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発想と環境と

※人が亡くなったエピソードが出てくるので、苦手な方はブラウザバック推奨。


「先日、いとこが不幸に遭いまして。でもこのご時世だから別れの挨拶もまともにできなかったんです。」

 そんな話をバイト先のパートのおばちゃんにぼやいた。すると、「ええ!
お若いのに!」と驚かれた。「事故とかかしら~可哀想に~」とも。

 僕は「え、そっち?」と驚いてしまった。が、ふと思い返す。そういえば、いとこって言われれば同年代、せいぜい歳が開いても10歳程度。同い年や1歳違いなんてザラ。

 むしろ、それが「普通」だ。


 というより、ここまでの話で、僕の驚きに共感できない人のほうが多いだろう。共感できた人は恐らく、いとこがいない人、もしくは僕と似たような事情を抱えた人間であろう。

 そう、僕のいとこは全員、10歳は年上、なんなら平均したら20歳くらいは年上なのだ。不幸に遭ったいとこ(従姉)は当時50歳近く。それでもまだ「若い」と思うかもしれないが、病気にかかるリスクは僕より高い。だから、パートのおばちゃんの「若いのに!」という発言には違和感を覚えたのだ。

 ちなみに冒頭の話をしたとき、僕は「このご時世大変ですよね~」という話に繋げたかった。が、意図しない方向に話が持っていかれた。状況を考えれば当然であろうと、今思えば反省している。

使用した素材
ぱくたそ様「見上げた猫ちゃん

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