プリパラ神

『プリパラ』が全話配信されたからオススメエピソードを紹介してみた ~三期 日常回編 ~

Amazon Primeの見放題に『プリパラ』『アイドルタイム・プリパラ』が追加されたことからやり始めたこの企画も四周目ですね。
過去の記事は以下の通りです。




1st season、2nd seasonは一本の記事でギリギリ収まったのに、3rd seasonだけ「エピソードが絞りきれない」という理由で分割化しましたが、これでどうにか『プリパラ』は終わりです! 本当に!
1st seasonや2nd seasonで泣く泣く削ったエピソードとかもあるけど! これで! 終わりです!
来週は『アイドルタイム・プリパラ』編ということでよろしくお願いします。
そんなわけで。
らぁらがママになる展開から始まった『プリパラ』神アイドル編の後編です。

Amazon Prime - プリパラ 神アイドル編

91話「ママアイドル始めちゃいました!?」

空から突然降ってきた赤ちゃん「ジュルル」。家族を探そうとするらぁらの考えとは裏腹に、ジュルルはらぁらをママと慕って離れようとしない……というお話なんですが、何が面白いかってコミカルに描いてはいるものの「育児の難しさ」を外していないところですね。
便利なアイテムで全部解決!とかないんですよ、プリパラ。
赤ちゃんの世話をするために必要なものを確保するのに、リアルにお金もかかるんですよ、
そこをコミカルだけどちゃんと描くことで、メインターゲットである女児は「自分の時、両親はどうだったのかな?」とか考える取っ掛かりを与えているのが凄いと思うんですよ。
そこがとにかく好きなんですけど、らぁらベースで物語が進行するのも熱いですよね。事情ありきじゃなくて、らぁらの感情を大事にして描いている。
そこを丁寧に描くから93話みたいな話が作れた、と思います。

93話「ジュルルの大冒険」

その93話がこれなんですが、ジュルルに振り回され続けて怒ったらぁらがジュルルを放り出して学校に行ってしまう。しかしジュルルは好奇心旺盛なので……というお話。
らぁらのやってることって悪く言えば育児放棄なわけですけど、のんが手伝ってくれることもあるとはいえ、結局ワンオペで苦労するわけです。ましてやらぁらは小学生で、人気プリパラアイドルでもある。
三足わらじを成立させようと頑張ってるのに、ジュルルはそんな事関係ない素振りで接してくるんだから、「そりゃ嫌にもなるよなぁ」となるわけですが、そういう感情を大事にしつつ「らぁらにとってのジュルル」を親子関係で綺麗に描いた上で「一人でやらなくてもいいんだよ」とが出てくるところが凄いですよね。「みんなでお世話しようぜ!」になるところが突き抜けてて。
今回改めて見直して「凄い話だなこれ」って思いました。

95話「かんぺきママみれぃ!」

そしてみれぃがママ代わりを務めた回がこの95話なんですけど、もうこの95話は傑作中の傑作だと思うんですよ。少なくとも『プリパラ』全体で見ても指折りの傑作回だと言っていい。
何が素晴らしいかって「子供は親の思ったとおりに成長しない」という事を描きつつ、「でも思った通りに行かないからこそ、想像もしなかった喜びを与えてくれる」という点を貫いたこと。
基本的にはコメディなので、「全然自分の言う通りに成長してくれないジュルルにノイローゼになるみれぃ」とかもコメディタッチに描いてるんですけど、でもやっぱり親ってそういう事を一度は考えるんじゃないかと思うのです。「子供が自分の思ったとおりの結果を出してくれない」って。
でもそういう自分の想像の中に含まれない成長の仕方をするからこそ、面白いってのもあると思うのです。そういう喜びを描いたのってちょっと珍しいと思います。「歩けた!」とか「喋れた!」というところに細やかな喜びを見出す作品はあるけれど、親目線でそのへんを描いたのって凄いと思いますね。

100話「テンション100MAXだよ!」

『プリパラ』の記念すべき100回目の放送で、作中では100という数字にちなんだネタが散りばめられているんですが、ドロシーを描いたエピソードとして、このエピソードって滅茶苦茶重要なんですよね。
どこが重要って「自分以外の存在がいるから自分が輝ける」ということを知るところが。
このエピソードを経てのドロシーは自分最優先なところは変わらないものの、他者を気遣う事を覚えていて、めっちゃ好きなんですよ。この変化があるからこの後の展開が生きるんですよねー。

102話「変幻自在!ジュエルチェンジぽよ♡」

プリパラシリーズのメインキャストは声優アイドルユニットのi☆Risが担当しているんですが、この102話はそんなi☆Risの声優としての成長っぷりが伺えるエピソード。
「ジュエルがシャッフルしたことで、いつもとは違うキャラクターに変身してしまう」という入れ替わりネタをi☆Risの6人が「元のキャラクターを維持しつつも、違う方向性で演じる」という難題に挑んでいて、これがまあ上手い! 
あとラブライブ!や宝石の国、あとプリティーリズムで活躍した京極尚彦が参加している事を受けて、ラブライブ!っぽいところがあったりするのも面白いんですよ。こういう作画の遊びがある作品は面白いなーと思います。

104話「LOVE!デビル色!魔力があればなんでもデビル!」

あろまとみかんとガァルル。
この三人でリーダー格なのがあろまで、彼女が積極的に引っ張っていくのがガァルマゲドンらしさなんですが、そんなあろまにとって一つの試練が訪れたのがこの104話。
あろま達の主役回なので話的にはコメディなんですけど、自分の夢だからだけでなく、その夢を応援してくれる友達のために!と頑張るあろまは本当に素晴らしいし、その夢がかなって実現したライブとめが兄ぃの心意気に惚れ惚れする良い回でした。

122話「姉妹でかしこまっ!」

三年目でのんちゃんがアイドルデビューした時から待ち望まれていた真中姉妹回。
らぁらの誕生日回と合わさって最強に見えるヤツですが、普段は「しょうがないなぁ」と姉の世話を焼くのんちゃんに対して、らぁらがしっかりと姉として答えているところが熱いと思うんですよ。
普段はダメダメな姉なのに、ここぞという時の肝の座り具合と優しい気遣い。そういうところがあるからのんちゃんが「しょうがないなぁ」と世話を焼いてしまうし、のんちゃんも普段しっかりものだからこそ、らぁらも困ってる時は相談に乗るとかできる。
この姉妹関係が本当に素晴らしい。楽曲のチョイスも既存曲を使ってるのに、上手く姉妹関係を表しててヨシ!
あ、スペシャルエンディングも最高でしたね。

129話「み~んなにチャンス!?リベンジライブ!」

俗に言う敗者復活戦回ですが、まあ何はなくとも「ちゃん子ちゃん」ですよ。
森脇真琴監督がずっと「踊らせたい」と言っていたちゃん子ちゃん。
「劇場版だけでしょ」と思っていたらTVシリーズでも歌ったちゃん子ちゃん。
そしてコスモやあじみ先生とユニットを組んで、ヘドバンまでしてくるちゃん子ちゃん。
続くことは何と素晴らしいことか!と思える素晴らしい敗者復活戦。
見てください。ライブは次の時代へと進んだんですよ。

140話「み~んなトモダチ!ず~っとトモダチ!」

『プリパラ』の全てが詰まった傑作エピローグ。
もう言葉は必要ないというか、こういうにぎやかな形で終わることが出来るのは『プリパラ』という作品の魅力だと思います。

最後に

いかがでしたか?
正直140話もあると「どれも面白かった」という印象しかなくて、今回も選ぶのが死ぬほど大変でした。神アイドル編に当たっては分割してますからね。
『プリパラ』はこのあと『アイドルタイム・プリパラ』となるのですが、こちらも配信されている事は確認できているので来週は『アイドルタイム・プリパラ』ということでよろしくのかしこま!


プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。