伝えたいこと

ぼくが、数学・短歌・詩、その他諸々で伝えたいことはたった一つで、それは言うまでもなくあなた達に伝わっていると思う。言ってしまえばその一つは、誰もが伝えていることで、誰もが伝えたいことで、誰もが遂には伝えられないことで、ぼくも結局伝えられないのだろうが、「言うまでもなくあなた達に伝わっている。」何故かそう確信できるのだ。きっとみんな、同じように確信しているだろうと思う。

確かにぼくも、伝わっているか不安になるし、ぼく自身伝えたいことを信じきれないこともある。だからぼくは伝え続ける。手を変え品を変え伝え方を変えて。そうすることで、ぼくはあなた達と触れ合うことができる。ひとと触れ合い続けていないと、ひとは生きていけないのだ。

それに、ぼくはたくさんの人から、そのたった一つを伝えてもらった気がするのだ。音楽や小説や数学や説教や涙から。

偉そうなことを言っているけれど、なにかを作ることで救われているのはぼく自身だ。少しでも誰かの為になれたと思うことで、ぼくは救われる。

ぼくは本当はミュージシャンになりたかった。音楽は、一番深いところに届く。少なくともぼくのもとには届いた。きっとあなた達の深いところにも音楽は届いているだろう。

と、書いているうちに、「別に今から音楽作ればいいじゃん!」と思えてきた。歌うのは下手くそなので、ボーカロイドに歌ってもらうのもいいかもしれない。決めた。そのうちボーカロイドで伝えたいことたった一つを込めて曲を作ることにする。そのときは是非、聴いてください。