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宝塚歌劇団に音源を大事にしてほしい話

宝塚歌劇団における、TAKARAZUKA SKY STAGEの雪組東京宝塚劇場公演の千秋楽のLIVE放送は、この現在の世界情勢(日本を含めて)において、できうる限りの最大限のことをしたのではないか、と考えている。

これは宝塚ではないが、Endless SHOCKの生配信なども画期的だったと思う。
そもそもSHOCKはプレミアチケットなので(ファンでないとチケットが手に入りにくい)、
新規ファンの獲得にも生配信は役立ったし、時代の流れとして受け入れられている。

それに対して私たちファンのできることといえば、グッズ購入、DVD/Blue-rayの購入、
さらには(お金に非常に余裕がある人で言えば)阪急阪神ホールディングスの株の購入であると思っている。
ジャニーズの株式の仕組みはちょっと知らないけど。

時代が進み、映像が主流の時代となってきた。スターも、テレビ映え、写真映えが優先され、なんなら歌やダンスが少し残念でも前者でトップに上り詰める子が出てきている。

ダンスに関して言えば、技術向上により昔では考えられなかったような振り付けが出てきている。昔のショーなどを見ると、その実力差は圧倒される。

では、「歌」劇団として、「歌」はどうなんだろう。

現在、蓄音器で聞くことのできるSPレコードというものを収集している。これはただの趣味ではあるけれど、「知的財産の保存」という重要な役割も兼ねている、と思う。

この「音源」について、宝塚歌劇団は大事にしていない。

宝塚のLP、EP(アルバム、シングルのこと)がどれだけあるかについては、以下のHPが詳しい。オールドファンの運営するページである。

レコードの技術などが進化していくにつれ「生々しさ」などは失われていく。そうかもしれない。でも、技術が拙かった時代の方が「良さ」を持っていたりするのだ。

100周年の折に発売されたCDセットがある。

ここで見るのがわかりやすいであろうか。

ここに対して付けたいクレームが2点。

①故人のトップスターで漏れがある(麻鳥千穂など)
②SPレコードから持ってきた音源の質が悪い(音ズレがある)
③100曲にこだわるあまり、名曲を落としている

レコード、なんなら製作者であればマスターテープを持っているであろうに、このていたらくはなんだ。
音源、ちゃんと大事にしろ。
CDで表現するには限界があるのは当たり前だけど、音ズレは、ナイ。

ちなみに、私が自宅で蓄音器でかける「花詩集」の方がクオリティが高い。
なんなら、50周年の折に発売されたLPレコードにはもっといい音源からとられた録音が入っている。

この間「霧深きエルベのほとり」が再演されたが、やはり内重のぼるの歌うEPが一番素晴らしい。
(うたかたの恋については初風諄と内重のぼると好みが分かれるかもしれないが)

こういった音源を、現役生は聞いているのであろうか?

マイクがなかった時代とは確かに発生なども変わっているだろうが。きちんと、あるべき素晴らしい音源を大事にして後世に受け継いでほしい。切なる願いである。

ちなみに、OGの中で、現在生歌を聞いて『これぞ』と思うのは。

南風まい
涼風真世

である。それより上のスターはうまくても衰えを感じるが、まいまいさんには、それがない。
かなめさんは、まだまだ、若い。

まいまいさんは、寺田瀧雄没後20年コンサートに出演がないのが悔やまれるが、かなめさん、機会があれば、是非。

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