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24年間疑っていること

小さい頃から、母について疑っていることがある。
私の心の中をテレパシーで読む力があるのではないかということだ。発動条件について探りを入れたりもした。遠くにいても聞こえるのか、視界に入ると文字で読めるのか、目が合うとなのか、触れると、なのか。

「本当は心の中が読めてるよね?読めている場合は右手をあげてみてください。」と語りかけてみたり、頑張って本当に思っていることと逆のことを頭の中で言って、反応をみたりしてみた。しかし、おそらくその能力が本当にあるのだとしたら、明かすわけにはいかないのだと思った。

そのため、ちょっと悪いことを考えている時に身体に触れられそうになると避けてみるなどの対策も、念の為していた。

中高生になってからも、イヤイヤそんなはずはないけれどもしかしたら、、、という疑いは時々強く再発した。「そんなはずはない」と思いつつ、直接は相談できないけれどちょっと苦しいといった状況では、ヘルプをテレパシーで母に送ったりしていた。そんな時、おいしいご飯や特別おやつが良いタイミングで出てきたりすると「ほら!やっぱり!!!」と思うのであった。

いまでも確実に母にテレパシーの能力がないと言い切ることはできない。テレパシー以外で母に能力の有無を尋ねたことがなく、回答は得られていないからだ。きちんと聞いたところで、ないと断言されても疑いは晴れない。まだ明かすことはできないのか。と思うだけだ。テレパシーの返信で「聞こえてるよ」と送られてきても、残念ながら私にテレパシーを受け取る能力が備わっていない。

世の母に聞きたい。子の頭の中はテレパシーで読めているのですか?大きくなってからも?

少なくとも私の父に関してはテレパシーは全然無理そうだ。

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