カービィがコピー出来ること知らないで全クリした人

カービィがコピー出来ること知らないで全クリした人

「いや〜先輩の家来るのも久々ですね」

「あぁそうだな。ゆっくりしていけよ。」

「ありがとうございます。…ん、これカービィのゲームじゃないですか。懐かしいやつですね。」

「ああそれか、ちょうどこの前物置を漁ってたら出てきてな。久しぶりにプレイしてクリアしたんだよ。お前もちょっとやってみるか？」

「え、いいんですか？ありがとうございます！ではさっそく…」

「お、結構上手いじゃねえか」

「ありがとうございます。…あ、ワドルドゥきた。コピーしてビームもらお」

「えっ」

「結構ビーム使えるんだよなあ」

「ちょっと待って！！？？？」

「え、どうしたんですか？」

「待って、え？お前何したん今？？？」

「何って……コピーですけど？」

「何それ！！！？？そんなことできるん！？」

（えっ…？？？知らなかったのこの人？？？そんなことある！？？仮に知らなくてもストーリー進めていく上で絶対気づくやろ。なんでこんな裏技発見した時のようなリアクションしてるのこの人。）

「え、すご！！カービィがビーム出しとる！！！」

（大の大人が幼稚園児みたいな感想出してる！！カービィがコピーできるの知らなかったせいでものすごくキラキラした瞳をしている！！）

「え、先輩はコピーなしでゲームクリアしたんですか？？」

「そうだ。子どもから楽しめるゲームと聞いていたが、思ったより難易度高かったがな。」

（そりゃそうだよ。無意識に縛りプレイしてるんだもんこの人。全部のボスを吐き出しで倒したってことだもん。逆にすげえよ。）

「いやなんで知らなかったんですか。」

「なんでって…え、逆になんで知ってるのこれ？」

（聞き返されるとは思ってなかった〜！！！この男、俺の想定を超えて来やがる。）

「なあ、俺にもそのコピーというやつのやり方教えてくれよ！！」

（すっごい秘伝の技を伝授する場面みたいになってる！！教える内容は基礎中の基礎なのに！！あーでもなんか俺も楽しくなってきた。秘伝の技教える身になったみたいやわ。）

「いいですよ。まずは敵を吸い込みます。」

「ここからどうするんだ？」

「先輩はここから吐き出していたと思いますが、これを飲み込むんですよ。」

「えっ！！！！？飲み込めるのか！？」

「これでコピー完了です。簡単ですよね。」

「すげえ！！！しかもさっきと姿が違う！！今度は剣を持って操作できるぞ！！！」

（楽し〜！！！！　なんか教えるのも楽しいわ。強力な能力持って異世界転生した主人公の気持ちになれてる〜。なろう系だわ。急に天才になった気分でいれるわ。）

「飲み込むという発想は無かった…よしじゃあ次はこいつだ！！！　…ってあれ？」

「あぁ、この敵は能力持たないんですよ。飲み込んでも何もありません。」

「え、じゃあこの敵はどこに行ったんだ！！？？」

（？？）

「コピーされた敵はカービィの一部になるかもしれないが、この敵は完全に消滅したんじゃないか！？吐き出して星の弾になった訳でもない。この敵はどこに行ったんだ！？」

（なんかすっごいどうでもいいこと気にしているんだけど…… カービィについて一般人と何かがずれまくってるんやが。なんか適当に答えとこ）

「あぁそれは大丈夫ですよ。ほら一回走って画面スクロールするとこまで行って…そして戻ってきたら敵が勝手に復活してるじゃないですか。そういうもんです。」

「は！！！！！？？敵が復活してるぞ！！！なんでだ！！！！倒したはずでは！！！」

（それも知らなかったー！！！！！）

次回予告

「ジムリーダー倒したらそいつ死んだと思ってる人」

お楽しみに！