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#つかさフィギュア化計画 ~狂気の作業過程編~

こんにちはこんばんは、ミズです。

こちらの記事では「#つかさフィギュア化計画」についての作業過程のさらに細かいこだわりのところを備忘録として書いていきます。
「つかさフィギュア化計画ってなに?」という方は先に下記をお読みください。正直下記の記事だけ読んでもらえれば十分です。

主に自分用の作業メモになるので読みやすくはないです。
お暇なときにどうぞ。


振り返り

さて、今回のフィギュア製作、どのくらいの時間がかかったのでしょうか?
実際に計測していたわけではないので不確かですが、
原型製作 50h(パーツ概形)+50h(やすり+軸うち+サフ)= 100h
塗装 50h
その他 台座、小物 20h
でざっくり170hくらいでしょうか。もっとかかってる気もする。

ちなみに以前作ったコンちゃんがフルスクラッチで100h弱です。

Akyoは10時間ほどですかね。

「なんで170時間もかかるんだ。」と思ったそこのあなた。

…僕もそう思います。
平たく言うと細かいところに時間をかけたため、なのですが、それだけだと伝わらない気もするので、製作中の紆余曲折も含めてぐだぐだ書いていきます。

【原型】頭、髪

いざ振り返りをしようと思って写真フォルダを見返すと…

見返すと…

おかしいな。写真が全然ないぞ?

私の脳内イメージだけで説明するのも無理があるので、比較的工程の写真が残っている、頭、髪のパーツの製作過程を写真とともに振り返ります。

まずデフォルトの京狐さんのパーツがこちら

これをつかささんの輪郭に合うように削っていきます。

ロリ寄りのつかささん(比較用)

彫刻刀やニッパーなどを使って少しずつ削る
→やすりで表面を整える
→比較確認
をひたすら繰り返します。

後ろ髪、編み込みと前髪の一部を断腸の思いで削り取りました。
完成しているものを破壊するのは精神も削れる…

つるつるの後頭部

現実世界だとCtrl+Zができないので、ちょっとずつしか作業進まないんですよね…(遠い目)

削った後は盛ります。
タミヤのエポキシパテをざっくり盛って形を整えます。

概形を整えた後→削り出し

はい、完成。2~3週間かかりました。
前髪がクロスするところにこだわっています。

次はポニーテールを作りましょう。
素材を変えて試作品を作り、形を決めました。

素材を変えてるだけで特に上達しているわけではないです。
特に襟足のあたりの毛の流れがわからな過ぎてかなり苦戦しました。

【塗装】髪

一見してただのグラデーションに見えますが、意外とややこしい配色になっていることが詳細な調査により報告されています。

  • ポイント1: ツインテールの部分は薄めの紫をベースにグレー寄りの紫でインナーカラー

  • ポイント2: 頭の部分は白寄りの紫からグレー寄りの紫にグラデーション

ポニーテール部分はグラデーションではないのです(1敗)

なんか違う

美容室でどういう注文したらこういう髪色になるんでしょうね。
きっと専属のスタイリストがいるに違いない。

頭部分も試行錯誤の末、階調化とグラデーションマップの作成を実施。
おおよそフィギュア製作に使わなそうな技術を駆使して画像を加工することでなんとかなりました。

グラデーションマップ(真ん中)と階調化(右)


筆塗りなので、グラデーションは色の比率を少しずつ変えて端からちょっとずつ塗っていきます。

1色目→2色目→3色目(多分)

それぞれの色で2,3回重ね塗りをしているので時間がかかっています。もっといい方法募集中です(切実)

とりあえず頭頂部まで塗り終えました。

62点くらいの出来で納得がいかないので、折り返して頭頂部から重ね塗りしていきます。

過程1
過程2
過程3

時系列順に並べてるのにどこの作業を進めているのか全く分からなくてウケる。
ちゃんと完成度は上がっているので良しとしましょう。

色の境目は意外と目立つのでドライブラシで誤魔化しました。
筆を乾いたまま押し当てることでまばらに色がつき、遠くから見ると中間色が塗られているように見えます。

下の写真が分かりやすそう。

【原型、塗装】眼鏡

百均の「硬質カードケース」なるものから削り出しました。
次作るときは、普通にプラ板買ったほうがいいと思う。

黄色→茶色→黒で色を重ねた後、髪の形に合わせてカット。

Ctrl+Zができないので慎重にカット

髪に貼り付けた後、隙間にパテを詰めて着色しています。

中心の近くにパテ埋め部分がある

関係ないところですが、つまようじの先くらいの大きさしかない爪にもちゃんと色を塗りました。えらい。

【塗装】顔

ほかの肌色パーツよりマゼンタを多めに入れました。血色がいいね。

チークはタミヤのウェザリングマスターを使用。
これは化粧なのではと思いながら、適当にパレットの色を乗せましたがそれっぽく見えますね。タミヤ万歳。

作業の備忘録はここまでです。
もっと写真撮っておけばよかった。



総括

感想

楽しかった(小並感)。

さも手慣れた作業かのように書いていますが、だいたい初めての作業なので、ネットや指南書に書いてあるテクニックを試しているだけです。
ガレキ作るのも初めてですし。

ここまで読んでくれているあなたへ。

現実のフィギュアの造形も楽しいよということを伝えたい。
初期投資は少なくても始めることができるのでコスパも悪くないです。(「VRChat は無料!」に近い

初めて買うのであればダイソーの樹脂粘土がおすすめ。

あとは気合で形にしましょう。器用さがあればなおよいです。
絵が描けない人でも案外立体は得意だったりする。

はじめてちゃんと作ったフィギュア。上手くない?

YouTubeを見ると、自分にもできるんじゃないかと思えてくるかも。


今後の予定

VRChatアバターのワンオフフィギュア製作もやってみたいなという気持ちはあります。

ただ問題となるのは、下絵が描けない問題とアバターの著作権の問題なので、そのあたりを解決してくれる方募集中です。
三面図、アバター作者からの許可と、いくらかの謝礼があれば喜んで作ります。

そんな都合のいい人が現れなくても、ほそぼそと気まぐれに作っていきたいですね。
そのうちAkyoもシリーズ化するくらいは作りたい。

最後に

作ったフィギュアをフォトグラメトリで取り込んだものをプライベートワールドに置きました。
見られなかったら教えてください。
パブリックに公開する予定はないですが、共有などはお好きにどうぞ。

以上。

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