ひとつ、骨を取り出して。ひとつ、灰の上におく。それで終いにする。空になった胸のまんなかに、ひかり、しらじらと明けてゆく冬が、沁みて、ああ、ようやく私は水際になる。打ち寄せては手放す繰り返しの、その狭間に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?