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水鳴の小説執筆時の「スケジュール管理」と「進捗管理」の仕方


はじめに

 今日は小説をゴリゴリ書いています。水鳴は毎日更新ではなく、三日に一度一気に更新スタイルでして(理由はリアルの都合です)、三日前にも沢山投稿したのですが、今日は三日ぶりに色々更新しています。

 すると三日前の更新分の管理をするのを忘れていた事に気づき、先程整理をしていました。そこでふと、自分の「小説執筆時のスケジュール管理と進捗管理」について考えたので、今回はそれを記事にしたいと思います。

スケジュール管理と進捗管理の違い

 まず大前提に、小説執筆時の管理の仕方には、私は二つのやり方があると考えています。

スケジュール管理とは

 これは、なんらかの〆切りや目標期間内に、どこまでどのように勧めていくかという、「一定期間内の進み具合」を管理する、「執筆期間の管理」だと私は思っています。私はこれもまた、作品の制作の管理の一手法だとは思うのですが、個人的には「物語の構成の管理」とは、異なると考えています。どちらかというと、完成させるまでの行程の管理の方法だと思います。

 具体例を挙げれば、「四月一日から四月末日までに10万字を仕上げる」という目標設定をし、そのためには、30日間で10万字なので、一日約3500字を執筆すれば、目標を達成した上で幾ばくかの推敲期間も取る事ができるというような管理方法です。この3500字に照らし合わせて、その日は1000字しか書けなかったら後日6000字を書くことで埋め合わせるなど、主に日数と文字数の管理だと、私は考えています。

 こちらも私は時々行います。

進捗管理とは

 私はこちらは、「物語(その作品)が完成するまでに、内容単位で書く流れと割合」だと考えています。漠然としていますが、わかりやすく書くならば、「プロット内の進捗度」です。プロットがない場合は、「物語の目的地や、書きたい部分、次に書く範囲までの到達度」などとしてもいいかもしれません。

 具体例を挙げると、桃太郎の場合、「川から流れてきて拾われるまでを書きたい。最終目的は、鬼退治」という出だしと終わりの設定があるとします。「次に書きたいのは、きびだんごを手に入れるところまで」であったり、「犬を仲間にするところまで」であったりと、「物語完成までの内の(書きたい)内容の進捗度」を管理する方法です。こちらは、日数ではなく、物語の内容の管理、結末まで何割進んだかの管理となります。

水鳴なりの二つの管理方法

水鳴の管理はどうなっているのか

 私は、まず進捗管理をし、公募や目標期間がある場合は、スケジュール管理も取り入れるという管理方法をしています。

何を使って管理しているのか(Nolaの利用)

 何を使って管理しているかというと、私はNolaを用いています。

 これは、Web上(クラウド)で小説の執筆管理をしたり、プロット管理をしたりできるサービスです。何故これを使っているかというと、最初に目標文字数を設定すると、執筆機能でファイルを管理した際、「目標文字数(完成)まで、残りの文字数が何割か」を、%で表示してくれるからです。

 元々はプロット管理アプリを探していて見つけたのですが、今は進捗管理に使っています。それまでは、SNSに文字数の進捗を呟いたり、今はなくなってしまったサービスに進捗を記載したりしていたのですが、現在はNolaで管理しています。

SNSで進捗管理(報告/呟き)をあまりしなくなった理由

 SNSで、「●時間で●文字書いた」と壁打ちなどをするのも、視覚的にモチベーションがあがるのですが、あまりこれをしなくなった理由が二つあります。

文字数を多く書いた事で満足してしまう頑張った気になってしまう)ので、決して物語の内容が進んだり、完成に近づいたわけではないのに、「自分の頑張りで達成感を得てしまう」というためです。なので、モチベーションが下がって自分を鼓舞したい時以外は、あまりSNSで進捗報告をしなくなりました(している方のを見るのは好きです、あくまで自分がしなくなったというだけです)。

SNS自体が楽しすぎて、小説執筆から脱線して、SNSをはじめてしまいがちになるためです。この罠にはまると、小説を書いていたはずが、気づくとSNSをしています。

 小説を書くというのは孤独な作業です。ただ、投稿サイトに投稿したり、SNSで進捗を呟くと、反応して貰える事で、一人ではないという気持ちになります。これはとてもいいことだと私は思います。ですが、それらは、モチベーションを上げる効果はあっても(執筆速度が上がったり、更新する頻度が増えるとしても)、物語……小説の完成自体には直接的には無関係だと私は思っています。勿論沢山書いて沢山更新すれば、それだけ物語は進みます。完結まで応援して貰えるのは嬉しい事ですし、励みになります。ですが、目的が文字数を多く書き更新をすることになってしまいがちで、物語を作り上げるという観点から離れがちになるように、私の場合は陥ってしまいます。決して他の皆様のその行為を貶める意図ではなく、私の場合の話です。

水鳴の管理の具体例

 基本的に私は、最近は投稿サイト及び投稿サイト経由の公募にチャレンジしています(紙公募や他に未出の作品もあります)。今回は投稿サイト経由の公募へのチャレンジ作品を例に、自分の管理方法を振り返りたいと思います。

公募の選び方

 まずこれには、書き上げた作品が適した賞を選ぶ方法と、公募のジャンルやテーマ、レーベルカラー(レーベルの傾向)に即した作品を書く方法があると思います。水鳴の場合は、後者に近く、公募の内容を見て、それに即した自分の中のまだ書いていない作品のネタのストックや思いつきを作品の形に仕上げるという場合が多いです。今回は、この、水鳴の場合で記事を書きます。

管理方法の具体例(流れ)

公募を発見する
②それにそぐう自分の中の題材があれば、応募を決定する
応募要項を見て、〆切りと文字数を確認する
④自分の中の題材を、その文字数(枚数)にあてはめて、大体の流れを決定する(場合によりプロットを作成 ※緻密さは都度違います)
〆切りまでの残り日数を確認する
⑥執筆エディダ(私は一太郎)で執筆を開始する
⑦Nolaにおいて目標文字数などを設定する(必要時はテーマの設定機能なども用いる)
⑧それをNolaの執筆機能でファイル管理する(コピペ)
⑨完成文字数まであと何文字(%)かを視覚的に把握する
⑩その時点で、書きたい内容の何割なのか、書きたい部分の何処までが書けているのかを把握する

⑪完成まで⑧~⑩を繰り返す
⑫完成(完結)する、推敲に入る
※水鳴は書きつつ前の話を推敲するスタイルではなく、書き終えてから一気に行っています。誤字脱字は都度直しています。
※また、基本的に、文字数ではなく「書きたいエピソードの一区切り」を単位(⑩を基軸)に、執筆管理をしています。
※同時に、小説を冒頭から順番に最後まで書いています

 これが水鳴の一連の流れです。

複数作品を並行して書く場合の管理について

 これも、一つ一つの作品単位では、上述の具体例と変化がありません。ただし「現在書いている作品の数の把握」は必ずしています。自分が今抱えている作品数を必ず俯瞰しています。そのメリットは、「優先すべき作品」が視覚的に分かることです。これにもNolaを用いています。Nolaは、作品一覧があるため、今なん作品に取り組んでいて、なにが制作中で、なにが完成していて、なにを制作断念したかなどが管理できます。

リスケについて

 勿論、実生活の都合などで、スケジュールなどがくるう事は決して珍しくありません。急に風邪をひく事もあると思います。その際水鳴は、「応募を諦める」ことや、「更新を諦める」こと、及び「新しい期間や書く流れの設定」を、躊躇無く行います。無理をして捻り出した作品が、いいものに仕上がるかは、人それぞれだと思います。正直、無理をして書いても、無理をしなくても、同等の出来であることは珍しくありません。ただ、無理をすると書き続けられなくなることがあります。反動で、体調不良になることも多いです。仕事上の〆などでどうしても達成しなければならない場合も勿論あるでしょう。ただその際は、「担当編集者に相談可能な信頼関係」をまず構築しておいた方が、私はいいと思います。

おわりに

  今回は、水鳴の管理方法を書きました。ただこれは、個人による差、やり方が大きい方法だと思います。本記事で一番言いことは、「何も考えないで進めている」という場合、「自分がどうやっているかを整理しているのか」と考えるのもよいのではないかという提案です。その言語化の一助になりましたら幸いです。

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