1+1=1の話(超短篇小説)
小学校に通い始めたばかりの息子が、学校から不満顔で帰ってきた。
ママ「あら、どうしたの? そんな不機嫌な顔して」
息子「今日算数を習ったんだ」
ママ「それで?」
息子「1に1を加えたらいくつになりますかって聞かれたから1だって答えたんだ」
ママ「あら、1+1=2でしょ」
息子「違うよ。コーラにコーラを足しても、それはコーラだし、醤油に醤油を入れても、それはただの醤油でしょ。同じモノを加えたって違うものにはならないよ。だから1に1を足したって1は1だよ」
さて、この答ははたして間違いなのでしょうか?
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