人材は企業の細胞

会社に限らないことだが、社会組織は人材で形成される。
人材は企業の細胞である。

人間よりも大きな動物は山ほどおり、彼らの多くは人間よりも多くの細胞を従えている。しかし彼らは人間ほど賢い知能を持ち合わせてはいない。
会社組織も、人材が多ければ多いほど優秀な組織になるわけではない。

弊社は現在ごく小人数で動いているわけだが、近い将来に恐らく100人規模で組織を編成する必要があると思っている。その際のキャッシュフローを簡単に計算してみよう。
仮に平均的に年収400万円を約束するとしたら、年間の人件費は100人×400万円=4億円に上る。それ以上の年間利益を出し続けなければ100人を雇用し続けることはできない。細胞に供給するエネルギーを補給し続けることができなければ組織は死滅し体は痩せこける、というわけだ。
逆に言えば、採用によって生み出された利益が元手を大きく上回れば、既存事業のブーストや新規事業の創出に新たな投資ができる。

もしも会社のコアである社長やビジネスアイデア、他事業の成長可能性を示唆する信頼性の高い要素が予め出揃っていて「あとは人材を雇用して事業を進めるだけだ」という段階であれば、投資家や投資機関から資金を調達して足元の給与に充てることも選択肢に出てくる。

もちろん雇用することが会社組織の第一目的ではない。事業を成長させるために人材の雇用は必須条件なだけだ。ただし雇用は国家から会社の意義として認められている大きな役割であることも確かである。その証拠に、パンデミック下で赤字を出した企業には政府から給付金が授けられた。また違法ぎりぎりのパチンコ屋が潰れない理由の一つには、大人数の社員にとって生活基盤になっている事もある。
人材の雇用形態は様々だ。正社員雇用、アルバイト雇用、派遣社員雇用。
(業務委託契約は雇用のうちに含まないことが多い。)
そして給与方式は各雇用形態に依存する。一つの雇用関係が生活基盤の全てになっているか、それとも複数の生活基盤がある(一つ失われても問題がない)状態なのかはそれぞれである。

利益を上げるために必要な採用をするだけなのだが、雇った人材が利益を生む保証などどこにもない。社長の目利きにかかっている。


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