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てぃくる

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長編小説『ぐりーんふぃんがーずくらぶ日誌』の幕間繋ぎ用に書き連ねてきた小ネタ集を、独立させました。画像と短い文章の組み合わせ。内容は雑多です。
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2024年3月の記事一覧

てぃくる 983 タイミングが悪い

「色づくのが遅すぎた?」 「いや、みんなが真っ赤になっている時にシンクロしてもその他大勢…

水円 岳
3か月前
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てぃくる 982 これからが本番

「お正月、終わったよ?」 「あほう! 俺たちゃ、これからが本番だ!」  ということで、ウ…

水円 岳
3か月前
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てぃくる 981 雪化粧

雪にまみれて 凍えて咲く花 かわいそう そう嘆いたら 彼女は笑った 雪がなくても わたしは寒…

水円 岳
3か月前
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てぃくる 980 つぶつぶがいっぱい

 魚卵、発泡スチロール粒、とんぶり、スクラブ、仁丹……。  つぶつぶのものは数々あれど、…

水円 岳
3か月前
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てぃくる 979 お肌つやつや

「食べたらお肌つやつやになるんじゃないのか」 「あほう。俺の肌がつやつやなんだよ」  と…

水円 岳
3か月前
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てぃくる 978 縦と横

 縦であれば立派だと言われるが   横になると邪魔だと言われる  縦列駐車にはコツがいる…

水円 岳
3か月前
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てぃくる 977 縁起が悪い

「縁起が悪いから、サイネリアって呼んでくれ」 「なんで日和るんだよ! 俺たちは、紛れもなくシネラリアじゃねえか!」 「死ねラリアに聞こえて、気分悪いってやつがいるんだよ」 「そういうやつは他の花買えや! シクラメンとか」 「死苦拉麺か。そっちの方がずっとヤバそうだ」 「和名はもっとヤバいぜ。豚の饅頭(ブタノマンジュウ)だからな」  ばかばかしい話だと思うんですが、呼称ってのはあくまでも識別符に過ぎません。てきとーにイメージを重ねてしまう我々の方が、なんだかなあなのでしょ

てぃくる 976 背負うもの

背負うものがなくなって 楽になったと思ったんだ 背負うものがなくなると同時に 僕の中身もな…

水円 岳
3か月前
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てぃくる 975 いつまでたっても掃除にならない

「ようし! 箒組、全員集合!」 「三ヶ月以上前からずっと集まっとるがな」 「そうだそうだ」…

水円 岳
3か月前
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てぃくる 974 クリスマスカラー

「クリスマスカラーだね」 「もちろん! きれいなだけじゃなくて、ちゃんと食べられるんだよ…

水円 岳
3か月前
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てぃくる 973 もけ度

「先生、わたし、どうしても美しくなりたいんです」 「ふむ」 「わたし、かつては美しかった…

水円 岳
3か月前
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てぃくる 972 仲間外れ

僕だって 同じ落ち葉なのに 仲間はずれにされた 悲しい  本格的な寒さの到来とともに、赤や…

水円 岳
3か月前
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てぃくる 971 紅い薔薇

 当選すれば紅い薔薇をつけてもらえるが  紅い薔薇をつけている人が当選者だとは限らない …

水円 岳
3か月前
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