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てぃくる 836 毛が三本足りない
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「なあ。俺たち、揃いも揃って毛が三本足らないように思うんだが」
「三本じゃ効かないだろ。つるっぱげ寸前だ」
「いや、そっちの毛じゃなくて……」
「俺にはそっちの気はないぞ」
「毛が三本足りないってのは、分別が足りないことのたとえだろ」
「いや、ゴミはちゃんと分別して出してるが……」
「分別より離別の方がいやー」
「あ、離別のもとが来た」
ばさばさばさっ! ぱくっ!
というわけで。めでたく小鳥のご飯になったタラノキの熟果でした。
糞と一緒にばらまかれるタネはあちこちで芽を出します。
山菜としてとても美味なタラノキですが、山作業をする人たちからはものすごく嫌われています。生えるところには、うんざりするほど生えますからねえ。こやつらのトゲは尋常じゃないし。根萌芽するので、伐り倒しても回りから生えてくるし。かーなり厄介です。
鳥群れてなにかかにかを零しゆく
(2021-09-24)
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