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楽器の形のクッキー型で作る手作りクッキー(私の暮らしを彩るもの#74)

合羽橋道具街にずっと行ってみたかった。
でも、キッチン用品を無駄に増やしてしまいそうで、なかなか行けなかった。

先日、物欲が収まるのを待って、念願の道具街巡り。
お目当ては日本酒の徳利とおちょこ🍶
あとはティーポットとコーヒーミルも実物を見たくて行ってみた。

ティーポットはもともと気になっていたものの実物をすぐに見つけ、購入決定。
お目当てだったコーヒー専門店「ユニオン」はまさかの休業日。
コーヒーは早々に諦め、徳利探し。

焼き物の白とか黒のかっこよさ、いいなあ。
でも日本酒の透明感が好きだからガラスもいいなあ。
江戸切子が大好きだけれど持っている食器との相性がなあ。


結局何も決着がつかず、ぼんやり色々なお店を見ていると、製菓洋品のお店にたどり着く。

お菓子作り、昔結構ハマったな。
実家には道具が一通りあるが、今はボウルとゴムベラぐらいしか思いつかない。

なんて思いながら何となく通ったクッキー型コーナーに、ヴァイオリンのクッキー型を見つける。

え?ヴァイオリンのクッキー?
微妙に高さが違うから、模様をつけることができるようだ。
初めての出会いにテンションが上がり、そんなに高いものでもないので即購入。
これまでの徳利の迷いはどこかへ行ってしまったようだ。

どうせクッキーを焼くならほかの型もほしいな、と別の製菓店へ。
馬嶋屋菓子道具店という有名店を訪ねた。

そこには階段をぐるぐると上りながら数えきれないくらいのクッキー型があった。
「音楽」というジャンルがあったので、その地点を目指して階段を上る。

するとヴァイオリンだけで数種類。
ギター、サックス、各種音符、ヘ音記号まで。
とにかくたくさんのクッキー型があった。

そのころには財布のひもがだいぶ緩くなっていたので、気になっていた型を全部買った。


というのがもう1か月前の出来事。
それから何度か家でシンプルなクッキーを焼いてみた。
ちなみに我が家にはオーブンが無いので、アラジンの激熱トースターに頑張ってもらう。

こちらのクッキー型たちは見た目はかわいいが、難易度は☆5つ。
しかもトースターでクッキーを焼くのも難しい。すっごい焼き色がつく。

3度目の正直、今回はやっと人に見せられるレベルになった。
八分音符ちょっとこげてるけど。


余った生地を丸くして焼きながら「もう全部まるでよくない?」とまで思ったが、上手く焼きあがった楽器たちを見ると今までの苦労が全部どこかに行ってしまった。

超楽しい。めっちゃかわいい。
これだからお菓子作りはやめられない。

使ったレシピは無塩バターと砂糖、小麦粉を使うもの。
無塩バターを買ってしまった以上、お菓子作りで使い切るしかない。
きっとまた苦労しながら私はクッキーを焼くのだろう。

今回は焦げやすくて甘かったから、砂糖の量を調節してみようか。
自分なりのレシピを確立させる頃には、楽器に飽きて、また新しい型を合羽橋に買いに行くかもしれない。

クッキー型は沼だ。

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