トンニャン過去編#6 アン・バスカント(原題「鳳凰」)
※この物語は「阿修羅王」編・「アスタロト公爵」編の本編であり、さらに昔1970年代に描いたものを、2006年頃に記録のためにPCに打ち込んでデータ化したものです。また、特定の宗教とは何の関係もないフィクションです。
トンニャン
トンニャン
不思議なトンニャン
あなたはいったい誰?
トンニャン
トンニャン
不思議なトンニャン
あなたはいったい何処?
それは夏の昼下がりだった
一九七一年夏 イギリス・ロンドン近郊
私の名はアン・バスカント。セカンダリースクールに通う十二歳。これから話す事は、本当にあった事だ。
【セカンダリースクール(中学校・高等学校)】
イギリス(イングランド・ウェールズ)では五歳から義務教育が始まる。
五歳からプライマリースクール(小学校)へ六年間。
十一歳からセカンダリースクール(中・高)へ六年間。
十七歳からシックスフォームへ二年間(任意)。
シックスフォームは大学の一般教養にあたるものを学ぶ。
その後大学は三年間。大学院は一年か二年間。だが、地方によってジュニアスクール等あり、この限りではない。
また、セカンダリースクールは公立の共学でスクールバス通学。
有名な男女別学で全寮制の私立のパブリックスクールは、全体の九パーセントにすぎない。
夏休みも終わりに近づき、新学期からはセカンダリースクールの二年生だ。私は幼なじみで同級生のネッド・グラウンドと遊びに出かけた。
本当は子どもが勝手に外出するのは良い事ではない。
いつもなら学校へはスクールバスで通い、帰ってからの外出もほとんど認められない。
でも、犬じゃあるまいし、繋いでおくなんて無理。
今日の外出は、もうずっと前からネッドと計画していた事。夏休みなのに親の監視付きなんてうんざり。
続く
ありがとうございましたm(__)m
トンニャン過去編#6 アン・バスカント(原題「鳳凰」)
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