魔女の島 Ⅲ
ピアは、船底に小クジラを運んでもらい、三日三晩 体中に薬をかけました。
四日目の朝、ピアは疲れて眠っていました。
人の気配で目覚めると、ピアを見つめる優しい目がありました。
ピアとニシモ、 二人は 手を取り合って 喜びました。
船が港に着くと、ピアとニシモは船乗りたちに別れを告げ、新しい町で暮らし始めることにしました。
ニシモはピアノを弾いて生活しようと考えました。
でも、島を出てからピアノに向かうと ニシモの指が動かなくなります。
実は これは、魔女の遺産を奪い取ったピアに対する 魔女の呪いだったのです。
生活に困ったピアは、魔女の遺産の五つの食器を売りました。
ところが翌日の朝には、売ったはずの五つの食器が いつのまにか 戻ってくるのです。
五つの食器は相続人から離れることは ないのでした。
何度か繰り返すうちに、人々はピアが食器を売った後 また盗んでいると、思うようになりました。
ピアは誰からも信用を失い、どこの店も何も売ってくれず、仕事も見つかりませんでした。
ピアが望んでいたのは、こんな暮らしでは ありません。
ピアは 魔女に 五つの食器を返す決心をしました。
再び 魔女の島に行けば、もう二度と ニシモに会えないかもしれません、
それでもピアは、ニシモが幸せになれるなら 良いのだと考えました。
ありがとうございました(;_;)/~~~
魔女の島 Ⅲ
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