てぃくる 815 サイズが合わない
「なんでこんなに飲みにくいのよっ! きいいっ!」
……と、怒っているかどうかわかりませんが、花と蜂とのサイズが全然合っていませんね。
キムネクマバチがクサギの花からなんとか蜜を飲もうと奮闘しているんですが、イソップの狐と鶴の話のように、見るからにでぶっちょのこやつが細ーい花筒の奥の蜜を飲むのは物理的に不可能でしょう。
それを知りつつも、なんでこいつが訪花しているか。蜜を盗むからなんです。花の根元にある蜜腺の近くを噛み破って、蜜だけちょろまかすんですよね。
本来こういう花筒の細長い花は、長ーい口吻を持つスズメガやチョウが来るのを待ってるはず。でもこいつのように盗蜜するやつがいるので、受粉効率はそれほどよくありません。
それでもまばらながら瑠璃色に実る果実は鳥の大好物で、鳥がせっせせっせと種子をばらまいてくれますから、画像の株の周辺はクサギだらけです。
結果よければ全てよし。花も虫も、サイズがどうのこうのと細かいことは気にしないようです。
幼児は水着脱ぎ捨て海に入る
(2021-08-04)
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