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てぃくる

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長編小説『ぐりーんふぃんがーずくらぶ日誌』の幕間繋ぎ用に書き連ねてきた小ネタ集を、独立させました。画像と短い文章の組み合わせ。内容は雑多です。
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2022年11月の記事一覧

てぃくる 815 サイズが合わない

「なんでこんなに飲みにくいのよっ! きいいっ!」  ……と、怒っているかどうかわかりませ…

水円 岳
1年前
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てぃくる 814 難儀やなあ

歩きにくくてかなんわ 道なき道を 君は行く そこが 快適な舗装道路であっても 進むも引く…

水円 岳
1年前
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てぃくる 813 白い炎

赤々と燃え盛るから 炎であって 白い炎なんか あるわけがない 熱があるからこそ 炎であっ…

水円 岳
1年前
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てぃくる 812 スカートの中に隠れる

 婆さんのスカートの中に隠れる……臆病者や意気地なしをこき下ろす時に使われるセリフですが…

水円 岳
1年前
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てぃくる 811 しぶい顔

「えれえシブい顔してるな。梅干しか渋柿でも食ったんか」 「余計なお世話だ。生まれつきだよ…

水円 岳
1年前
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てぃくる 810 ぎざぎざ

「ぎざぎざの心で、ぎざぎざの世界を切る」 「そうするとどうなるんだ?」 「別に。どっちも…

水円 岳
1年前
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てぃくる 809 たびだちのうた

ここには とどまっていたくない ここをでて どこかにいきたい ぼくがそういったら なかまがみんなおなじきもちだといった くさのあいだで そらをあおぐ ここにいても ここにいなくても そらはきっとおなじなんだろう ちがっていくのはぼくらのほうだ いつのまにかちがってしまうのはつらい だから ここをでて ちがうじぶんになりたい ここをでて ちがうきもちでそらをみあげたい 隠れずに日差しに挑む夏の茸 (2021-07-08)