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てぃくる 546 困った校則

「夏には白いハンカチしか持たせてはいけない」
「汗を拭くだけなら、ハンカチでなくても手ぬぐいでもハンドタオルでもいいと思うんですが」

「いや、ハンカチに限定する」
「色はどうして白限定なんですか?」

「清潔だからだ」
「一回汗を拭えばすぐに不潔になりますが……」

「がちゃがちゃうるさいな。白に限定だ!」
「はいはい。で、違反した生徒にはどのような処分を下すんですか?」

「もちろん、違反品没収だ」

(キョウチクトウ)


 夏が過ぎ。新聞の一面にスキャンダラスな記事が載った。

『某女子校の校長が、校則違反として生徒から没収した様々な色のハンカチやハンドタオルを、JK使用済み品としていかがわしい店に横流ししていたことが発覚!』

 ちゃんちゃん。

☆ ☆

 まあ、ここまでひどいのはないにしても。
 今でもわけのわからない校則はしぶとく生き残っているようです。そんなの単なる校長の趣味じゃないかと思うこともしばしば。いかに校則がローカルルールだと言っても、ちゃんと合理性を備えていて、かつ説明責任が果たせる内容であって欲しいと思うんですわ。そうしないと、誰も守りゃしませんから。

 ルールの意味を深く考えず、それらを軽視、無視する子供たちがそのままでかくなると、遵法意識の低い困ったオトナに育つわけで。横紙破りのツケを自分の人生で払うようになるのは、ものすごく損だと思うんですけどね。

(2019-05-30)

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