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美と健康を求めて始めた箸置き習慣 じつはメンタルへの影響がすごかった

腸内環境改善、健胃、リラックス、小顔、脳機能の向上、口臭予防、解毒、新陳代謝活性化……

咀嚼(そしゃく)と唾液の健康と美容の効果がほしくて、早食いを治そうと決めました。

早食いはすぐには治らない

私は、社員食堂の一汁三菜の定食を8分で完食していたほどのキングオブ早食い。

ゆっくり、よく噛んで食べるために、いろいろな工夫をしましたのです。

一口100回数えて食べてみましたが、もどかしくて食事を楽しめません。

ごはんに食感を付けるために雑穀を混ぜていますが、劇的に咀嚼回数が増えるわけではありません。

テレビを消し、スマホを別の部屋で充電して視界から消しましたが、かえって気になってしまいソワソワしてしまいます。

箸置きを使うと目線が変わる

そうした試行錯誤の結果、たどり着いたのが箸置きです。

それまで、食卓では箸置きを使わず、右手にお箸を、左手にお茶碗を持ったまま、もぐもぐもぐ、と食事をしていました。

目は、次に食べようとするものにロック・オン。

まさに、臨戦態勢で食事をしていたのです。

それが、箸置きを使うようになると、一口食べたら箸をおき、両手を脚に置きます。

自然と背筋が伸び、胸が開きました。

次に何を食べようか料理を見定めるのではなく、意識を口の中に向けます。

右側で噛んでいた食べ物が上あごを通って左側へ行き、舌の上を通ってまた右側に行く。

咀嚼している間は絶え間なく舌が動き、ばらばらに散らばりそうなかみ砕かれた食べ物を口の中央に集める働きをしていることに気が付きました。

次に何を食べるか、ではなく、今何を食べているか

食べ物の形や味わいが変わっていく過程も観察します。

ごはんの粒粒が咀嚼するたびに細かくなり、唾液と混ざり合ってドロドロのおかゆのような状態になっていきます。

肉や野菜も口の中に意識を向けて食べていると、初めは調味料の味が全面に現れますが、噛むほどに調味料は流され、素材の味がわかるようになります。

噛むほどに甘みやうま味が増し、おいしく、満たされるのを感じられるようになり、自然と咀嚼ができるようになりました。

箸置きで「今」を意識する

口はどんな動きをしているのか、料理はどんな味わいなのか。

箸置きを使い、「今、食べていること」に集中すると、いつもの食事がおいしくなり、満足感が高まり、感謝と感動も生まれるようになったのです。

1日3回、食事のたびに幸福感を味わえるなんてすごくないですか。

健康や美容効果がほしくて使い始めた箸置き。

食卓には欠かせない存在になりました。

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