この町を優しく照らす夕焼けも永遠ではない僕らといっしょ

僕の手はいつまでだって憶えてる夕陽みたいなあなたの体温

どこからかきこえるピアノにメロディを重ねるように口笛を吹く

夕方のニュースが告げる悲しみを拭い去るようにあなたが笑う

僕たちと一緒に夕陽を見に行こう理由などなくただ見に行こう


夕方が好きだ。どこからか子どもたちの笑い声が聞こえ、どこからかカラスの声が聞こえ、どこからか夕飯の匂いがしてくる。
近所に住む人たちみんな、家族になったような気分になる。こんなに仲間がいるんだから、何があってもへっちゃらだ。優しいオレンジ色の夕焼けが、僕らを確かに照らしてくれている。