【うみ】まぐろ旅行記 或いは ②
①↓
よくわかるあらすじ
不肖学生、平日を狙って京急の「みさきまぐろきっぷ」で小旅行へ。まぐろ丼を食べたり、急に現れた階段を登ってみたり、ねこと戯れたあとノープランで困ってしまったので馬ノ背洞門というところに行ってみる
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京急バス三崎港駅から乗車し、目指すは白秋碑前駅。城ヶ島大橋を渡っていくときは左右を海に囲まれる日常では絶対に味わえない景色にテンションが上がった。
おいしくるメロンパンの「look at the sea」をイヤホンで聴きながらこの風景とともに人の少ない静かなバスに揺られる。今文字に起こしただけで過去の自分が羨ましくなってくるほど最高の時間だ。
白秋碑前駅に到着後、電波に支障をきたしながら地図アプリが示した横道を一抹の疑心と共に辿る。しばらく歩くと高台の大きな道路の先に馬の背洞門に程近い城ヶ島公園の看板が見えてきた。
そこからは左右を背の高い植物に覆われたハイキングコースが続く。展望台が点在しており、時折視界が開けて海が見えるのが楽しい。
20分弱歩き続けるとだんだん急な階段が増えて来た。下の写真以降最終的にほぼ岩場そのままになった道を、厚底スニーカーとロングスカートという明らかにチョイスを間違えた服装で強行突破。
そして階段を下りきるとすぐ左手に見えたのが……
馬の背洞門！完全に自然の力によって生み出されたダイナミックな隆線は迫力たっぷりで、穴の向こう側に見えるすっきりと澄んだ空と海とのコントラストも素晴らしい。
また周囲はウェディングフォトを撮影している方やカップル、グループ客の姿も目立って中々賑やかだ。
その後もざくざく黙々と岩を踏み締めて、落ち着けそうな場所があったので腰を下ろしてみた。
圧巻。一面に広がる苔や潮溜りにいる小魚やヤドカリなどなど自然が剥き出しの状態でそこにあった。強く吹く潮風、波の荒い海、削り取られ鋭く盛り上がる地面から伝わる力強さが鮮烈に感じられた。
軽い断崖絶壁となっている場所もある。往年のサスペンスドラマで自供の後に犯人が飛び降りるシーンで見るような。
思う存分険しい岩場を散策し、海を眺めてまたハイキングコースに戻った。またしても急階段をぜえはあと息を乱して1人で踏破、しかも今度は登らなければならなかったのは少々つらかった。
しかし鳶の鳴き声を遠くに聴きながら薄く日の暮れはじめたハイキングコースを歩くのは開放感とノスタルジーで堪らない。またぜひ来たいなと思ったポイントの1つである。
10分ほど経ってコースの終点に辿り着いた。かなり体力を使ったので達成感と心地よい疲労感で身体が一杯……
おっと。
ねこだ。
①でもたくさんのねこに遭遇したことをたっぷり書いたがなんとここにもねこがいた。そしてふと視線を上げると、
いた。
この地域、本当にねこだらけな上にみんな人慣れしているから近くまで寄っても逃げない子は全く逃げない。ここは天国なのか？
かわいいねえ～～～～～～～☺☺☺☺☺
当然のようにねこがたくさん。地域ぐるみでお世話をしているのか水やご飯が辺りに用意されていて、愛されているのが分かってとても心が潤った。
名残惜しくねこたちに分かれを告げてバス停へ向かったが、ちょうど1本逃してしまい1駅歩くことに。温かいお茶をお供にしようと自販機のボタンを押したが提供されたのは熱々の缶コーヒーだった。微糖。
乗車したバスでは夕暮れの海を眺めつつ、三浦海岸駅へ。あるカフェを訪れるためだ。
それがコーヒーハウスぽえむ。この店舗ではきっぷを提示することでケーキと飲み物が1つずつサービスして貰える。私が注文したのはショコラとメロンソーダだ。
これぞ喫茶店のメロンソーダ、というイメージ通りの見た目と味。ぽてっと乗っかったアイスクリームが可愛らしい。ショコラも濃厚で想像よりボリュームもあってとても美味しかった。
県外でも展開されているようなので他の店舗にも行ってみようと思う。
さて特典2枚も使い切ったことだし三浦海岸駅から品川へ帰ろうか、と考えたのだが思えばこのきっぷは途中下車が許可されていた。素通りするにはもったいない街も数多くある。
そういうわけで汐入駅で途中下車。
訪れたのはヴェルニー公園。横須賀本港に沿って伸びる公園で、旧海軍の碑や戦艦「陸奥」の主砲を見ることができる。また季節によっては敷地内のフランス式庭園にバラが咲き乱れるそうだ。
それには時期が恵まれなかったが、時間も遅く人のまばらな中で空も海も見渡す限りのネイビーブルーに夜景が光る本当に綺麗な景色をみることができた。
海とねこをたっぷり堪能した日帰り小旅行、本当に楽しかった。自然を全身で感じる身に迫る感動も、おいしいご飯も最高でぜひまた行きたい！と心から感じたし、初めての1人旅を満喫する大切な一日を過ごすことができた。
次はどこに旅しようかな？
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①からでもそうでなくとも、ここまで読んでくださった方がもしいらっしゃれば、本当にありがとうございました！三浦半島、良いところでした。
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