないか」という思いが世界の崩壊を招く!という展開から物語は終幕に向けて加速化していくんですが、この二話の何が面白いって「らぁらが歌えない」という状態になることなんですよ。
これまでのエピソードは何だかんだでらぁらは歌えていた。
でも『アイドルタイム』ではそのらぁらが眠りについてしまうので絶体絶命の危機に陥ってしまう。神アイドルが歌えないんですよ、この展開だと。
そこでアイドル達が立ち上がるもパックの悲しみはもっともっと深くて……というのが凄く面白かった。
「どうにもならないのか?」という危機感を煽って次回に繋がるところも超熱いです。

49話:誕生しちゃうぜ!神アイドル!?

神アイドルのそらみスマイルが歌えないのなら、そのライバルであるドレッシングパフェが歌う。
神アイドルに匹敵するゴッドアイドルなら歌が届くかもしれない。
そう聞いたドレッシングパフェが、いつもライバルだったからこそゴッドアイドルへの試練に挑むわけですが、「失敗したらもう二度とステージに立つ事はできない」と聞かされても「だからどうした」と自然体で挑むドレッシングパフェが格好良すぎるんですよ。
自分たちが失敗するだなんて少しも考えていない。「神アイドルのらぁらを目覚めさせられるとしたら、それは自分たちしかいない」と信じているからこそのあの自信っぷりはもうゴッドアイドルの貫禄ですよ。

またこのゴッドアイドルへの試練をCGで見せきってるところも見どころの一つ。
ドレッシングパフェの雄姿を見届けてほしい。

50話:夢のツバサで飛べマイドリーム!

そして事実上の最終回ですね。詳しくは書きませんが、オールアイドル達による一大組曲。夢を歌う展開の美しさと、パックの寂しさに向き合った展開はすごいと思うんですよ。
作品的に一番どうしようもないポジションのパックに、こういう形で応えるのは熱すぎる。

51話:み~んなあつまれ!アイドル始める時間だよ!

さよならだけどさよならじゃない。
放送は終わったけれど、プリパラは終わりじゃない。

そのことはライブ公演などを見ていれば分かりますよね。
ずっと「プリパラはまだ終わらない」をやり続けている。

今年2020年はプリティーシリーズ10周年。
きっとまたプリパラに会えるはずなんですよ。

最後に

丸一ヶ月に渡ってプリパラシリーズについて書いてきましたけど、来週から『アイカツ!』の一挙配信が始まるので『アイカツ!』もやる予定です。
まあ『アイカツ!』も「全部見ろ。体感5分だし」な作品なんですが、話数で見るとそこそこありますからね。
本筋を損なわない範囲で拾えていけたらなぁと思います。


プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。