![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108133589/rectangle_large_type_2_e0845166ba8835a0667b588a520ee791.jpeg?width=800)
てぃくる 833 かれは
彼は 枯れ葉 ではない
枯れ葉 と 彼は 違う
だが 彼は 枯れ葉と 区別がつかない
今や 彼は 枯れ葉となっている
![](https://assets.st-note.com/img/1675847916674-6oSb8y2ego.jpg?width=800)
クロコノマチョウの夏型。オスかな?
普段でも枯れ葉と区別がつかないんですが、死骸になるとほとんど枯れ葉と一体化しますね。
枯れ葉にしても蝶にしても、必ずしもその色調とは関係なく生きているステージと、ただのものになってしまったステージがあります。
そして、生きている間は別々の存在として動静が対照的な存在でありながら、ものとなったあとはどちらも静かに朽ちていきます。
猛暑に炙られている間は生だけでなく、たくさんの死もあったはずなのですが、それらは夏のエネルギーの滾りに紛れて目立ちませんでした。
ほっと一息ついて見下ろした足元に、ふと「夏という生き物」の終わりを感じたりします。
展翅板のうへで羽閉ず秋のてふ
(2021-09-18)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?