何度『アイカツ!』を見ても

毎週月曜は『アイカツ!』を見ています
理由は単純です。アニメの再放送枠に、なぜか『魔神英雄伝ワタル2』と同時にピックアップされているから。本当にそれだけの理由で、毎週月曜に『アイカツ!』の視聴を続けています。
『アイカツ!』を一話から通して見るのは何度目のことか分かりません。
折に触れて見返す事があるし、特定の話数だけ再確認のために視聴する事もあります。現在毎週木曜日にyoutubeでのプレミアム配信も行われていますが、何だかんだで見ています。ツイキャスでの全話配信は……流石に夜通し付き合うのは無理なので、好きな回あたりだけつまみ食いで見てました。

こうして『アイカツ!』を再び視聴していると「初期設定ではこういう関係性を持たされていた」とか「役者は今とは違う解釈で演じていた」とか、様々な発見がありますね。
例えば紫吹蘭と藤堂ユリカの「『あのファッションブランドに似合う女の子、アイドルになろうと思った』という、全く同じスタートラインを持つキャラクターだった」は、今回再視聴した事で気づいた点でした。
『アイカツ!』って「アイドルが十人いれば、十人とも違うスタートラインがあって、目指すゴールも十種類ある」という価値観が割と強固にある作品なので、「紫吹蘭と藤堂ユリカは好きなファッションブランドが違うだけで、スタートラインはそこまで変わってない」という立ち位置は、現在のアイカツ!シリーズからすると結構珍しい。
また同じスタートラインだからこそ紫吹蘭のパーソナリティと藤堂ユリカのパーソナリティの違いが強く感じられるというのもあります。
紫吹蘭の「かつての自分が憧れたものになろうとするひたむきさ」と、藤堂ユリカの「かつての自分が勇気づけられたロリゴシックの気高さを身に纏う覚悟」。
二人は同じ存在ではないからこそ、「スタートラインは同じ」という視座に立った時に二人の魅力がより強く感じられて楽しいですね。

「役者の演技」という観点で言えば、『アイカツ!』にも長期シリーズになったからこその「キャラクターと一緒に役者も成長する」という面白さがありますね。
「初期の頃の星宮いちご、今とちょっと演技が違うな」とか「初期の頃からちょっとづつ今の演技に近づいてきた」とか、「今だからこそ分かること」があまりにも多い。
役者がキャラを掴んだ瞬間とかも何となく分かりますし、正直これだけでも見直していて楽しいのですが、やっぱり黒沢ともよは凄いですね。
初登場から二話ぐらいでもう「今の有栖川おとめに近い演技」が出てくる。キャラクターを掴むのが早すぎる。
ただ有栖川おとめって最初から最後まであまり変わらない。気がついたらトップスターになっているタイプのキャラクターなので、最初から「有栖川おとめ」として出てくるのはイメージに近い。
「有栖川おとめはやっぱり最初から最強なんだよ」とファンのような気持ちが芽生えるのを感じました。元々好きではあるんですけどね。

とまあ、毎週楽しんで視聴しているのですが、そろそろOPが「ダイヤモンドハッピー」に切り替わる頃。つまりトライスター結成辺りなので、また楽しみなんですよね。
あの辺は毎回見直すたびに紫吹蘭の気持ちに寄り添いすぎてしまうので……。楽しみです。
「トライスターに本当にいるべきなのか?」と悩む紫吹蘭、星宮いちご達と出会う前では考えられないことでしょうから……。


プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。