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短歌➕エッセイ(ミルフィーユ) 邂逅編 1

   【 大草原の真ん中で 莉絵ぇーと叫ぶ !!】


天雲の 揺蕩う心に 灯が

思いがけなく メールきた喜び

あまくもの たゆたうこころに ともしびが

思いがけなく メールきたよろこび

※ 天雲は 揺蕩うにかかる枕詞です



わたしミルフィーユの誕生日に おめでとうのメールが来た 突然

12年 疎遠 音信不通 義絶していた 姉 莉絵からだった

【茉莉 お誕生日おめでとう  莉絵より】

莉絵 覚えていてくれたの? 長い長い空白の時間

私は 一瞬 時がとまった  ずっとメールを見ていた



心に溜まり過ぎた澱 負の感情を捨てに 海に行った

毎週決められている ゴミの日に出せないほどの 大量のゴミ

そのゴミ袋はスーパーにも売っていない

アノ Amazonでも 取り扱っていない

燃えるゴミでもない

燃えないゴミでもない

憎悪  嫌悪  悍ましい欲望を持つケダモノ

そして ねたみ そねみの 矢

いつもなら◯◯川に その気持ちを捨てていた 一級河川だから

それでは 済まされないくらいの 憤り 悔しさ 憎しみが 膨張して

破裂しそうだった


姉 ソフィアリエンヌ と 私 ミルフィーユは 幼少の砌より 仲が良かった

小学生時代 割とおとなしくお嬢様然としているソフィアリエンヌと 活発な 私

招待されていないのに 父方の親戚宅 3軒 泊まりに行った

夏休みに (zoo zoo しいよね?私もそう思います 今なら)

私は 全然覚えていないが お土産に 母が 西瓜三個 持たせたそうだ

小学生の 少女 二人に  重い西瓜を持たす 母 グレース

行き先? 三軒とも 農家です(父方の親戚は農家が多かったですね)

作っているんです 自家用西瓜も 出荷用西瓜も

農家ですから プロの  何度も書きますが

その数 三個 (母 グレース ちょっと天然なんです 美人ですが)

地下鉄とバスを乗り継ぎ 二人で行った

ソフィアリエンヌが言うには 最初 自分が三個持っていて

手がちぎれそうになったから 7歳の妹に 小さい西瓜を一個持ってーと

言ったそうだ(全然覚えていないわたし 本当に覚えていないんです)必死!

11歳のソフィアリエンヌは 口数少なく 小さい頃から優しかった 私には

姉に 重い西瓜 三個も持たせて 気が利かない妹だねぇ ごめんね

一番 軽い西瓜を持って 抱えて?地下鉄とバスの旅が始まった
(北の国からで 純と蛍が 石を一輪車で運んでるイメージ)
 🎵 あーあーあああああーあ あーあああああー🎵

山奥から順番に止まる(もう一度言います 招待されてないですから 笑)

押しかけ女房ならぬ 押しかけちびっこ(母 電話で 謝りまくり)

自宅でも同じ部屋 お隣に布団を敷き お互いの鼾 寝言を聞いた仲

なんなら お互いの二酸化炭素 吸いあった仲 すぐお隣のお布団だから 笑

招待されていない親戚宅で 歓迎?され 嬉しくなる私(圧倒的鈍感力)

ソフィアリエンヌは 静かに ご挨拶をしていた 口数少なく
(一見大人しそうですが 大人になったら時々 あの、、、時々ね
 ドルチエアンドガラッパチーノになる時があったの ちょっとだけ笑)

順々に泊まり 楽しいのなんのって(招待されていないのに)笑
 渡辺淳一先生 先生の鈍感力拝読する前に鈍感力備えてました

夏は一緒に温水プールへ行き 冬はミニスキーで移動 スイスイとね

   🎵 ユーミンの SURF & SNOW の 世界 🎵

自宅の雪かきも ほぼ二人でしていた ママさんダンプで運ぶ運ぶ

幼気な 少女二人で 雪かきするんです せっせと(健気 涙)

    Nostaljia time (過去を懐かしんでいます)

ソフィアリエンヌは 書道教室に通っていた 音楽教室も一緒に行っていた

私も ある日 書道を習いに行った

星座じゃなく 正座して 正 の字を書いていた

そこへ着物を着た女性の先生が 物も言わず いきなり私の手を定規で叩いた

びっくりして「先生 いきなり叩くって何ですか?私 馬じゃないです!

両親にも 叩かれた事ないです!何も言わず いきなり叩いて 無礼者!」
(祖父と一緒に時代劇見ていたから 影響されて 瞬発的に出た)

お稽古袋に 書道道具一式仕舞って 自宅に帰った 泣きながら走って帰った

七歳の娘が 泣きながら書道教室から帰ってきたので 母グレースも驚いていた

「お母さん 私 大筆で墨たっぷりつけて お稽古していたら 先生がいきなり

定規で私の手を叩いたの! ほら あとついて居るでしょう?理由も言わないで

いきなり叩くんだよ!私、馬じゃないです!って言って 帰って来たの」

白く細い手の甲に 定規で叩かれた跡が 赤く腫れていた

母の膝でわんわん泣くミルフィーユ(犬年じゃないですよ、ふんどし 笑)

我が母 グレース 天然を演じていたが実は かなり賢く誇り高い

愛用の珈琲カップを静かに置いた(普段から美しい陶磁器で珈琲を)

物怖じしない娘が これほど号泣するのを看過するなど グレース魂が許さない

愛娘ミルフィーユが いきなり叩かれた?それも定規で! 鋭いグレースの目

ミルフィーユにおやつのかっぱえびせんと玄米茶を出し 戦闘モード突入

瑞家の家紋が入っている 訪問着を着出した それも五つ紋 

素人の妻だから 襟は抜かない 半衿も真っ白

丸帯でもなく 名古屋帯でもない 袋帯だ グレース魂 炸裂

髪はいつも綺麗にしてるので 慌てることなど何もない

素早く着付け お化粧直しもした

姿見を見る グレース 帯に懐刀を差し込んだ  

氷の微笑が美しくも 毅然と 凛とした グレースであった

                   つづく

※ 懐刀とは 女性であってもいざという時は自分の身を守る
 嫁入り道具のひとつとして持たされたもの


本日も最後までお読みいただき ありがとうございます

このお話しは 限りなく事実に基づき書いています が

エンタメもかなり盛り込んで居ますので 爆笑しながら

お読みいただけると 幸いに存じます

今日も 皆様が お健やかに お幸せに過ごせますよう

心から お祈りいたします


#北の国から #鈍感力 #渡辺淳一先生 #ユーミン #音信不通
#書道 #エンタメエッセイ #母の愛 #姉妹愛 #体罰







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