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短歌エッセイ dedicated to mom 母に捧ぐ


柞葉の 母の写真に 手を合わせ
珈琲供え 語いかける我れ

※ 柞葉(ははそは)とは 母にかかる枕詞です

父も母も若くして亡くなりました

実家の玄関には 木彫りの象さん 3頭並んで飾っていました
母が大事に 大事に

お父さん象 お母さん象 仔象さん

母が臨月でお腹も大きく 身体全体が ふくよかになった時
父が 象さんみたいだねって言ったそうです

母は ずっとその言葉が 心に残っていたみたい

あるところに それはそれは 大きな木彫りの象さんがありました
実家の玄関には入りきらない 大きな象さん

母は あの大きな木彫りの象さんが欲しいと 何度も言ってました
そして お父さん象 お母さん象 仔象さんを飾りました

あれは私が小学生の時でしょうか
冬のある日 象さんの背中に ひびがはいっていたの

可哀想でたまらなくなり オロナイン軟膏をたっぷり塗って
バンドエイドを貼り そこを撫ぜて 治るからねと
傷を負った象さんに 語りかけていました

数回 それを繰り返していたら 私の願いが叶いました
また軟膏を塗ろうとしたら どこにも傷はないのです


象さんみたいだねって優しく言われて
とても嬉しかったのかなぁ
24歳の妊婦さん

お母さん ありがとう すべてを

ゾウさん ゾウさん お鼻が長いのね
そうよ かあさんも 長いのよ


今日は母の祥月命日
心を込めて 供養します ^ ^










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