プリパラ

『プリパラ』が全話配信されたからオススメエピソードを紹介してみた ~一期 プリズムボイス編~

Amazon Primeの見放題に『プリパラ』『アイドルタイム・プリパラ』が追加されました。

Amazon Prime:プリパラ1st season

「私の人生を変えた!」と自信を持って言える作品が、Amazon Primeでいつでも見られる!そう、見られるのです!
  円盤は全部購入していますし、本放送の録画データも全部残っているんですが、「Amazon Primeに入る」ということは「誰にでも勧められる」ということですからありがたい限りです。
早速勧めなくっちゃ!となるわけですが、3年9ヶ月放送していた作品なので話数がとにかく多い……! 
1年で大まかな話は一区切りがついているとはいえ、私が「見て!」というだけじゃ手も出しにくいと思いますので、これから四回ぐらいに分けて『プリパラ』のオススメエピソードを紹介していきます。まずは一年目となる『プリパラ』1st season、公式的には「プリズムボイス編」となっているところから。
よろしくのかしこま!

1話「アイドル始めちゃいました!」

『プリパラ』の記念すべき第一話。
特徴としてはとにかく完成度が高い!
らぁらのキャラクター紹介、「プリパラとは何か」を始めとした世界観設定、この作品のライブの方向性、トモチケ交換と『プリパラ』という作品に必要な要素を詰め込みつつ、「自分の大きな声に自信を持てずにいた女の子が、勇気を出す事でプリパラアイドルデビューをする」という物語を20分ほどで描ききっている。
一年に一回は見返して、構成と台詞を全部書き起こすぐらい好きなエピソードですし、『プリパラ』といえば!な話なのでまずはここから見てください。

12話「はばたけ、そふぃ!」

『プリパラ』1クール目の最大の山場となる「クールな天才アイドル!」の北条そふぃにスポットライトを当てた話。
この話の秀逸な点はやはり「誰かに決めたチーム」ではなく、「自分の事を本当に信頼してくれる人とチームを組みたい」と走り出すそふぃでしょう。「自分一人で初めて挑戦したけど上手くいかなかった」という経験をしているからこそ「自分の意志で動くのは怖い」となっていたそふぃが、「自分とチームを組みたい」と言ってくれる人達とチームを組みたいと走る。
そういうドラマチックな展開を経ての「そらみスマイル結成」は本当に感動的だし、ライブも完璧で最高ですね。
あと地味に親衛隊(というか、ちゃん子ちゃん)が良い味出してるエピソードでもあって、「親衛隊の求めるクールアイドルでいなくちゃいけない!」と思っていたそふぃの背中を「そふぃのやりたいようにしてほしい」「実は普段の姿も好きです!」と押し出すのが滅茶苦茶熱いんですよ。
そふぃ様親衛隊、一年目は特にいいエピソードが多いので大好きです。

18話「レオナ、全力ダッシュなの!」

「レオナは実は男の子だった!」という設定の開示を行いつつも、物語の中心になるのは「レオナの良いところ探し」という話の振り方が面白いエピソード。
らぁら達のライバル「ドレッシングパフェ」は「チームメイトだけど、互いに頂点を競い合うライバル」という要素が強く、また結成に至った経緯も「そらみスマイルを倒す」という目的の一致以外なかったので、互いの事情とかパーソナリティー的な部分はこの話までは多くはなかった。
その辺りを掘り下げつつ、チームとしての結束とシオンがレオナの優しさに気づき、それもまたレオナの魅力だと認める下りは大好きです。

21話「解散!?そふぃ様親衛隊」

12話でらぁら達とチームを結成して以来、様々なことに果敢に挑戦して、一つづつ身近なことが出来るようになっていたそふぃ。そんなそふぃを見て、「私達、もう必要ないのでは?」と思い込んだそふぃ様親衛隊が卒業を宣言する!というエピソード。
『プリパラ』の面白さの一つに「メインキャラクターじゃないけど、いざスポットが当たると話が全然回ってしまうぐらい魅力的なキャラクターが多い」という点がありますけど、このエピソードはそういう「魅力的なサブキャラクター」を丁寧かつコミカルに描いている上に、その魅力を失うこと無くむしろ一段回上に引き上げていて大好きです。

24話「さよなら、プリパラ」
25話「 クリスマスプレゼントフォーユー!」

一年目だと大神田グロリア校長周りのエピソードは外せないでしょう。
プリパラ嫌いで生徒達からプリチケを取り上げたりしているものの、プリパラが絡まないところでは良い教師っぷりを見せてくる大神田校長。「なぜプリパラ嫌いなの?」というのは一話から続く大きな謎だったんですが、このエピソードでようやく明かされます!
このエピソードの何がいいってベタをベタとして描きつつも、大神田校長の悲しさについては本当に真摯に描いていることかと。
確かに「よくあること」ではあると思います。実際作中でもそういう風に扱われていますし、見ていた私もそう思います。
ただ第三者から見れば「よくあること」でも、当事者にとっては「唯一無二の出来事」で、そこで負った傷は一生の傷なんですよ。
そこの「当事者にしか理解できない悲しさ」を高乃麗さんが一つ一つ拾い上げて演じている。そこがとにかく良いんですよ。
あと問題が解決した後のトモチケのアップデートがとにかく美しいのも好きです。
些細な出来事がきっかけで切れてしまった友情が、今再び繋ぎ合わされて動き出す。
それを「トモチケ交換」という行為で映像として見せられるのは『プリパラ』だからこそなんですよ。

32話「みれぃ、ぷりやめるってよ」

ぷりの!ままで!
「このままではファルルに勝てない」と考えたみれぃが、「ぷり」という語尾とともにキャラクターを捨てよう!とするエピソード。まだまともだった頃の雨宮が大活躍するエピソードとする方が正確かもしれないですが、そこはそれ。
好きなのは「ぷり」もまたみれぃの一部ってところです。
「ぷり」という語尾は最初こそ『キャラクター作り』のためだったかもしれない。でも「ぷり」という語尾とともに歩んできたから「プリパラアイドルのみれぃ」「そらみスマイルのみれぃ」、そして「ぷりで悩むみれぃ」があるわけで……。
「ぷり」を捨てる必要なんてない。むしろ「ぷり」もまた今のみれぃの一つなんだ!ということを端的に表した「ぷりのままで!」はみれぃにとって滅茶苦茶大事なエピソードなんですよ!「ぷりのままで!」と応援されてる光景は滅茶苦茶シュールでしたけど!
あとこの話、「悩んでたアイドルが、純粋なファンの応援で迷いを断ち切る」という文脈もあるのがね。大好きです。

37話「奇跡よ起これ!ミラクルライブ」

『プリパラ』一年目の集大成ですね。
ボーカルドールの宿命により眠りについてしまったファルル。そのファルルを目覚めさせる奇跡を起こすため、らぁら達は「そらみドレッシング」としてライブに挑む!という話。

何が良いってそのライブに居合わせた観客達が歌い出し、観客達の思いが奇跡を起こしたところですね。
特別な誰かのおかげじゃない。特別な力があったからじゃない。
このライブを見ているプリパラが大好きな全ての人達が、誰もが普通に持っている力で奇跡を起こす。
これ、「み~んな友達!み~んなアイドル!」という『プリパラ』のテーマを表現し切っていると思うんですよねー。だってファルルの復活はみんなが望んだからですから。
ファルルとトモチケを交換したい。ファルルと友達になりたい。
そういう想いにパラダイスコーデやプリパラという世界が応えて、「みんなの力で世界の法則そのものを書き換える」という展開を迎える。
最高ですね。リアルタイムで見た時はユニコンみたいになってました。

最後に

『プリパラ1st season』は全38話ぐらいなので見やすいかなと思います。
今改めて見ると「この段階で残りの三年間戦えるだけの土台が出来上がっている」ということに驚かされます。
クライマックスの「みんなの力で世界を変革する」はもう『アイドルタイム』まで続いていますしね。
この機会にぜひ御覧ください。

なお次回は2nd seasonとなる「ドリームパレード編」です。

プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。