ティーンエイジ#4
どんどん歩いて行く私に 息子はしぶしぶついてくる。
でも 駅からあんなに遠かったかな。
アパートに向かう私の前に 更地が広がっている。
この更地は 何だったのだろう。
通り過ぎようとする私に 息子が叫んだ。
「おかあさん、JR宮城の萩アパートって 書いてあるよ」
私の足はピタリと 止った。
急いで戻る。
そこは かつて入り口だったのだろう。
門には 間違いなく 「JR宮城の萩アパート」と 書いてあった。
「嘘だ」
私は走って集合住宅に向かった。
おそらく 何度か塗り替えられている その棟の西壁に
『日本国有鉄道宮城の萩宿舎8号棟』
の 文字があった。
「ここが8号棟?では 1号から7号は・・・」
歩いて来た方向にあるのは、更地に吹く風だけ。
ティーンエイジ#4
ありがとうございました(;´д`)
「SIRIUSの小箱」ってなあに?
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