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宇宙を巡り、星を楽しむ冒険へ。ライブイベント『キラッとプリ☆チャン スペースシップアドベンチャー』が面白かった

7月21日に開催された『キラッとプリ☆チャン』単独ライブイベント『キラッとプリ☆チャン スペースシップアドベンチャー』を見た。
『キラッとプリ☆チャン』としては四度目、ファイルーズあいが参加した『プリチャン』のライブとしては初の声出しありのライブ公演だったのだが、とても面白かった。現地に行けなかった事を悔やむほど面白く、そして楽しかった。

今回のライブコンセプトは、ライブイベント名からも分かるように「宇宙をライブで巡る冒険」だった。
ステージ各所に散りばめた無数のライトを星に見立てたり、月のような大きな飾りを設置しており、ステージセット全体から「宇宙!」という要素は感じられたが、「プリ☆チャンアイドル達一人一人もまた星、すなわちスタァである!」とすることで「一曲ほど歌ったら次の人が出てくる」といういつもの演出に「宇宙を巡っている感」という今回のライブならではの魅力を生み出しており、終始飽きさせることがない。
合間に挿入されるキャラクター同士の芝居は「このメンツならそうだろうな」と思えるほど馴染んでいて、後述するが「制作側も観客側も、役者を信頼しているからこその安心と面白さ」で盛り上げていたと思う。
二時間ほどのライブなのに、光の速度で終わったような印象なのは「二時間たっぷり楽しませる」ということが出演者とスタッフの中で強く共有されていたからだろう。「一秒たりとも気が抜けない、気を抜かせないのは宇宙旅行も今回のライブも同じである」という話である。
その中でも特に良かったのはと言われると、やはり今回がライブ初参戦となる本泉莉奈だろうか。
最近だと『ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉』で実況を務めた声優という印象があるが、『キラッとプリ☆チャン』では五周年記念企画で制作されたバーチャルミュージカル『ハイスクールプリ☆チャン』で登場した銀河さだめで参加しており、今回が初のライブ出演!であった。
銀河さだめの楽曲自体が90年代のロボットアニメのOPを彷彿とさせるような楽曲で、アイドルソングを主軸とする『キラッとプリ☆チャン』の中でも異質な印象を強く残す。
今回は初出演ということでフルコーラス(出演者が多いのでフルコーラスは初披露楽曲のみであることが多い)であったが、振付も独特なものがあり、ほぼほぼ一曲だけなのに非常に強い印象がある。
また赤城あんな役芹澤優と萌黄えも役久保田未夢も素晴らしかった。
他のメンバーはソロ曲を披露している中で赤城あんなと萌黄えもは披露することができなかったのだが、代わりにMC部分での活躍っぷりには凄いものがあった。MC部分の面白さだけで満足できるほどに面白かったのだ。二人の痴話喧嘩が!
説明しておくと、『キラッとプリ☆チャン』本編において赤城あんなと萌黄えもはお互いをライバル視し、口では相手をけなしながらも内申では認めているという何とも熱い関係性である。
その関係性は二年目において楽曲が制作されるほど面白いのだが、現実のライブにおいては度々「声優のアドリブで」喧嘩が行われており、この喧嘩っぷりが毎回非常に面白いのだ! 長年一緒にやってきた二人だからこそできる「拾ってくれる」と信じているやりとりが!
今回も面白かった。無茶振りで一発芸をやらされている赤城あんながヤヤウケした時に「甘やかすんじゃないよ!」と言い始める萌黄えものキレの良さは最高だった。こういうのがあるからやめられない。
最後になったがやはり林鼓子の話をしたい。
「何だかんだで座長だから」というのはあるが、今年はなんというか余裕が出来ていた気がするからだ。
まあこの一年ぐらいは『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』や『バンドリ!My GO!!』での稼働が多かったので精神的な余裕ができるのも当然だが、座長としては本当に安心できる。素晴らしいな。
これからも頑張ってほしい。新曲とかあってもいいのよ!

なおMVPは「銀河さだめに「地球では何が流行っているのか」と聞かれ、『プリパラ』や『プリマジ!』がそれっぽい名前で出てくる中、『アイプリ』になった瞬間に三ツ葉アイリが憑依して宣伝を始める徳井青空」でお願いします。


(コンセプトは「宇宙をライブで巡る」、ライトを星に見立てたりプリチャンアイドルを星としたり一曲歌ったらすぐに入れ替わる!といういつもの構成が今回はコンセプトもあって「宇宙を巡ってる感」を作れていたと思う)
(よかったのは本泉莉奈、銀河さだめ役でハイスクールプリチャンからの参戦だったけどあまりにも普通に馴染んでいてびっくりした、楽曲も90年代ロボットアニメのOPみたいな感じだし、振付もプリチャンでは見かけないようなソリッドな印象、でもMCでは他メンバーと上手く馴染んでいた)
(楽曲数こそ少ないけど萌黄えも役久保田未夢と赤城あんな役芹澤優も忘れてはいけないところ、他コンテンツでのライブ稼働が多い二人なので他は大体ソロ曲を歌ってるのに今回はソロ曲なし、でもMCでアドリブ喧嘩を見せてくれるので滅茶苦茶存在感がある、キャラクターとしてステージに立つプリチャンライブらしいあんえも喧嘩が良かった)
(後はやっぱり林鼓子かな、何だかんだで座長ではあるんだけどいつにも増して安定感がある)
(ところで「地球で流行ってるもの」でアイプリについて出た時に徳井青空がアイプリのキャラの演技で宣伝してたのがクソ面白かった)

プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。