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てぃくる 406 小さく淡く
小さく淡く
咲く花があった
小さいから見逃される
淡いから振り向かれない
悲しかった花は
小さく淡く咲くもの同士
寄り集まった
花は愛でられるようになった
でも集まりとして
その中の一つ一つは
小さく淡いままで
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愛される国民であるべきか。愛される個人であるべきか。判断は、人それぞれに任されているのでしょう。
少なくともわたしは、国民としてより個人として愛したいし、愛されたいなと思います。
わたしは、小さく淡い花です。何かを言葉にして自らを象らないと誰にも気付いてもらえませんが、同じ色形を持つものとして大きな集団の中に押し込められると、綴った言葉が雑踏と怒号にかき消されてしまうのです。
そんなのは嫌だなあと。どんなに小さく淡くても、ね。
(2018-05-06)
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