宝塚記念2024 全頭診断 完全版
競馬を愛するみなさん。
どうも、競馬大好き人間のMIZUKIです!
日本ダービーから少し間隔は空いてしまいましたが、いよいよ春競馬の総決算です!
ここまで来たらやることは一つ。
全頭診断しかない!!
今週全頭診断するのはこちら!!
第65回 宝塚記念(GI)京都芝2200m
今週は春のグランプリ、春の最強馬を決める戦い。
宝塚記念を全頭診断していこうと思います!!
今年は例年と違って京都で行われます。
前回の京都で行われた宝塚記念を勝利したのはディープインパクト。
今回はどんなドラマを見ることができるのか。
評価はいつも通り、【S→A→B→C】の順で一頭ずつ評価をします。
全人馬無事にゴールすることを願って、それでは早速見ていきましょう!
【カラテ】
C評価
新たなるパートナーと共に、4年連続の重賞勝利をGIという最高の舞台で決める。3走前のフェブラリーSは、デビュー3戦目以来のダート戦。まずまずのスタートを決め手追走するが、久々のダート戦で終始戸惑っていた印象。直線も砂被りを気にしている様子で手応えはなかった。能力というよりはダート適性の差が大きかった。勝負にすらなっていないので、このレースは度外視で良い。2走前の新潟大賞典は、スタートを決めて中団にポジションを確保。若い頃ほどの前進気勢はなく、道中の手応えは少し物足りなかった。直線もいつも新潟で見せる末脚はなく、そのまま後方に下がってしまう。久々で順調に使えていなかった部分もあるので、状態が上がり切っていなかった可能性も高い。またトップハンデ59.5キロというものかなり響いた感じはする。前走の鳴尾記念は、最内枠からスタートで押していくが、反応できず押し込められる形で中団からに。道中は少し前進気勢が戻ってきた感じ。直線まで比較的良い手応えで向かってくる。直線はボッケリーニやヨーホーレイクなどに反応で劣ってしまったが、最後まで伸びていた。近走の中では一番この馬らしさが見えたレースだったと考える。完全に衰えていたわけではなかった。近走のレースを見ても、歳のせいなのか少し良い頃の勢いがない。若い頃はマイル重賞でも上位に入るくらい切れる脚が使えていた。一昨年くらいから少しズブさを見せるようになり、中距離向きの馬になっている。8歳になった今、更にズブさを見せるようになっている。前走初めての京都だったが、距離はもう少し長くても良いと感じた。ズブさがある馬なので、下り坂を利用して勢いをつけられるのは好材料。頭数も少ないので、前走と違って道中外に出すことができれば面白い。これまでGIに6回挑戦して全て着外。若くて勢いがある頃でもGIで通用しなかった。今回も一線級相手で現状の能力で逆転するのは厳しいと考えるのが妥当。レース間隔が詰まるのはそこまで苦にしないタイプ。休み明け3戦目になるが、徐々に調子やレース勘を取り戻している。ここに向けての過程は良い。過去10年で鳴尾記念5着以下の馬は0-0-0-9。基本的に前走GI組の方が能力上位で、鳴尾記念で好走できていない馬は力が足りないと判断するのが妥当なところ。年齢的にも過去10年で7歳以上が好走したのは、香港馬のワーザーのみ。データ的に推せる要素は少ないと見る。血統は父トゥザグローリー母父フレンチデピュティ。過去10年京都2200mの成績を見ると、ディープインパクト産駒一強という印象。その後にハービンジャー、キングカメハメハ、ハーツクライ、ステイゴールドが対抗している感じ。トゥザグローリー産駒は数も少ないので、京都2200mの傾向自体も掴み切れない。キングカメハメハの子供だし、そこまで相性が悪いということはなさそう。ただ京都2200mを好走しているキングカメハメハ産駒のほとんどが、母系にサンデーサイレンスの血を持っている馬。トゥザグローリーは、母系にサンデーサイレンスを持っているので、問題なさそうではある。3代母のゴールデンサッシュはステイゴールドの母。母系の下地はGIでも通用するものがある。ノーザンテーストの血も入っているので、ここから馬がもう一度進化してもおかしくない。母父フレンチデピュティで父がミスプロ系だと完全に道悪最強血統という印象。実際に不良馬場で二度勝利している。長期開催の最終週で馬場が荒れている可能性は高い。この馬にとっては好材料になる。鞍上は岩田望来騎手に乗り替わり。テン乗りだが、元々主戦だった菅原明良騎手とヨーロピアンスタイルの部分は共通しているので、相性は良さそう。前走の内容も悪くないし、雨降るなら穴で少し狙いたい気持ちもなくはないが、ここまで一度もGIでは通用せず底割れ感は否めない。小頭数で有力どころも競馬はしやすいので、おこぼれを貰える可能性も限りなく低い。ここは見で良い。
【シュトルーヴェ】
A評価
今年から一気に覚醒。ピンポイント来日の鞍上を背に、4連勝で古馬の頂点へ。3走前の3勝クラスは、去勢明けで約半年ぶりの実戦。スタートでヨレてポジションは後方からになる。道中は鞍上がガッツリと折り合いをつける。直線は馬群の中に突っ込んでいき、馬の間を縫うように伸びてくる。少し遊ぶところもあったが、最後まで切れ味を発揮し、上がり3F最速33.2秒を使って勝利。少し久々を感じさせるところはあったが、それ以上に成長を感じる勝利だった。時計も3勝クラスの中でも上々の時計。2走前の日経賞は、スタートで後手を踏んでポジションは後方から。道中はマテンロウレオが大逃げする形で、2番手以降は恐らくスローペース。3角で少しモタつく面を見せてしまったが、4角くらいにはエンジンがかかって集団に追いつく。直線は馬群の間を割るように伸びてきて、最後は前の馬たちをまとめて差し切った。今回も上がり3F最速35.3で他とは切れ味の違いを見せた。初めての重賞挑戦で、これまで重賞で結果を残してきた馬たち相手に勝ち切ったのは評価すべきこと。前走の目黒記念は、いつも通り出遅れてポジションは後方から。ケイアイサンデラが後続を離して逃げる形になって、道中はスローペースでラスト3Fの瞬発力勝負になる。道中は後方でしっかりと我慢させて、直線は外に進路を取ると、エンジンがかかってからは一気に前を飲み込む。2~4着馬が先行集団にいた馬だったのに対して、この馬は10番手以下で一頭レベルの違う末脚を見せた。クロミナンスに2戦連続で先着して、このレベルではまだ底を完全に見せていない。セン馬になってから無敗で、精神的に安定してきた可能性が高い。近走で特筆すべき点は馬群の中を割って伸びているところ。馬の間を縫って来れる勝負根性は、混戦になった時や揉まれる時に活きるので評価すべき。今回も小頭数の競馬になるのは好材料。良くも悪くも後方からの競馬になると想定できる。多頭数になると馬群を捌く時間やごちゃつくことが考えられる。小頭数なら大外に回してもそこまでロスにならないし、馬群に突っ込んでも大きく不利を受ける可能性は低い。この馬の脚質的に小頭数は良い。今回はこの馬に展開が向く可能性も高いと考えられる。何故かというとドウデュースがいるからだ。ドウデュースは恐らく今回も後方から3~4角でまくりをかける。力はあるので、まともにやれば先行勢はドウデュースのまくりの影響で厳しくなる。先行勢が厳しくなると、後方にいるこの馬にとっては良い展開になる。イメージ的には昨年の宝塚記念と同じ。昨年もイクイノックスが一気に大外からまくった影響で先行勢が全滅。最後にスルーセブンシーズが2着に追い込んでこれる展開になった。ドウデュースが最内枠や道中で包囲網を敷かれない限り、展開はこの馬有利になると考える。今回京都は初コース。コーナーでエンジンのかかりがあまり良くないタイプなので、京都の下り坂が良い方向に出てくれれば。右回りの経験は中山だった日経賞のみ。日経賞はそこまでコーナーで気になるところはなかった。中山のコーナーを問題なくこなせていれば、京都の下り坂などのトリッキーな部分はこなしてくれると考えられる。距離は2500mくらいあった方が向いていると思うが、去勢して折り合いに不安はないし、2200mでも身近しすぎることはないと思う。少し気になるところは、関西圏への輸送が初めてということ。中京や新潟への輸送は経験しているが、初遠征場所でいきなりGIだと、精神面や状態面で影響があってもおかしくない。大観衆の前でスタートを切る経験は前走できたので問題ない。レース間隔が詰まることは苦にしない。馬体重が長期の休み明け以降減り続けていて、前走が過去最小体重だったのは少し気になる。今回は輸送もあるので、更に馬体重が減ると微妙。過去10年で目黒記念組は1-0-1-13。意外なのが過去10年で見ると、目黒記念を勝って宝塚記念に直行した馬は一頭もいない。過去20年にするとポップロックとチャクラが目黒記念を勝って宝塚記念に出走している。ポップロックは3着に好走している。目黒記念からのローテで勝ったマリアライトは、日経賞→目黒記念のローテでこの馬と同じようなローテで出走している。ローテ的には悪く無さそう。マリアライトは目黒記念1番人気で、そこから人気を落として好走している。この馬も目黒記念1番人気で、今回は人気を落とすのは確実なので、非常に競馬はしやすいと思う。血統は父キングカメハメハ母父ディープインパクト。キングカメハメハ産駒は過去10年でラブリーデイとミッキーロケットが勝利している。キングカメハメハの系統は宝塚記念で結果を残している。ドゥラメンテ産駒やルーラーシップ産駒がかなり好走している。ただ今回違う点は阪神から京都開催になっているところ。京都2200mの種牡馬成績を見ても、キングカメハメハ産駒は上位にいるので、血統的に舞台相性は良いと考える。母父ディープインパクトという点も評価は高い。2代母アンチョはアメリカGI馬を輩出している。母系の底力はある。ミスプロ系なので、道悪は苦にしなさそう。鞍上はレーン騎手に乗り替わり。レーン騎手は勝負強さのある騎乗が売り。昨年はダービーを勝つなど実績も短期免許騎手の中なら上位。ピンポイント来日でここへの勝負気配もかなり感じる。GI初挑戦でいきなり通用するかは未知数なところ。それでも近走のパフォーマンスを見ると、いきなり通用してもおかしくない器であると考える。ここは人気もそこまでしないと思うし、狙っても良いと思う。積極的に買っておきたい。
【ジャスティンパレス】
A評価
昨年はGIを初制覇で飛躍の年。最強の相棒を再び背に王者獲りへ一直線。3走前の天皇賞(秋)は、スタートで少しバタついて後方からになる。1000m通過57.7で後続もついていったので、道中は超ハイペースで進んでいく。結果的に出遅れて後方からになったことが良かった。直線は大外に出してプログノーシスを差し切ったが、前にいたイクイノックスには遠く及ばなかった。これまでは先行中団にポジションを取っていたが、後ろから行ってかなり切れる脚を使った競馬ができたのは収穫。新しい一面が見れたレースだった。2走前の有馬記念は、やはりスタートで少し出負けして後方からに。道中は最後方でガッチリと折り合う感じ。向こう正面のドウデュースが動いたタイミングで、一緒に促していくが瞬時に反応はできなかった。ここで少しに後手に回ってしまって、直線は凄い末脚を使ったが4着だった。器用さが足りなかったし、鞍上の判断も一つ勝った騎手に劣ってしまった。単純な競走能力で負けた印象はない。前走のドバイシーマクラシックは、ゲートボーイがいたおかげで良いスタートが切れる。昨秋とは打って変わって、昨春のように先行させる競馬。少し行きたがるところは見せたが許容範囲。直線は仕掛けてから良い反応を見せたが、リバティアイランドには交わされてしまった。有馬記念で先着したシャフリヤールにも先着されてしまったのは微妙。ただシャフリヤールはこの舞台がめちゃくちゃ得意なので、経験値の差はあったと思う。それを考慮しても、一瞬の反応で他の馬に劣る部分がある。初の海外遠征だったので、この結果自体は悲観しすぎることはないと思うが、少し物足りなかったのは事実。近走の走りを見てもメンバー中能力は間違いなく上位。基本的な能力は高いが、色々と脆いところがあるのも事実。まず近走スタートが安定していない。この馬はゲート内で駐立が悪くなってしまうので、ゲートボーイがいるとスタートが安定するのだと思う。前走はゲートボーイありきの好スタートと考えるのが良いかも。ただ今回手綱を握るルメール騎手が乗る時は、毎回スタートを決めている。ルメール騎手と非常に相性が良くて、ゲート内の駐立で悪さをしない可能性もある。今回は小頭数でもあるし、ゲートが悪くてもドウデュースがいるので必ず展開は動く。スタートは不安定な部分はあまり不利にならないかもしれない。ただ本来は先行させて持続力のある末脚を活かしたい馬ということは、頭に入れておきたい。あと気になるのは、中距離になると一瞬の反応で遅れるところ。秋天は2着に好走できたが、あれは展開のおかげということを忘れてはいけない。昨年の宝塚記念も有馬記念も勝負所で必ず置いて行かれている。長距離になるとこの部分は目立たなくなるが、中距離GIになると少し目立つ。今回もドウデュースがまくりをかけてきたタイミングで、上手く反応して対抗することができるか。後方にいたら有馬記念の二の舞になってしまう可能性が高い。京都の下り坂を上手く利用して、エンジンをかけられるかが勝負のカギになってくる。正直有馬記念のコーナリングを見ても、そこまで器用さがあるタイプにも思えない。内枠を引いてタイトに回ってくることができると思うが、外枠から大外を回ることはあまり得意ではない。やはり先行させた方が、勝ち切れるパフォーマンスは出せると思う。今回は3か月の休み明けになるが、休み明けは苦にしないタイプ。前哨戦から結構高いパフォーマンスを出すタイプなので、これだけ間隔が空いても気にしなくて良いと思う。少しだけ気になるのは折り合い面だけ。前走も久々の競馬で少し行きたがっていた。久々の影響で折り合いを欠く可能性は無きにしも非ず。今回は1番人気にならないことも大きい。GIで好走している時は、いずれも2番人気以下。1番人気で王者の競馬をすると脆いところを見せている。今回は恐らく有馬記念のドウデュースとオッズが入れ替わる。有馬記念の時よりは自分らしさを出せる可能性は高い。ただ単純に中距離だとドウデュース含め、GIの超一線級相手には先着できていない。2番人気でも、そこまで信頼していいのかという部分はある。過去10年で前走海外組は基本的に海外のレースで好走して、当日も上位人気に支持されている馬が好走している。ドバイシーマクラシック4着という実績は例年だと少し物足りないという印象。血統は父ディープインパクト母父ロイヤルアンセム。ディープインパクト産駒は過去10年で勝ったのはマリアライトのみ。馬券内成績は頭一つ抜けている。京都2200mで見てみると圧倒的成績。ディープインパクト産駒は基本的に京都の鬼。実際にこの馬も春天を勝利している。ディープインパクト自身も京都開催の宝塚記念を勝利している。母パレスルーマーは、今産駒が大活躍しているパレスマリスの母。ロベルトにヌレイエフという母系の構成で、底力はかなりのものを持っている。血統的には中距離のスピードにも十分対応可能で、舞台設定も血統的にはドンピシャ。正直、あまり買いたくなかったが、このメンバー構成で京都開催だと馬券から外すことはできなさそう。ただゲート面での不安はあるし、2200mはベストの距離ではない。ベストの距離ではないが、道悪でタフなレースになれば、スタミナが必要になってくるので、この馬に味方する可能性が高い。ルメール騎手とのコンビも4戦4勝で、抜群に手が合っている。ここは素直に軸にすべきだと思う。
【ソールオリエンス】
B評価
実力は世代でもトップレベル。2年連続で父の無念を晴らす時がやってくる。3走前の有馬記念は、少しバタついたスタートだったが、ポジションは何とか取る。道中はリズムよく運んで折り合っていた。コーナーで少し膨れるところがあった。直線は内から伸びてきそうだったが、上位の末脚には対抗できなかった。最内枠で中山だと器用さが求められるので、今のこの馬には器用さが足りなかった。良馬場で切れ味が求められるところも、この馬には厳しかった。2走前の中山記念は、スタートから押していくがあまり反応せず。道中は1000m通過58.6で、稍重の中でもかなりハイペースだった。この影響で道中はずっと促しながらの追走。コーナーでも大外に回して少し膨れる形。直線は大外から一気に伸びて上がり3F最速を使うが、届かず4着まで。道中はペースが流れすぎて、脚も溜まり切らず道悪だったが、良さを活かし切れなかった。前走の大阪杯は、初めてのブリンカー着用。スタートから少し促して、中団のポジションは確保する。向こう正面でローシャムパークが動いた後を追いかけるように動いていく。3角で4番手につけてもう一度脚を溜めて直線に向かうが、最後はジリジリとしか伸びず7着。ブリンカーを着用して、今までよりも道中の反応は良かったが、本来の長所である爆発的な末脚は見られなかった。古馬との戦いになってから苦戦続きで、正直実力的に現状だと厳しい可能性は高い。恐らく基礎的な能力は高い。しかし、それを全く活かし切れていないのが現状。コーナリングが苦手で、上手く脚を溜めることができない。皐月賞を勝ったが、あのレースはコーナーで大きく膨れてハチャメチャな競馬だった。良馬場であのような競馬をしても、古馬相手のGIだと全く話にならない。器用さが足りないというのが今の大きな課題。今回は京都コースになるが、下り坂もあまり良い方向には出なさそう。菊花賞は多少距離の壁もあったと考えるが、コーナーからの加速もぎこちなかった。一番力を出せるのは東京や阪神外回りの直線が長くて、コーナーがゆったりとしたコース。京都開催なのはあまり良くないと思う。昨年の春から成長していないという可能性もありそう。馬体重が増えているどころか、前走は減って過去最小体重になってしまった。元々馬格のある馬ならそこまで気にならないが、450~60㎏台で馬格はない方である。もう一段階成長するためには、馬体がもう一回り大きくなってほしいのがある。今回小頭数になるのは好材料。馬群を捌いて伸びてくる器用さはないので、大外に回してもそこまでロスがないのは良い。ただ前走でブリンカーを着用して中団から動いていく競馬をした。今回も途中で動いていく可能性はある。ドウデュースの出方次第で厳しい展開になる可能性はある。後方だと同じところに強い馬もいそうなので、展開的には少し後手になりそうなところ。休み明けは気にならないタイプ。凡走続きだったので、一旦間隔を空けたのは好印象。リフレッシュした状態で出走できる。過去10年でGIの大阪杯組は2-2-1-16。よくあるのが大阪杯で人気して着外になった馬が、もう一度宝塚記念で人気してもう一回着外になること。エフフォーリアやサトノダイヤモンドがこのような形だった。ソールオリエンスは大阪杯もそこまで人気していないし、今回も人気はしないと思う。これらの馬に当てはめるのは少し微妙だが、クラシックの実績を考えれば似ている。ここで一気に復活というのは難しいというのが現実。血統は父キタサンブラック母父モチベイター。キタサンブラック産駒は、昨年イクイノックスが勝利。仕上がりも早かったし、馬格が小さいので、あまりキタサンブラックの影響は受けていない感じがする。母父モチベイターで、母系にはレインボウクエストがいる。完全な欧州型で重い血統。道悪でこそ真価を発揮する血統。今週は雨予報なので、その部分はかなりの好材料になりそう。単純な中距離の瞬発力勝負になると、一瞬の切れで劣る印象。雨が降ってどこまでこの馬の展開になるか。正直世代間の力関係というより、この馬自身の力が今は足りないという印象。近走戦ってきた相手も超一流の相手ではない。中山記念で馬券内に入れなかったのは、あまりにも物足りない。道悪になる可能性が高いのは良くて、展開的にもごちゃつく可能性が高いのは良い。外枠に入って全然人気がないなら紐にしても良いが、正直ここまで手を広げるのはどうかと思う。最後までこの馬をどうするかは悩みそう。
【ディープボンド】
C評価
何度負けても立ち上がる。その悔しさをバネに悲願の初GI制覇となるか。3走前の有馬記念は、初ブリンカーでT.マーカンド騎手テン乗り。スタートから進んでいかず、理想のポジションを取ることはできなかった。道中も常に後手になってしまったので、直線は見せ場もなく後退していく。初めて着用したブリンカーが効きすぎて、更に反応がズブくなってしまった。鞍上と手も合っていなかった。2走前の阪神大賞典は、好スタートから先行させて離れた3番手のスポットを獲得。道中はリズムよく運んだが、4角はいつも通りズブさを見せて少し反応で遅れる。直線は一度先頭に並びかけるが、伸び切れず。最後は沈んでしまった。上がりがもっとかかって、ごちゃつく競馬にならないと厳しかった。休み明けの面もあったと思う。前走の天皇賞(春)は、好スタートから先行させて2番手を確保。道中は折り合いに不安もなく、完璧な展開で運ぶ。3角からマテンロウレオの後ろにつけて、4角先頭で直線に向く。しかし、最後はテーオーロイヤルにあっさり交わされるが、3着まで粘り切る。4年連続春天馬券内で舞台適性の高さを証明した。これまでのレースを見ても、ズブいところがあるのは事実。一瞬の反応で遅れを取ってしまうので、前目の良いポジションが欲しい。今回は逃げ馬不在で前半は恐らくスローペースで進む。出していけば間違いなく前目のポジションは取れる。ただロングスパートをかけれる馬が多数いるので、この馬たちが道中で動いていくと、反応で遅れをとる可能性はある。展開的には向いていないかもしれない。切れる脚がないところも中距離には適していない。リカバリーできる要素があるとすれば京都開催という部分。京都は2-1-3-2で着外になったのは福寿草特別と菊花賞のみ。いずれも3歳時で、福寿草特別はまだ未完成の時。菊花賞はコントレイルもいた中で4着。昨年から好走している舞台は京都のみ。京都の下り坂を上手く利用している印象。2200mという距離が足りていないのは事実。2400m以上で上がりが、かかる競馬にならないと本領発揮できない。これまでの宝塚記念も4着、5着と絶妙に距離が足りていない。ローテは3年連続で阪神大賞典→春天→宝塚記念。このローテで宝塚記念は結果が出ていないので、正直新鮮味という部分では足りない。年齢的にも過去10年で7歳以上が好走したのは香港のワーザーのみ。若い世代に比べると勢いも足りない。血統は父キズナ母父キングヘイロー。キズナ産駒は京都2200mの成績を見ると勝率、連対率、複勝率で抜けている。出走頭数が他に比べて少ないのもあると思うが、それでも適性はかなりある血統。母系のキングヘイローという部分も欧州型で、開催最終週の京都は合いそう。道悪が大得意という感じではないが、道悪で上がりがかかるような競馬になれば力を出せる。京都開催の宝塚記念が回ってきたのは運が良いと思うが、距離は短いしGIを勝ち切るには絶対的な瞬発力が足りないと思う。展開的にも難しいレースになりそう。ここは見でいいかな。
【ドウデュース】
B評価
グランプリの舞台で再び現役最強を証明し、夢はもう一度フランスへと旅立つ。3走前のジャパンカップは、秋天から一回使ったことによって、折り合いもそこまで気にならなかった。終始6番手のインコースを追走して、リズムよく道中は運ぶことができた。直線は外に出して良い脚を使ったが、上位には及ばず4着。秋天から挽回したところは見せれたレースだったと思う。馬の走法が若い頃とかなり変わって、東京よりもタイトなコーナー向きの馬になっている。2走前の有馬記念は、鞍上を主戦の武豊騎手に戻しての一戦。スタートで若干遅れたので無理せず後方からを選択。ホームストレートなどで少しかかるところは見せたが、何とか折り合いをつけることには成功した。残り800mを過ぎたあたりで進出を開始。ロングスパートで一気に2番手集団まで取りつく。直線はスターズオンアースと一緒に伸びてきて、最後は前を全て差し切って見事な復活劇。秋3戦目で使うごとに状態を上げていた。短い期間で連続での輸送だったが、それも気にならないほどの完成度で、まさに厩舎力の強さを見せた勝利だった。前走のドバイターフは、スタートで出遅れて後ろからの競馬。1800mのレースでも行きたがるくらいの反応を見せる。道中は終始内ラチ沿いを追走して、窮屈な競馬になってしまった。直線は外に出すことができず、手応えは抜群だったが残り150mくらいまでまともに追うことすらできなかった。不完全燃焼の競馬で、力を最大限に出し切ることができなかった。古馬になって以降好走しているのは、阪神開催の京都記念や有馬記念で、いずれもコーナーがタイトなコース。コーナーで一気に加速してまくる形で、運ぶのが理想になっている。前走はまくる競馬が全くできず、今の良さを活かすことができなかった。今回は京都初コースになる。京都は下り坂で加速して、直線まで勢いよく回れるコース。今のこの馬には合っているコースだと思う。前進気勢が強すぎる部分があって、今回は絶対的な逃げ馬も不在。最初のホームストレートで上手く後方で抑えることができたら、向こう正面でほぼ確実に動く。向こう正面で動かなくても、コーナーで一気に加速してまくる形にする。長距離輸送がないのは良い。輸送がないことで、そこまでエキサイトしない可能性もある。大きく入れ込んでいたのが、東京だったので京都ならそこまで入れ込まないかも。この馬はGIで勝ち切っている時、いつも2番人気以下の支持になっている。1番人気に支持された皐月賞は3着で、日本国内で1番人気だったドバイターフも着外になっている。今回は小頭数で他の馬はドウデュースの出方をうかがっている。もし、枠順が内枠になってしまうと、かなりマークされて自由な競馬ができない可能性もある。恐らく有馬記念のような競馬をしてくるので、最初は最後方になるかもしれないが、最後方でまくった後を狙ってくる馬は必ず出てくると思う。その時に脆さを見せる可能性は否めない。3か月の休み明けという部分も少し不安に感じる。休み明けでも結果を残している時はあるが、最高のパフォーマンスを出している時は、朝日杯FS、日本ダービー、有馬記念と使って3戦目のレース。レースを使って状態を上げていくタイプだと考えているので、正直休み明けなのは買いづらい。気性も歳を重ねるにつれて荒くなっている印象。スタンド前発走でレース前にエキサイトしすぎていないか、返し馬などで確認することは重要。今回は雨予報で少し馬場が悪くなるかもしれない。フランス遠征の時、道悪で結果を残すことができなかった。フランスの馬場が特殊すぎた可能性もあると思うが、道悪はあまり良い方向に出るとは思えない。道悪だと進んでいかず、まくる競馬ができないかも。当日の馬場状況はしっかりと確認しておきたい。ただ単純に戦ってきた相手のレベルが違うという点はある。今回のメンバーでGIを勝って、何回も結果を残している馬がジャスティンパレスくらい。正直近走の相手関係と比べると一番楽なレースだと思う。実力的には勝ち切るのが当たり前のレースと言っても過言ではない。過去10年で海外からのローテで好走した馬は、いずれも海外で好走している馬がほとんど。前走は力を全く出していないので、参考にはならないかもしれないが、前走からの充実度は国内組に劣るかもしれない。血統は父ハーツクライ母父ヴィンディケイション。ハーツクライ産駒は過去10年でリスグラシューが勝利している。他にも好走している馬は複数頭いる。京都2200mで見ても、上位の成績を残している。ハーツクライ産駒は成長力があるので、ここでもう一段階成長しても不思議ではない。母系にミスプロもいるので、血統的に道悪が悪すぎることはなさそう。血統的にも評価できると考える。正直このメンバーだと実績が頭一つ抜けている。このコースの適性もかなり高そうだし、展開のカギも握っている馬である。自らの力で展開を動かせるのは大きい。軽視はできない。ただやはり何か引っかかるところがある。展開のカギを握っているからこそ、他の馬のマークはかなり厳しくなる。あっさりまくり切って快勝ということもあると思うが、道悪だとまくって終わってしまう可能性も否めない。1番人気になるなら、紐まででいいかも。枠順の並び次第で軸まで。
【ヒートオンビート】
C評価
その血統はまさに日本競馬の結晶。その血を残すべく、グランプリの舞台で輝く。3走前の有馬記念は、ある程度スタートを決めて追走する。常に外側を回らされる形になって、ロスがかなりあった。直線は見せ場なく後退してしまう。このレベルだと現状の力では厳しかったか。ハンデ重賞だと勝負になるが、超一線級相手だと対応できなかった。2走前の日経賞は、スタートを決めて2番手を追走する。マテンロウレオが大逃げを打ったので、離れた2番手を確保。コーナーで一気に馬群は密集して、少し仕掛けで後手に回る。直線に向いた時は既に手応えがなく、後退していく。小雨が降っていたので、良馬場でも馬場が緩んでいた。パンパンの良馬場じゃないと力を発揮できない馬なので、その部分も厳しかったと思う。前走の目黒記念は、好スタート好ダッシュから一旦下げて中団待機。道中はスローペースで上がり3Fの瞬発力勝負になる。スローペースのヨーイドンになると、分が悪かった。最後はもっと進路がスムーズに空けば、もっと上の着順を狙えたかもしれないが、馬券内に入るのは厳しかったか。59キロという斤量も最終的には厳しかったと思う。これまでの実績はハンデのGIIで勝ち切るのがギリギリ。GIは2回走って2回とも着外。根本的にGIレベルになると、基礎的な能力が足りない印象。一瞬で切れる脚はなく、ジリジリと持続的な脚を使うタイプ。今回は逃げ馬不在なので、スタートも比較的上手だし、前目の良いポジションは取れそう。しかし、他の馬が道中で動いてくる確率が高いので、そこであっさり交わされて苦しくなる可能性は高い。展開的に的にされやすい場所にいる。これまでのレースを見る限り、道悪が得意ではない。稍重ならギリギリこなせるが、それ以上の道悪や雨が降っていると、本来の力を発揮できていない。走る時に常に首が高いので、道悪を気にしてしまうのかもしれない。今回は天気が雨予報なので、マイナス材料になってしまう。京都コースは2勝していて、若い時だが京都2200mも勝ち鞍がある。コース適性は高い。レース間隔を詰めること自体は苦にしないタイプ。年齢的に7歳以上は厳しいデータもあるが、前走からの上積みはありそう。過去10年で目黒記念着外からのローテで馬券内に入った馬は0頭。一線級の相手が集まるレースで、この期間に重賞で好走できていない馬の立て直しは厳しいと考えるのが妥当。血統は父キングカメハメハ母父ディープインパクト。今回一緒に出走するシュトルーヴェと似たような配合。キングカメハメハ産駒はミッキーロケットやラブリーデイなど過去10年で2勝をマーク。京都2200mの成績もよく、この舞台の相性は良い。母父にディープインパクトがいる点も京都開催なので、良い方向に出そう。母マルセリーナは桜花賞馬。血統的にGIを勝ち切れる下地はある。キングカメハメハ産駒だし、道悪はこなしても良さそうだが、そこの部分は受け継いでいないのかもしれない。血統的には評価できる一頭。近走は重賞でも結果は残せていないし、レース間隔的にも立て直しは厳しそう。道悪で最高のパフォーマンスを出すのは無理だと考えているので、ここは素直に見で良い。
【プラダリア】
B評価
運命はこの馬に向いているのか。得意の京都で一発大仕事をやってのける。3走前の有馬記念は、スタートで少し出負けしたが、ジワっと行かせて3番手を確保する。道中はリズムよく折り合い面も不安はない感じで運ぶ。4角でドウデュースがまくってきたタイミングで応戦できず、手応えも劣ってしまう。直線はジリジリとしか伸びなくて、最後は力尽きてしまう。正攻法の競馬で現状の力は出し切れるレースだった。超一線級相手には能力が足りなかった。2走前の京都記念は、バビットが逃げてくれたおかげで、内が空いて自然に前目のポジションを取ることができた。道中は少しだけ行きたがる面を見せていたが、鞍上がしっかりと抑えて折り合うことができた。直線に向くまで手応え抜群で、直線まで馬なりで上がってくる。直線は早めに抜け出しすぎず、ベラジオオペラを待ってから追い始める。一度並びかけられたが、もうひと伸びして最後はベラジオオペラを少し離して勝利。まずは良いポジションを取れたことが大きかった。本来はもう1ハロン距離が欲しいが、この距離でも力は出せた。重賞レベルなら勝ち切れる能力は持っている。前走の大阪杯は、スタートで他が出していった影響でポジションが取れず、理想より一列後ろのポジションになってしまった。道中は折り合って手応えも非常に良い感じだった。直線は外のソールオリエンスを弾き飛ばして伸びてこようとするが、思っていた以上の伸びは見れず6着。この馬には窮屈な展開で、距離も短かった。力は完璧に出し切れていないので、このメンバーなら逆転は可能だと思う。この馬が勝つ条件として、まず必要になってくるのがポジション。瞬発力は他の馬に劣っているが、持続力があって長く良い脚が使える。重賞で勝ち切った青葉賞、京都大賞典、京都記念はいずれも5番手以内のポジションを取っている。明確な逃げ馬がいると先行勢が押して出していくことも少ないので、ジワっと上がって良いポジションを取ることができる。テンはそこまで速い脚が使えないので、先行力のある馬が複数いると、後手に回ってしまう。大阪杯は後手の形になってしまったのが大きな敗因。今回は明確な逃げ馬がいない。先行したいのがディープボンドやベラジオオペラあたり。逃げ馬がいないと、逆に先行争いが熾烈になる時もあるが、今回は先行勢自体も少ない。テンの入りはかなりゆっくりになりそう。ジワっと上がって理想のポジションが取れる確率は高いと思う。理想のポジションは取れそうだが、道中で他の馬が動く可能性も高い。ロングスパート合戦になると、勝負所で我慢し切れない可能性はある。後方で切れ味のある馬も多いし、ドウデュースのまくりには2回負けているので、最後まで良いポジションを維持することはできないかも。本来のベストの距離は2400m。2200mだと本当は1ハロン短いが、京都だと下り坂もあるので、直線までに勢いがついて高いパフォーマンスを発揮できる。京都2200mなら力を出し切れる距離とみて良い。今回3か月の休み明けになるところは微妙。これまで休み明けのレースは0-0-1-4。一回レースで叩いてパフォーマンスを上げるタイプで、久々だと気性面や勝負所の反応で遅れを取る可能性が高い。正直なところ、ここを最大目標にするなら、一回叩いてほしかった。これまでGIに5回挑戦して、全て着外に負けている。ドウデュースとは三度対戦して、全て離されて負けている。ドウデュースに逆転するのは、今までのレースから見ても厳しいと感じる。GII大将といった感じで、GIの壁を超えるのは相当、相手関係に恵まれないと厳しい気がする。過去10年で大阪杯着外から馬券内に来ているのは、サトノクラウンとヒシイグアスのみ。この2頭の共通点は香港国際競走で連対していること。GI実績がある馬じゃないと逆転は厳しい。血統は父ディープインパクト母父クロフネ。ジャスティンパレスの時にも書いたが、基本的にディープインパクト産駒は京都の鬼。実際京都の成績は2戦2勝で負けなし。このコースの適性は抜群。母父クロフネはフレンチデピュティの血を持っている。母系には他にもフォーティナイナーがいる。完全に道悪の鬼血統。今回は雨予報で馬場が道悪になるなら、この馬にとっては好材料になる。鞍上の池添騎手はグランプリ男。宝塚記念はスイープトウショウ、ドリームジャーニー、オルフェーヴルで勝利。過去10年は勝利こそないが、0-2-2-3で馬券内には多く入っている。大きな舞台で、いつも以上のパフォーマンスを引き出すことができる騎手。今回は道悪で得意の京都。今までの中で一番良い条件が揃ったGIだと思う。上位に食い込むならここだと思うが、正直GIだとワンパンチ足りないのが現状。他の新しい勢力にも大阪杯であっさり先着を許している。道悪と京都でGIで足りなかった部分が補えるか微妙なところ。紐には入れるが、軸まではいかない。
【ブローザホーン】
S評価
GIでもその抜群の安定感は健在。鞍上と共に初のGI制覇をグランプリの舞台で決める。3走前の日経新春杯は、+12キロで競走中止明けからでも、馬体が増えて良い状態。まずまずのスタートから前半少し促して、中団のポジションを確保する。道中はしっかりと折り合って追走。ハーツコンチェルトが先に進出していったので、それについていく形でコーナーを回る。直線は最後まできっちりと伸び切って前を差し切る。全体的にハイペースで、展開も向いてくれた。上がりが少しかかる馬場もこの馬に向いていた。改めて重賞級の力があることを証明した。2走前の阪神大賞典は、内枠からスタートして、いつもより一列前のポジションを取る。前半は13秒台が続くラップで終始かかり気味。後半ペースアップした時に遅れも取らず追走できる。直線は外に出して伸びてくるが、爆発的な末脚は見られず3着まで。勝ち馬は別格だったが、この距離でも勝負になることが分かった。思っていた以上にかかっていたので、長距離戦だと折り合いが課題になってくる。前走の天皇賞(春)は、スタートで出負けして、前につけるのは諦めて後方待機を選択。長距離戦の課題だった折り合いは良くなっていた。後ろにつけていた効果もあったと思う。道中はリラックスして走れていた。直線はテーオーロイヤルが早めに抜け出して後続を離したので、捕え切ることはできなかった。それでも上がり最速の脚を使って、テーオーロイヤル以外は差し切ることができた。展開も向いたのはあったと思うが、GIで連対できたのは大きな収穫。これまでの成績を見ると、未勝利を脱出して以降は非常に安定した成績。心房細動で競走中止になった京都大賞典を除けば、重賞で馬券を外したことはない。一瞬の切れはメンバーの中でも上位。常に上がり3Fで上位で、非常に良い瞬発力を持っている。今回は展開的に前半はスローペースで、後半ロングスパート合戦みたいになりそう。この馬の良さを最大限に生かすなら後方待機が理想。ドウデュースが動いたら絶対に展開は後方勢に向く。ドウデュースが動いて、展開が入り乱れるまで我慢することができたら、最後に先頭まで届く末脚は持っている。道悪で他が進んでいかない分、自然とポジションが上がってしまう可能性はあるが、その時は馬のリズム重視で無理に抑える必要はないと思う。京都は競走中止を除けば2-1-0-0で連対率100%。今回は雨予報で道悪が想定される。この馬は稍重以上の馬場が悪い時、4-1-2-3という成績。3回の着外のうち、1回は競走中止で、2回は3歳未勝利。まともな状態なら道悪は得意と言える成績。特に京都2200mの馬場状態不良で、勝っているのは良い。このレースが好位につけて上がり3F最速を出し、2着を5馬身突き放す圧勝劇。コース適性と道悪適性はドンピシャ。前走初めてのGIだったが、いきなり2着に好走。これまでも初めての重賞挑戦で馬券内に入るなど、初めてのハードルを難なくこなしている。力がなければできないことである。今回は2回目のGI挑戦で、GIの強度にも一回使ったことで慣れている。更に高いパフォーマンスを出せる確率が高い。近2走は3000m以上のレースで、こなせる距離ではあったが、折り合い面も不安定で本来のベストではなかった。比較的高いパフォーマンスを発揮しているのは20~2400mくらいの距離。2200mへの距離短縮は間違いなく好材料。折り合いも近走よりは気にしなくて良い。レースを続けて使っていくことに関しては問題ない。中7週でしっかり間隔も取ってあるし、使っていくごとにパフォーマンスを上げている。順調に使えているのは高評価。馬体は420キロ台で牡馬にしては小さいが、この馬格でも馬群の中に突っ込んで伸びてこれる勝負根性を持っている。過去にはマリアライトやレイパパレなど馬格の小さい馬も好走している。凱旋門賞は馬場が悪いことで有名だが、その影響で馬体の小さい馬が多く好走している。馬格の小さい馬はピッチ走法になるので、道悪でノメることなく走れるのだ。宝塚記念の時期は雨がなくても、開催最終週で馬場が荒れている。過去10年で479㎏以下は6-4-5-46で、480~499kgは3-3-3-40という成績。500kg以上で勝ったのは良馬場の宝塚記念だったゴールドシップのみ。基本的に馬体はできるだけ軽い方が好走しやすいと考えられる。今年は雨予報なので、特に馬体が小さいことはプラスになる材料。過去10年で天皇賞(春)組は3-3-3-33。少し気になるのは春天2.3着馬が、過去10年で一頭も馬券内に入っていない。ただ、ディープボンド、シュヴァルグラン、カレンミロティックが、いずれも2回ずつ春天を好走してから宝塚記念に出走している。春天で好走する馬は距離適性が長距離向きということで、宝塚記念でパフォーマンスを落としているのだと思う。この馬に関しては、本来3000m以上のレースは少し長いので、これらの馬たちとは少しタイプが違うと思う。このデータを気にしすぎるのは良くないかも。血統は父エピファネイア母父デュランダル。少し気性面が目立ってしまうのは恐らく父の影響か。エピファネイア産駒は過去にデアリングタクトが3着に好走。京都2200mの成績はサンデー系やミスプロ系に少し劣る部分がある。ただ京都2200mで道悪だと、一気に好走している馬が増える。この馬もそのうちの一頭。過去5年で京都20~2400で馬場状態が稍重、重、不良時のエピファネイア産駒は5-5-1-23。ディープインパクト産駒には及ばないが、連対率複勝率はほぼ同じ出走頭数のキズナ産駒を超える。道悪になると一気に成績が上がる。今回道悪になるのは大歓迎。この馬の成長力は母父デュランダルのノーザンテーストから来ている。一瞬の切れもデュランダルから受け継いでいる。母系にフォーティナイナーもいるので、本当に道悪は得意な血統だと思う。血統的に激推ししたい一頭。鞍上の菅原明良騎手はまだGI未勝利。GI未勝利だが6年目にしてはかなりの成績を残している。GIで馬券内には何回も入っているし、ここで初GI制覇してもおかしくない技術を持っている。この馬とも非常に手が合っている。最大限の力は引き出してくれるはず。GIに出てもまだ底割れしていなくて、ドウデュースやジャスティンパレスと未対戦。未知の部分があるのも非常に魅力的。逆転というより普通に上位勢より強い可能性を秘めている馬だと思う。ここは自信の本命候補筆頭。
【ベラジオオペラ】
B評価
もう弱い世代とは言わせない。現役最強の中距離馬は自分だと証明して見せる。3走前のチャレンジCは、好スタートから外から来る馬を行かせて好位を確保。道中は非常にリラックスした走りで、久々を感じさせない折り合い。後半6Fが11秒台と非常にタフな展開になったが、最後までしっかりと伸び切ってボッケリーニを振り切る。ダービー以来約半年ぶりのレースで、馬体重は+20キロ。これだけ増えても太め感はなく、馬体がかなり逞しくなっていた。使うことを我慢したことで、馬がしっかりと成長していた。初の古馬相手も全く問題にならなかった。重賞で常に結果を残しているボッケリーニに勝ち切れたのは一つの指標になる。2走前の京都記念は、まずまずのスタートから少しポジションを下げて中団追走。道中は折り合いを重視して、プラダリアを見る形で運ぶ。直線は一度プラダリアを捕えたかと思えたが、最後にプラダリアがもうひと伸びして2着に負ける。マークする形で運べたが、勝ち馬の方が一枚上手だった。現状の力は出し切れていたと思う。休み明けで前哨戦ということもあったので、状態は8割程度だったと思う。決して悲観する負けではなかった。前走の大阪杯は、好スタートから押していき、一気に2番手を取る。これだけ押していったにも関わらず、しっかりと折り合って操縦性の高さを示した。道中でローシャムパークが動いて接近されたが、それにも動じず自分のリズムを守る。直線は鞍上のアクションに応えて伸び切る。最後まで後続の追撃を振り切り、悲願のGI初制覇。長期の休み明けから非常に安定したパフォーマンスを出し続けている。一番の強みは操縦性の高さ。前半から積極的に出していって、良いポジションを取ることができる。今回は明確な逃げ馬が不在。この馬は大阪杯でも逃げていいと考えていたくらい、積極的に出していくタイプ。今回も陣営は逃げることを考えている。操縦性が高いので、逃げてもしっかり折り合うことができると考える。逃げると仮定した時、スローで逃げると簡単に後ろに動かれて、道中後手に回ってしまう。逃げるならある程度マイペースで、淡々とした流れを作るのが理想。最低限でも、スローよりのミドルくらいのペースで逃げたい。道中は絶対に他の馬はドウデュースやジャスティンパレスに気を取られる。マイペースで逃げたら意外に残っても不思議ではない。一番の理想は番手追走。誰かに行かせて番手で折り合って、大阪杯のような競馬ができたら間違いなく勝ち負けになる。どちらにせよ、テンが速くて自在性があるので、自分が一番取りたいポジションが取れる確率は高いと思う。京都記念はプラダリアに負けてしまったが、このレースは正直色々試したレースだったので、負けたのは納得できる。今回はプラダリアより後ろのポジションになることは考えづらい。前にいれば凌げると思うが、少し気になるのは2200mの適性。状態が完璧ではなかったとはいえ、京都記念は最後プラダリアに離された。ベストは2000mで、1F微妙に長い可能性はあると思う。今週は雨予報で道悪になる可能性が高い。新馬戦は稍重でスプリングSは重馬場。皐月賞は超ハイペースに巻き込まれたので度外視。基本的に道悪も苦にしないタイプと見て良いと思う。ただ気になるのは、雨が降っている状態での道悪を経験していないこと。雨が降っていないのと降っていないのでは、全くケースが違う。今回はレース中も雨が降っているかもしれない。少し未知な部分があると頭に入れておくべき。休み明けでレース間隔が空くのは良い。休み明けでも折り合いに不安はなく、自分の力を出し切れる馬。過去10年でGIの大阪杯1着からのローテで馬券内に入ったのは、当時無敗馬だったレイパパレのみ。そのレイパパレも3着まで。ポタジェは大阪杯でも人気がなかったので、宝塚記念で好走できなかったのはしょうがないと思う。ラッキーライラックとアルアインはある程度人気していたが、馬券外になっている。この馬たちの共通点は、馬体重が500㎏超えの大型馬という点。レイパパレは馬格が小さいので、この時期特有の荒れた馬場を苦にしなかった。この馬も馬体重が500㎏を超える大型馬。大阪杯からパフォーマンスを落とす可能性は高いかも。血統は父ロードカナロア母父ハービンジャー。ロードカナロア産駒は3頭出走して、1番人気だったサートゥルナーリアが馬券外になっている。過去5年の京都20~2400の稍重、重、不良の成績を見ても、主流ミスプロ系の中では一番結果を残せていない。正直あまり向いている血統ではなかも。ロードカナロアは母系の特徴を引き出す傾向がある。この成長力は母系のノーザンテーストから受け継いでいる。ハービンジャーがいることによって、欧州の血も入って血統に重厚感が増している。3代母にはエアデジャヴーがいて、底力に関しても気になるところはない。これからもう一段階成長する下地はある。正直なところ、春の大目標は大阪杯で、宝塚記念は大阪杯ほどの勝負気配を感じない。舞台設定も大阪杯の方が良かった。展開のカギを握っているのは事実。今が充実期なので、馬券から外すのはない。紐には入れる。
【ヤマニンサンパ】
C評価
ディープインパクト産駒はここにもいる。念願のGI挑戦で一気に頂点獲りへ。3走前のカシオペアSは、スタートで後方からになる。道中は無理をせず、後方待機でじっくり脚を溜める。直線は仕掛けてから少し反応は遅れたが、エンジンがかかってからは、馬群の間を縫って最後は3着まで伸びてくる。展開が流れたので、少し道中は後手に回ってしまった。右回りではOPクラスで堅実な走りを見せている。2走前のアンドロメダSは、最内枠から押していくが進んでいかず、中団追走になってしまう。4角から手応えが少し怪しくて促していくが、あまり良い反応は見られず。直線に向いてからエンジンがかかって伸びてくるが、時すでに遅し。3着までが限界だった。色々と課題は多いが、やはりOPクラスだと末脚は堅実。前走の鳴尾記念は、スタートでいつも通り後ろから。集団の一番後ろを追走して脚を溜める。直線は外に出して伸びてくるが、少しスムーズさを欠いてしまい、4着に負けてしまう。これまでのレースを見ても、末脚は非常に堅実。近5走は常に上がり3F2~3位をキープしている。ここで少し気になるのは、上がり最速は近走出せていないところ。この馬は後方で脚を溜めているので、堅実に良い脚を使うことができる。しかし、OP以上のレベルになると、もっと前のポジションで更に上の末脚を使える馬がいる。飛びぬけて切れる脚を使えているわけではないのだ。GIだと通用しない脚ということが分かる。近走3戦続けて京都を使っている点は好印象。エンジンのかかりが遅いので、上手く京都の下り坂を利用したいところ。今回2200mは初距離。これまで2000mまでしか経験していなくて、勝ち鞍があるのは1800mのみ。6歳馬がGIで初距離は買いづらい。前走は半年以上の休み明けで4着。一回使ったことで状態は上げてくる。6歳だが上積みはあると思う。レース間隔が詰まるのは問題なし。過去10年で鳴尾記念組は1-2-0-15。4着から挽回したカレンミロティックは、その前にGII勝利があった。この馬は重賞実績もないので、前走鳴尾記念着外からの挽回は厳しいと感じる。道悪も目立った成績は出せていない。血統は父ディープインパクト母父スウェプトオーヴァーボード。ジャスティンパレスやプラダリアの時に書いたが、ディープインパクト産駒は京都の鬼。基本的に京都適性は高い。芦毛でスウェプトオーヴァーボードの影響をかなり受けている。母系に目立った活躍馬はいないが、半弟にダートの大物ヤマニンウルスがいる。正直血統的にはディープインパクト産駒という点だけで十分。今回は初めてのGI挑戦になるが、基本的には一線級相手だと厳しいと思う。現状の力では足りないと思う。ここは見で。
【ルージュエヴァイユ】
C評価
紅一点。昨年結果を残した舞台と同じ舞台で、最強の味方を背にグランプリ獲りへ。3走前のエリザベス女王杯は、内枠からスタートを決めて中団のスポットを獲得。道中は少し行きたがる面を見せたが、何とか我慢させる。直線は内からブレディヴェーグと一緒に伸びてくる形になる。最後は少し内にモタれ気味で前となかなか差が縮まらなかった。全体的にロスなく立ち回ることができたが、GIを勝ち切るにはワンパンチ足りなかった。2走前の京都記念は、まずまずのスタートでゆっくり出してポジションは後ろから。休み明けの分もあって、道中は少しかかり気味。それでも比較的リラックスした状態で直線まで運ぶ。直線は伸びてくると思いきや、いつもの末脚は見られず。久々の影響なのか、本来の走りが全くできなかった。やはり内でロスなく立ち回らないと厳しいのかもしれない。前走の大阪杯は、スタートで少し挟まれるアクシデントはあったが、あまり気にならず後方待機を選択。道中は近走に比べれば比較的リラックスした状態で走っていた。向こう正面で徐々に内に進路を移動しながらポジションを取っていく。直線は最内の進路を選択して、最後は2着馬のハナ差まで詰め寄る3着。京都記念で見られなかった本来の末脚が今回で見れた。基本的にテンはそこまで速くないので、ポジションは後ろからになる。今回は後方待機勢が結構いるので、上手く内のスポットを確保できるかがカギ。京都記念も伸び切ることができなかったのは、外に回してしまったからだと考える。エリザベス女王杯でも騎手がコメントしていたように、右回りだと直線で右にモタれる面がある。外に回してしまうとモタれて本来の末脚を使うことができない。大阪杯は内に進路を取ることによって、ラチが使えるのでモタれる伸びてくることができた。今回は小頭数なので、全体的にごちゃつく可能性は低い。内枠を引くことができたら、内から大阪杯のように伸びてくることができるかも。ただ鞍上は菅原明良騎手から川田騎手に乗り替わり。菅原明良騎手は若手で後方待機して、最後の末脚に賭けることができた。川田騎手になった場合、こういった騎乗はあまりできないかも。こうした騎乗をした時に詰まって何できない時のリスクを考えるからだ。ある程度見せ場を作ってくるとしたら、中団のポジションは確保してきそう。正直良い乗り替わりとは思えない。雨予報で道悪になりそうな点もあまり良くない。重馬場だった愛知杯はノメるような感じで、最後まで進んでいかなかった。稍重までなら対応可能だと思うが、それ以上馬場が悪くなると厳しい。それに加えて気難しいタイプでもあるので、雨が降っている中のレースになると、本来の力を出し切れないかも。雨予報はこの馬にとって、マイナス材料になってしまう。今回は3か月の休み明けになるが、休み明けは5050といった感じ。先ほども書いたように、非常に気難しい馬なので、休み明けでやる気もない可能性すらある。正直なところ、一回使ってほしかった。京都2200mに舞台が戻るのは好材料。少しエンジンのかかりが遅い部分もあるので、京都開催で距離が延びるのはプラスになる。好走すると連続で好走する馬で、調子が悪い時は立て直すのに時間がかかる。前走好走しているので、続けて好走する可能性も今までの傾向だと高い。過去10年で大阪杯組は2-2-1-16。京都2200mでパフォーマンスを落とす馬とは思えないので、大阪杯3着からのローテは悪くないと思う。血統は父ジャスタウェイ母父フランケル。ジャスタウェイ産駒は特に京都20~2400mで目立った成績が出ているわけでもなく、宝塚記念も今まで一頭しか出走していない。ジャスタウェイ自体は晩成型で、古馬になってから本格化。この馬も古馬になってから良くなっているので、ジャスタウェイの影響はかなり強いと考える。そうなると、やはり左回りの方が高いパフォーマンスを発揮できると考えるのが妥当。2代母は凱旋門賞馬デインドリームで、デインドリーム×フランケルという母系は欧州夢の血統。母系の底力はかなりのものを持っていると考えられる。ただ日本だと少し重すぎる面はあるかも。今回は舞台が戻るのも良いし、展開次第で穴なら可能性としてはなくはないと思うが、道悪で雨降るのが致命的かなと思う。このメンツ相手に勝ち切るのも、現状の能力では厳しいとも考える。ここは見で。
【ローシャムパーク】
A評価
悔しい思いは前走で終わり。代々受け継げれしその良血が春のグランプリで輝く。3走前のオールカマーは、外枠からゆっくりと出して好位を確保して先団を見れるポジションに。終始自分のリズムを重視して運び、直線は一瞬で外に出して勢いよく伸びる。最後は見事にタイトルホルダーを交わし切って快勝。斤量が1キロ差あったとはいえ、タイトルホルダー相手にこの競馬は力がないとできない。能力の高さを改めて証明した。2走前の香港カップは、スタートで出遅れて後方からになってしまう。前半はかなり力んだ走りで、少しちぐはぐな競馬になった。後半は少しリラックスした状態になった。4角で少し手応えは怪しく、直線は追ってから反応がなかった。初の海外遠征で状態もそこまで仕上がっていなかったのか。本来の力は出せていなかった。スタートで遅れて、取りたいポジションが取れなかったのも痛かった。このレースは度外視でも良いと思う。前走の大阪杯は、スタートを決めるが、無理はせず一旦後ろから。向こう正面でスローペースだと分かった瞬間に進出開始。一気に2番手まで進出してベラジオオペラに並びかける。直線はベラジオオペラとの追い比べになったが、最後まで捕えることはできなかった。それでも力は出し切れたレースだったと思う。国内重賞では安定した成績を残している。戦ってきた相手も、タイトルホルダーやブローザホーンなどGIで結果を残している馬相手に勝ち切っている。能力は現状でもトップクラスにあると思う。自在性がこの馬の強み。スタートで時々ミスをしてしまう時はあるが、基本的には先行力があって良いポジションが取れる。前走のようにスローペースが分かれば、道中で動くこともできる。様々なスタイルの競馬ができるので、後手に回ることは考えづらい。オールカマーのようにまくってくる馬がいても動じない。今回はドウデュースあたりが動いてくる可能性は高いが、先行している時に動いてきても、苦にしない。どんな展開にも対応できるのは大きな強み。大阪杯は最後捕えることができなかったが、もう1F距離が長ければ逆転できた可能性は高い。今回距離が2200mになるのは好材料。タイトルホルダーを負かしたのも2200mで、まだ完成前だった時に重賞で好走したのも2200m。2200mがベストの距離であると考えられる。京都は初コースになる。函館や中山などトリッキーなコースは苦にしないタイプ。器用さも兼ね備えているので、京都の下り坂も上手く利用できると考える。初コースでも、大きなマイナス材料にはならないと思う。これまでレース間隔を空けて使っている。今回も3か月の休み明けで、リフレッシュした良い状態で挑むことができる。今回は雨予報になるが、稍重時の成績は2-1-1-0。少し荒れている状態なら問題なくこなせる。しかし、重以上の馬場になると、パフォーマンスを落とす可能性が高い。国内で唯一着外になってしまったスピカSは重馬場だった。今回も馬場が重くなりすぎるのは良くないかも。ただ馬自身も本格化して、走りに力強さをみられるようになったので、重馬場をこなしても不思議ではない。過去10年でGI大阪杯2着からのローテは、クロノジェネシスが20年に勝利。19年にキセキが2着に入っている。距離が延びてパフォーマンスを上げている。この馬も距離が延びるのは良いので、ローテ的には悪くない。少し気になるのは、馬格が大きすぎる点。この時期は馬場が大体荒れているので、大型馬のスライド走法よりも小型馬のピッチ走法の方が有利。実際に500㎏以上になると、結果は極端に落ちている。血統は父ハービンジャー母父キングカメハメハ。ハービンジャー産駒は、過去5年の京都20~2400の稍重、重、不良の成績は不振気味。サンデー系やミスプロ系の主流に比べると、複勝率や勝率はガクッと落ちる。血統的なコース適性は微妙かも。ハービンジャー産駒は○✕タイプが多い。この馬も○✕○と来て、今回は✕のターン。連続して高いパフォーマンスを発揮できるかどうか。母父キングカメハメハなので、多少の道悪がこなせるのは、ここから来ていると考えられる。ダイナカール一族の血統で、GIを勝ち切れる下地は間違いなく持っている。能力はメンバー上位で、距離も一番力を出せる距離。良馬場が一番良いが、できるだけ馬場は荒れてほしくない。道悪になるのは好材料とは言えないが、今の力強さの見える走りなら、こなしてもおかしくないと見る。なんといっても、自在性のある脚質は非常に魅力的。どういった展開になるか分からない時こそ、色んな展開に対応可能な馬を買うべきだと思う。そして困った時のノーザンファーム生産馬。結局ノーザンファーム生産馬が安定して強い。今回は3頭しか出走していないので、高く評価しておくべき。ハービンジャー産駒なので、大外枠を引いたら本命まであり。
宝塚記念2024 評価一覧
S評価 ブローザホーン
A評価 シュトルーヴェ ジャスティンパレス ローシャムパーク
B評価 ソールオリエンス ドウデュース プラダリア ベラジオオペラ
C評価 カラテ ディープボンド ヒートオンビート ヤマニンサンパ ルージュエヴァイユ
評価はこのようになりました!!
S評価はブローザホーンです!
大きく負けていない点はやはりGIを勝ち切るためには重要。
道悪も必ず味方してくれる馬なので、ここは期待大です。
必ず良い結果を残してくれると思います!
A評価は3頭までに絞りました。
ジャスティンパレスはやはり馬券からは外せない。
ローシャムパークもGI実績もあるし、ここは買っておきたい。
シュトルーヴェは未知の可能性に賭けてみたい。
あとは枠順とST指数で最終決断したいと思います!!
3年連続で宝塚記念を当てて、上半期の中央競馬を綺麗に締めくくりたい!
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
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それでは答え合わせは日曜日に🖐️