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てぃくる

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長編小説『ぐりーんふぃんがーずくらぶ日誌』の幕間繋ぎ用に書き連ねてきた小ネタ集を、独立させました。画像と短い文章の組み合わせ。内容は雑多です。
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2023年6月の記事一覧

てぃくる 885 膨らませる

どうせ膨らませるなら 楽しいものの方がいいよ  夢にしても願望にしても。  それが叶うかど…

水円 岳
1年前
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てぃくる 884 寒い時こそ

「動かないから生産性が下がるんだよ。寒い冬こそ動かなきゃ」 「ふむ。一理あるな。で、おま…

水円 岳
1年前
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てぃくる 883 大失敗

「なあ」 「ああ」 「やっぱり、大人数で空中ブランコに挑むのは無謀だったんちゃうか」 「今…

水円 岳
1年前
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てぃくる 882 どっちもどっち

悪魔が来たりて 葉を落とす 我ら光の騎士 屈せず背を伸ばせ!  意気込みはいいんですけど…

水円 岳
1年前
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てぃくる 881 両雄並び立たず

 咲いているの? 「いや、枯れているよ。でも、咲いていた時にはみんなが見てくれたから、そ…

水円 岳
1年前
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てぃくる 880 ひとりしかいない

世界が 壊れた時に  ぼく一人しか いなかったんだ 世界を 元に戻しても  結局 ぼく一人…

水円 岳
1年前
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てぃくる 879 ごちゃごちゃと

「冬はすっきり清潔な季節じゃなかったのか?」 「そんなのは幻想さ。有象無象にうごめいていたものが、さっぱり消えてなくなるわけないだろ」 「じゃあ、誰かが片付けなければならないということだな」 「片付ける必要はないだろ。新しいやつがのさばれば、その下に隠れる」 「汚部屋の原点だな」 「自然界なんざ、隅から隅までもので溢れてるんだって。それが当たり前の姿だろ。今更何をとんちんかんなこと言ってるんだ」 「いや……おまえはよくても、俺には耐えられないんだ」 「ちょ! な、なにを

てぃくる 878 森の中で傘をさして

森の中なら 雨に当たらないと思ったんだ でも雨粒は 樹冠を抜ける間に育って 容赦なくばたば…

水円 岳
1年前
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てぃくる 877 しおらしい

 若い頃はやりたい放題の野放図なやつだったが、さすがに枯れたか。急にしおらしくなりやがっ…

水円 岳
1年前
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てぃくる 876 読点

「読点を使わないで文章を書いちゃいけないのかな」 「別にかまわないが、えれえ読みにくいと…

水円 岳
1年前
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てぃくる 875 赤い翼を広げて

翼の色なんか 何色でもいいじゃないか それよりも 空を飛べるかの方が重要なんだよ 枯れ草…

水円 岳
1年前
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てぃくる 874 フレンチカンカン

「フレンチカンカン。ロングスカートとペチコート、黒タイツ。ずらっと並んだ女性ダンサーが、…

水円 岳
1年前
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