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てぃくる 407 ぎょ

「おい、さかな。何驚いてんだよ」
「うおっ! おまえの顔、眼が一つしかないじゃないか!」

「あほ。これはカメラのレンズだ」
「ぎょええっ! 今度は眼が三つになりやがった!」


 と言っていたかどうかはわかりませんが。
 ぎょっとした顔の魚としばらくにらめっこをしていました。

 魚を「さかな」と読むか、「うお」と読むか、「ぎょ」と読むか。
 意識したことがありますか?

 小魚 こざかな
 青魚 あおざかな
 赤魚 あかうお
 白魚 しらうお
 鮮魚 せんぎょ
 活魚 かつぎょ

 あまり意識せずに読み分けていますが、どうしてと聞かれたら、あれれと思いませんか? 魚が組み込まれた言い回しやことわざを違う風に読み下すと、いろいろ感じるところがあるかもしれません。

 白魚(しらうお)のような指 → はくぎょのようなゆび
 人魚(にんぎょ)のようにすいすい泳ぐ → ひとざかなのようにすいすいおよぐ
 水を得た魚(さかな) → みずをえたぎょ
 水清ければ魚(うお)棲まず → みずきよければぎょすまず
 魚心(うおごころ)あれば水心 → ぎょしんあればすいしん
 金魚のうんち → かねうおのうんち

 鮮魚 → さかなひつじうお ……さすがにぎょっとしますね。

(2018-05-08)

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