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神棚の正しい祀り方と作法10の心得帳【保存版】

神棚を祀る意味やメリット

なぜ神棚を祀るのか?その意味とは?

神棚とは日本独自の文化で、日本神道の神様をお祀りするお宮(宮形)と棚板のことをいいます。

日本には「八百万(やおよろず)の神」がいるとされています。国や土地の神様、自然の神様など「すべてのものには神が宿る」という神道の考え方です。

特に、神道の最高神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)が「太陽の神様」であるように、日本の神様は自然の象徴であることが多いのが特徴です。

天照大御神や八百万の神たちを家の中にお祀りして、「神様や自然への感謝とともに、家内安全や繁栄を願う」という意味で神棚を設置するのが一般的でしょう。

神棚文化が庶民に広まってきたのは近年のこと

神棚という概念自体はとても古く、その起源は古事記の一説にある「御倉板挙之神(みくらたなのかみ)」という御頸珠を、天照大御神が棚の上に安置して崇めたことが原型とされています。

しかし、神棚が現在のように各家庭に広まったのは、江戸時代初期といわれています。

伊勢神宮への信仰を広める目的で、「伊勢神宮のお札(神宮大麻)を家でもまつれるように」と考案されたものが始まりとされています。家にいながら“お伊勢参り”ができますよ、ということ。

神棚は「自宅の神社」としての役割があるのです。

神棚を祀ることで得られる4つの効果やメリット
メリットを期待して神棚を祀るのは本来の意味合いからはズレますが、実際のところ、次のようなメリットが期待できるでしょう。

1.パワースポットになる!運氣が良くなる!
神社はパワースポットそのもの。そして、神棚は自宅の神社です。神棚を大事にし、神様への感謝の心を持って、日々お参りをし続けることでパワースポットになってきます。

2.祈りのパワーで願望や目標を実現しやすくなる!
神社や神棚へのお参り行うこと、それは「お祈り」です。祈りの効果は実証されています。神棚があることで祈りが習慣化され、行動が促されるため、結果として願望や目標が実現しやすくなるのです。

3.抽象度が上がる!問題や困難を解決する糸口に!
神棚をお祀りし祈ることで抽象度が上がり、より高い視点で物事を俯瞰して捉えられるようになります。結果、問題や困難を解決する糸口が見えてきやすくなります。

4.プラシーボ効果によって人生が良い方向に!
プラシーボ効果は「思い込み」によって起こる科学的な現象。「いつも神様が見守ってくれている」というポジティブな思い込みによって波動が高まり、良いものを引き寄せるようになります。

などなど。このようなことからも神棚をお祀りすることをオススメしています。

神棚の置き場所4つの条件

神棚の置き場所は、次の4つの条件を満たす場所が理想的で好ましいでしょう。

1.明るい場所
2.清らかな場所
3.家族みんなが集まりやすい場所
4.神様が落ち着ける場所

それぞれ説明します。

1.明るい場所
ここでいう「明るい」は、光の明るさはもちろんのこと、雰囲氣的な明るさも含んでいます。

まず、太陽神である天照大御神のエネルギーを感じやすい「太陽の光がよく差し込む明るい部屋」を選びましょう。また、照明を明るくしたり、お花を置くなどして、明るい雰囲氣の空間になるよう心掛けます。

2.清らかな場所
神様は「穢れ」を嫌い「清浄」を好みますので、清らかな場所であることも重要です。

洗面所やトイレなどの水廻りは「汚れが流れる場所」ですのでNGです。トイレの臭いが漂ってきそうな場所、お風呂の湿気が届きそうな場所などは避けましょう。

3.家族みんなが集まりやすい場所
家族全員を見守ってくれる神棚ですから、家族が集う場所や目が届く場所が好ましいです。

人が集まらず静まってる場所では神様も寂しいので、主に寝るときにしか使わない寝室や子ども部屋などのプライベートな空間は避けたい場所です。

4.神様が落ち着ける場所
神様が「落ち着ける場所」「くつろげる場所」「リラックスできる場所」であることも大切。頻繁に人が行き来うドアの上や廊下、階段などは不向きです。人や氣の出入り口である玄関もオススメできません。

ちなみに、玄関は神社でいえば鳥居にあたります。神社では鳥居をくぐって、手水舎があり、一番奥の方に本殿があるという構造になっています。玄関を家の鳥居と見立てると、玄関に神棚を設置するのはおかしいことだと分かります。

以上のような条件を、なるべく多く満たす場所を選ぶことが大切です。

ご家庭によって最適な場所は異なると思いますが、オススメなのが「居間やリビング」です。または、お客さんをお通しするような客間も好ましいでしょう。

神棚の最適な位置選び~向きや方角、高さ

神棚の向き/方角の基本は「南向き」か「東向き」
南は、太陽の光が一番よくあたる方角であり「明るさの象徴」といわれています。

「天子は南面し、臣下は北面す」という言葉があるように、昔から南に向かって座ることで位の高さを示しており、天皇陛下も南向きに座ることが不文律とされてきました。神様への敬意を示すという意味でも「南向き」がオススメです。

東は太陽が昇ってくる方角。一日が始まる方角であり「勢いの象徴」とされています。

朝日のエネルギーを感じられる「東向き」も、縁起が良い方角と考えられています。

もちろん「北向き」「西向き」でも構わないのですが、基本的には「南向き(部屋の北側に設置)」か「東向き(部屋の西側に設置)」が良いでしょう。

土地の地形によっては南向き・東向きにこだわる必要はない
背山面水(はいざんめんすい)といって、「背後には山があり、前方には平野や盆地などが広がっている」という地形があります。山脈(龍脈)のエネルギーを背中からいただいて、それが前方に広がった空間へと流れていくイメージになります。

もし背山面水の土地にお住まいであれば、背山面水のエネルギー法則を活かし、山を背にして神棚を設置すれば良いでしょう。

鬼門と裏鬼門は基本的には避けたい方角です
鬼門とは北東(艮=うしとら:丑と寅の間)の方位、方角のこと。鬼門という名称から分かるように「鬼(邪気)の出入り口となる方角」を意味しています。

裏鬼門とは鬼門とは反対の、南西(坤、ひつじさる)の方角のこと。鬼門と同じように不吉な方角として忌み嫌われています。

神棚を祀る位置や向きについては、鬼門と裏鬼門は基本的には避けた方が良いと考えられています。

基本的には目線よりも高い位置に!
神棚は少し見上げるくらいの高さの場所に設置しましょう。

神棚が目線よりも低いと神様を見下ろすことになり、神様への失礼あたるとされます。逆に、高すぎると毎日のお参りやお掃除が大変になるので「バランス」が大切です。

ただ、地域やご家庭によっては、目線よりも低い八足台などにお祀りするケースもあります。このような特別な理由がないなら「目線よりも高い位置」に設置してください。

仏壇と向い合せor上下になる場所は避けること
仏壇と神棚が同じ部屋になる場合、お互いが向かい合わせにならないように注意してください。

「対立祀り」といって「家相的に凶」とされています。どちらか一方にお参りするときに、もう一方にお尻を向けることになってしまい、失礼にあたります。

また、仏壇の上に神棚を設置するなど、上下になる配置も避けましょう。神様が仏様を踏んでしまうことになります。1階に仏壇、2階の真上に神棚というパターンもNGとされています。

詳しくは書籍販売しています。よければ、こちらでもどうぞ。神棚のお札の種類&並べ方の基本パターン、榊(さかき)の意味や飾り方などについて深く考察しています。


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