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てぃくる 531 点々が取れる

「俺たち、ガキだったよな」
「ああ。そろそろガキは卒業しようぜ」
「点々を取るか」
「やっと、柿になれるな」


 
柿の花。蕾なので、まだガキですね。
 彼らは、わざわざ点々を取らなくても最初から最後まで柿なんですが、ガキのうちにはそれがわからないのでしょう。

☆ ☆

 遊学という名目で 遊郭通いだとさ
 伝記の中身は どれも転記ばかりだ
 貴殿と持ち上げるやつほど 機転が利かない
 絶対と言わせるために 接待を繰り返す
 晩成するには 反省が足りない
 頑迷を通り越せる 感銘はない
 傲慢なやつは 同時に高慢でもある
 岸壁での推理が 完璧とは限らない
 偶然の遭遇が 蒼空での空戦になった
 真実は 寝室にある
 請願に効果はなく 静観するしかない
 芸術と呼べるようなものは 掲出されていない
 疑義を呈することができないなんて 危機的だ
 財産なんかあてにするなと 再三忠告したんだが
 新人ほど 心身を壊しやすい
 贅肉を 精肉として売るのは無理か
 想像に任せると 早々に失敗する
 勉学を積まないと 変革はもたらせない
 号外になるようなことは 公開されたくない
 ・
 ・
 ・
 まあ。
 点々が取れるから軽くなるわけでも、よくなるわけでもないようで。


  希望は 気泡に変わり
  悲願は 悲観に変わる
  変わらないのは 夢だ
  濁点が 付かないからね

(2019-04-22)

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