こどもを叱ったおはなし

実は書いたけどアップしてなかったものがある。昔の記録だけどアップしてみようかと思う。

これは懺悔の書である

まず、これは懺悔の書だ。
今日の夕方、子供を叱り飛ばした。魔王降臨。
「お前に伝えたいことがある!!!」「これを理解しろ!!のみこめーーー!!!」と相手が食べることを望んでいないカレーを口に押し込むがごとく、こっちの言い分を圧をこめて押し付けた。

息子の今後のためを思って&こっちのイライラメーターもMAXになり、
相手の動きを封じる「怒」の感情を込めて言い聞かせている節があるのだが、いかんせんこっちもエネルギーを大爆発させるので、叱ったあとは魂が枯渇したんじゃないかと思うくらいどっと疲れて「ゲッソリ」って言葉がしっくりくる状態になっている。気持ち的にはカラっからにひからびている。

エネルギーを使い果たしてゲッソリしてる我

ただ、こんなにエネルギーを消耗していても息子(3)には、私が言った内容よりも

「鬼婆の形相の母親に恐ろしいほど怒られた」

という体験記憶だけが悲しみとともに刻み込まれるのだろう。

インサイド・ヘッドでいうとブルーの「悲しい記憶」として刻み込まれているに違いない・・・。

(インサイド・ヘッドご覧になってない方はぜひこれを機会に見てみてください。いい話です。わたしはビンボンのところで毎回泣きます。)

なぜそう思うと思うかというと、私に残っている記憶がそうだからだ。

怒られた背景とか内容とかまったく覚えてないけど、母にものすごい怒られた記憶だけはどれも「恐ろしかった記憶」としてトラウマ化している。

だから本当は「怒」の感情に乗せて伝えても本当に伝えたいことは伝わってないのだ、、、。
暖簾に腕押し感。。

(追記)
これ書いてる途中で泣き止み、通常モードに戻った息子が
「もうママ怒ってない?」と聞いてきたので

「怒ってないよ。なんでママ怒ったかわかった??」と聞いたら
「わかんなーい」と言っていた。

エネルギーすり減らしてもこんなもん。すり減らし損である。

前も怒ったあとに同じこと聞いたら同じ返事だった。そんなもんなんだよね、、、

3歳児との言語コミュニケーションの限界も感じていて、そりゃ当然こっちに分があるし。こちらがもっと言語コミュニケーション以外、もしくは言語コミュニケーションにプラスできるバリエーションを持てるといいんだけど・・・

話を戻すと、暖簾に腕押しってわかってるんだけど、でも大人になって母親の気持ちも事情もわかるようになった私には、
実は母にもこんな背景があったんじゃよ、、、君が怖がるのわかってるし、嫌な記憶として刻まれるのわかってるんだけど、私はあのときあの瞬間に伝えたいことがあったんじゃよ、、言わんとこのおさまらなかったのよ。怒鳴ってごめんよ、、

と自分の行為を正当化し、気持ちを鎮め、浄化させることが必要だともわかっている。そのための懺悔の書なのだ。(本人に伝えろ、だけど、都度本人にはごめんねと、なぜ怒ったのかを伝えるようにはしている)

いやー、そうやって消化させてかないと次の瞬間からニコニコして再び優しい母親として存在するとか無理だよ、やってけねーよ、
聖人でもないし、すべてを受け入れるとか無理だし、約束を反故にされたり、こっちの要望を聞いてもらえないことが多いとイライラもするし、蓄積するわ。

私だって元々は自分の欲望に忠実なわがまま族なんだから。こっちの欲求だって通したいよ。
そして、その血が君に受け継がれてるのをしっかり感じるよ・・・。


てな感じで、あのときはわからなかったけど、今になったらわかる(ような気がすること)が子育てをしているとわかることがあり、自分の記憶を再解釈する選択肢が増えるのも、おもしろいところだとも感じている。
(いや、あのときはどうしてあんなに怒ったの?って楔のように自分に残ってる怒られた記憶の文脈を母親に聞いてみてもいいんだけど、多分向こう忘れてるし、それをする勇気はまだ持てないんだよね、、)

子供も刹那を生きてるけど、親も刹那で怒ってる

そのときそのときに怒る理由っていうのがある。そのときの文脈がある。
子供もそのときそのときを一生懸命生きていて、その結果が大人にとってはやめてほしいことだったり、怒らないといけないことにつながるんだけど、
こどもの刹那的な思考と行動に呼応して怒る文脈が生成されるから、大人の方もそのときそのときに危険行為を注意したり、約束を破ったことを咎めたり、いろいろなのだ。

だから、あのときなんで怒ったの?ってもし数年〜数十年度子供から聞かれても、答えられる気がしない。

「え、忘れちゃった」

ってなるだろう。

子供からすると「おい!あの怒られた記憶のせいで自分はこんなに傷つき、それがトラウマになり、自己肯定感を育めなかったのに、あの出来事を忘れたとは何事だ!!!」ってなりそうなんだけど、残念ながら親からするとそんなもんなんだよね・・。

このすれ違い感、よく聞く話ではあるけど、実感を伴ってわかってきた。

そんな相手も忘れててしょうがないことにいつまでも固執するのもアホらしいよね、、とも思えたりする。


あーーー、、怒ってる最中に思いっきりぶつけたひざがめっちゃ腫れててめっちゃ痛い・・・・・ 代償がでかいのよ、、、

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