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無観客&配信限定ライブ「Pripara Friendship 2020 パラダイストレイン!」が楽しかった!

9月20日に『プリパラ』『アイドルタイムプリパラ』のライブ「Pripara Friendship 2020 パラダイストレイン!」が開催されました。
今回は配信限定&無観客ライブで、どうなるのか楽しみにしていたのですが、いつものライブとは違う形式であるものの、いつもと同じぐらい楽しいライブで最高の時間を過ごさせていただきました。
昼夜でセットリストが大きく異なることがアナウンスされているため何がでてくるのか分からない点も面白かったです。
そんなライブの中でも特に印象深かったものを書いておきます。

(あ、ここに書いてないものは素晴らしくないわけじゃなく、ライブ全体でピックアップするとしたらこの辺ってだけです。最高じゃないわけないでしょ!)

「ホワット・ア・ワンダプリ・ワールド!!」

開幕を飾った「ホワット・ア・ワンダプリ・ワールド!!」から「今回のライブは無観客で配信限定であることを生かした演出をやっていく」という宣言に近いライブ演出が随所に見られました。
らぁら・みれぃ・そふぃを写した天井カメラからの映像から始まり、カメラがズームアウトしていくと今回登場するキャストが全員ステージで歌っている光景が見えてくる演出は、会場に観客がいない配信限定だからこそのものですし、サビなどで使用されていたドローンカメラを用いたダイナミックな長回しは観客がいれば安全性の観点からまず外されるもの。つまり今回のような無観客の時しか出来ないものでしょう。
曲のチョイスもよかったですね。世界は繋がってる。

「Ha Cha Me Cha テレパシー」

『プリパラ』放送終了後にライブ初出曲として制作されたドロシー&レオナの楽曲ですね。
『プリパラ』のライブのたびにドロシーへと近づいていき、自由枠でもドロシーとしての煽りをガンガンにやってくる澁谷梓希と、抜群のパフォーマンス力を持つ若井友希のデュオなので安定感は抜群なんですが、今回は途中で東堂シオン役の山北早紀が乱入して、三人曲に変化するのが熱かったです。
シオンの担当箇所はいつものライブなら観客が担当する部分ではあるのですが、そこをシオンが担当してくれることでライブらしい面白さが生まれていたかなと思います。

「純・アモーレ・愛」

「紫京院ひびき様といえばこれ!」という強い楽曲。昼公演のみ。
これまでライブでは何度となく披露されてきた楽曲なんですが、今回は特に照明とカメラワークが噛み合わさって「絶対王者」の貫禄がある凄まじいパフォーマンスになっていました。
ステージ中央に立つ紫京院ひびき様を回り込むように飛ぶドローンカメラのダイナミックな映像に、会場内のあらゆるスポットライトが紫京院ひびきだけを照らし出す。
『プリパラ』のライブは基本的に「作中のパフォーマンスは限りなく再現する」に重点が置かれているんですが、紫京院ひびきだけはそういうことをしない。ただそこに立っているだけで、全ての光を浴び、観客の視線を釘付けにする。
そういうことをキャスト、照明、カメラの3つを使って演出してくるのは反則でしょう。さすが紫京院ひびき様ですよ。
またバックモニターに映し出されたメイキングドラマ「サファイア革命純真乱舞」のステンドグラスを見つめ、それに背を向けてステージ中央へと足を進めていくところは『プリパラ』三期以降の紫京院ひびきならそうするだろうと思えるもので、ここもダンスとは違う形で「紫京院ひびき」が演出されていて、素晴らしかったです。

夜公演では「嘘つきはTomorrowの始まり」に変更されていますが、こちらは元々アニメ放送終了後のライブ初出曲ということで、また格好良かったですね。

「パルプス・ノンフィクション」

今回のライブに合わせて制作された緑風ふわりの新曲ですね。
昼夜両方で披露された楽曲ですが、「「コノウタトマレイヒ」の時に表情が固かったのはこれがあったからか」と合点がいったのですが、思わず緊張してしまうのも分かるぐらい「今の緑風ふわりならこうだろう」ということが伝わる楽曲と、パフォーマンスで凄く良かったです。
パルプスを出てパラ宿に来たからこそ、パルプスのことがよく分かる。そういう飛び出したからこそ分かる「自分を育ててくれた場所」と、「そうした側面を持つ自分」が楽曲にもダンスにも表現されているのがたまらないですよね。
ちょっと原宿系っぽい感じもあって、透明感と合わせてこういう表現があるのかと唸らされました。

それにしても「プリパラはまだ終わってませんからね!」ということを伝えるためにまた新曲を作ってくる辺りに本気を感じましたね。筐体もまだまだ稼働しているのに!

「Giraギャラクティック・タイトロープ」

WITHの代名詞的な楽曲。ライブではド定番で、昼夜公演両方で披露されましたが、印象深いのは夜公演ですね。
まさかドローンカメラを使ってサビのカメラワークを現実に再現されるとは思ってませんでしたね。バックモニターにそのカメラワークが映し出されているのもあって「あのカメラワークが完全再現されている」ということに震えました。
WITHって何だかんだで安定感はずっとあったし、回数を重ねるごとに動きのキレが良くなってるし、新曲が追加されるたびに「こういう見せ方もあるのか」と考えさせられるんですが、今回は「いつもの曲だからこそ分かるいつもより凄いWITHが、カメラワークも再現されたことでより近いものになってる」という凄さで、またちょっと特別なものを見れた気がします。ある程度の広さがないと出来ないですし、配信限定&無観客でしか出来ないですね、これ……。

「神曲!~Gaarmage Tourism~」&「アメイジング・キャッスル」

ガァルマゲドン! 「神曲」は昼公演のみで「アメイジング・キャッスル」は夜公演のみでの披露でした。
「凄い」と思ったのは昼公演も夜公演もとにかく遊んでいること。
昼公演ではダンスそっちのけで、あろまもみかんもガァルルもカメラに積極的に写りにいこうとするし、夜公演はステージ後方のモニターの映像を見ながら小芝居を挟んだりするんですよ。
何が良いかって、そういうのも含めて「ガァルマゲドンっぽい」ことですよね。ステージ上でとにかく楽しそうに遊んでいることが、そのままガァルマゲドンのパフォーマンスになっていて、カメラの向こう側で見ているこちらも楽しくなってしまう。
昼公演の最後のキメポーズで、みかんだけがカメラの位置が違う事に気づかなくて、あとから修正をかけてるところとかも凄く良かったし、夜公演のガァルルが主導するような形で小芝居をやり始めたのは最高でした。

「スパイシー ホット*ケーキ!!!」

ノンシュガー楽曲ですね。夜公演のみの披露で、昼公演は「シュガーレスフレンド」でした。
田中美海も山下七海もWUG出身なので、歌やダンスについてはもうパーフェクトなんですが、今回は曲中にある「あっちっち」で遊んでいたのが面白かったです。
カメラを覗き込むように手を伸ばして「あっちっち」だったり、天井カメラを見上げるようにして「あっちっち」だったりと、同じことでも変化の付け方が上手い。見ていて飽きない、何度見ても可愛いパフォーマンスは本当に最高ですし、配信限定の強みを活かしてるなぁと思いましたね。

なおマスコットの話についてすっとぼけていたのも可愛かったです。

「ピュアハートカレンダー」

マイドリームの楽曲。今回は虹色にの役大地葉が体調不良で急遽欠席となったため、にの担当箇所は夢川ゆい役の伊達朱里紗が代わりに歌うという特別編成でした。
何が良かったかって「にのはいる」ということを前提にパフォーマンスが進行していることと、間奏の合間に差し込まれた夢川ゆいの言葉がメイキングドラマのようだったことですね。
映像上では二人だけなんですが、伊達朱里紗が少し大地葉に寄せた歌い方をしていたり、ピースサインを合わせる部分を天井カメラから捉えることで「ここにはもう一人いる」ということを意識させるのは上手いなと。
間奏のメイキングドラマは、別にそういう意図はなかった(にのの話は一言も出ていないので)と思うのですが、今回の欠席理由が欠席理由なだけに染み入るものがあったというか、メイキングドラマっぽさは凄かったですね。

「Get Over Dress-code」→「トライアングル・スター」

「Get Over Dress-code」はドレッシングパフェ、「トライアングル・スター」はそらみスマイルの楽曲。
作品を象徴する主役ユニット二組が大トリに……という事なんですが、「Get Over Dress-code」は中央モニターとその両脇に設置されたモニター二枚、そして天井カメラを使用し、集まっていく三人に「3つに道が合わさってドレッシングパフェになる」という作中の物語を彷彿とさせる演出があった点が素晴らしかった。
ドローンカメラも駆使して「神アイドルに匹敵するGODアイドルになっても、まだ神アイドルをなることを目指して走り続けるドレッシングパフェ」の美しさがあって最高だったんですが、本命とも言えるそらみスマイルへのスイッチは今回でしか出来ないものでしょう。

まさかドレッシングパフェを捉えていたドローンが後方に下がると、ステージ上にそらみスマイルがスタンバイしており、切れ目なくパフォーマンスが始まるとは。

観客を入れていたら絶対に出来ない繋ぎ方で驚かされたんですが、そらみスマイルの時も凄かったです。
パフォーマンスもそうですが、やはりカメラですよ。二番の「空見て笑って」という部分で空を見上げて三人が笑うところを天井カメラで収めてるんですよ。
歌詞をそのままやっているだけなんですが、いつものライブでは絶対出来ないことをやってきたことに感動しました。

総合的な感想

プリパラ単独としては初、シリーズとしては二度目となる無観客&配信限定での開催となった今回のライブですが、昼夜両公演を見て感じたのは「配信限定ライブは決して現地の代替品なんかじゃない。配信限定にしか出来ないこともある」というキャストとスタッフの意思でした。
舞浜アンフィシアターの特徴的な円形ステージの上からプロンプターを全て取っ払って観客席に設置することで、ステージをいつも以上に大きく使えるようにし、ドローンカメラや天井付近にカメラを設置していつもでは出来ないアングルでの撮影やダイナミックなカメラワークを実現させ、ライティングにもこだわり抜く。
キャストも「観客の反応がすぐには分からない」という状況下の中で、「この状況ならこのキャラクターはこうする」というパフォーマンスになっていたかと思います。そしてリアルタイムでその反応を見て、より凄いものへ……という循環も生まれていたようで何よりでした。
総じて。
今回のライブは「配信限定でしか出来ないライブ」だったと思います。
舞浜アンフィシアターの無観客&配信限定でなければ今回のライブは生まれなかったでしょう。面白さもまた別種のものになっていたのではないでしょうか。
こうしたライブを見ることが出来てよかったと思います。
また生で見れる日を信じて待ちたいですね。

おまけ

今回チケ代+1000円でスタッフロールに名前が掲載される新しい試みが行われていたんですが、百人以上が「1000円を出してもいい」と思っていたのは凄い事ですね。愛されてる……。
なお私の名前はいっちばーん!だったのですぐに見つかってよかったです。

一番顕示欲


プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。