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NHKマイルC2024 全頭診断 完全版

いよいよ府中の名物、5週連続GIですね!

どうも、府中大好き人間のMIZUKIです!


5週連続の府中GI開幕戦があるということはやることはひとつ。

全頭診断しかない!!

今週全頭診断するのはこちら!

第29回 NHKマイルC (GI) 東京芝1600m

今週は3歳マイル王決定戦、NHKマイルCを全頭診断していこうと思います!

評価はいつも通り、【S→A→B→C】の順で一頭ずつ評価をします。

全人馬無事にゴールすることを願って、それでは早速見ていきましょう!












【アスコリピチェーノ】

S評価

2歳牝馬の女王が3歳マイル王に名乗りを上げる。牡馬相手でも関係なく突き進む。3走前の新潟2歳Sは、牡馬相手に1番人気の評価を受ける。少しだけ出負けするが、しっかりと挽回する。向こう正面で少しバランスを崩す場面があった。それでも走りに影響を及ぼすことはなく、直線は追い出してから良い反応で伸びて快勝。内にモタれる面があるが、牡馬相手にこれだけの競馬ができて勝ってしまうのは素質の高さ。2走前の阪神JFはまずまずのスタートから、中団に位置を取る。直線追い出してからの反応も良くて、ステレンボッシュの追撃を封じる。終始完璧な競馬で、休み明けでも全く問題はなかった。時計的にも優秀で、全体的にレベルの高いレースだった。前走の桜花賞は、ゲートで後手を踏み、取りたいポジションにいくまで、少し脚を使ってしまった感じ。道中も決してスムーズに運べているわけではない。少しクビを上げる場面などもあった。4角で手前替えが少し早かった結果、外に振られる形になってしまう。結果そのロスがステレンボッシュとの差に繋がってしまった。時計も2歳の頃からしっかりと詰めている。実力というよりは、レース運びのスムーズ差で負けた。それでも2着を外さなかったのは優秀。ここまで全て連対していて、まだ後ろから直線で抜かれたことはない。速いペースも経験しているので、メンバーの中でも経験値はかなり上。直線で左にモタれるところがあるのは事実。それが決定的な差になることは、あまりないと考えるが頭に入れておくべき。今回ローテーションが初の中3週。これまで一か月以上間隔が空いてレースに出てきている。前走休み明けで+10キロだったので、余裕を残している部分はあると思う。そこまでメイチの仕上げではなかったので、十分上積みは期待できると考える。休み明けでスタートが若干遅かった可能性もあるので、一回使ったことで前走よりもスタートの出脚は速い可能性が高い。前走は1番人気でステレンボッシュに終始マークされる形になる。今回は恐らく1番人気にはならないので、終始マークされるような競馬にはなりづらい。しかも今回は人気のジャンタルマンタルは、恐らくこの馬より前のポジションを取る。丁度直線で目標にしやすいところにいる。阪神JFも3番人気だったように、人気が落ちれば自分の力を出し切ることができる。ものすごい切れ味のある馬というよりは、一瞬ビュンと伸びてその後ジリジリと伸びて止まらないタイプ。東京の長い直線は悪くないが、本当に切れ味のある馬に対しては分が悪い。できるだけ中団の進路があるところを確保して、スムーズに直線まで運びたい。一度東京での競馬は経験しているので、精神的な面などについては問題ない。マイルの持ち時計はメンバー中1位。単純な能力も高く、時計勝負になっても強い。まだ綺麗な東京の馬場が味方してくれる。血統は父ダイワメジャー母父デインヒルダンサー。ダイワメジャー産駒はNHKマイルCと相性抜群。過去10年で11頭が参戦して、2-2-1-6で複勝率45.5%。前走桜花賞で1番人気のダイワメジャー産駒に絞ると、1-1-0-0で連対率100%になる。データ的にはほぼ飛ぶことはないと考える。母系はダンチヒ系やサドラーズウェルズ系で、アイルランド系欧州の重厚感のある血統。スピードもありパワーも感じる母系。重賞勝ち馬も輩出しているので底力も十分ある。血統的もベストの舞台。今年の牝馬のレベルは高く、牡馬相手でも能力は十分通用する。一回使ったことで、前回よりもスムーズな競馬ができるとみた。ここは軸にしたい一頭。



【アルセナール】

B評価

GIを取った姉に続きたい。ギリギリの出走ラインを突破することはできるのか。2走前のデビュー戦は、そこまで進みが良い訳でもなく、少し促しながら追走する。コメントによると外の馬を気にしていた。デビュー戦だったので、初めてのことづくし。これに関しては使っていくごとに慣れていくはず。直線はエンジンのかかりが遅く、残り200mの時点で厳しい感じだった。しかしラスト100m付近で、手前が替わって物凄い末脚を見せる。最後にあの差を詰めたのは驚きと同時に素質を感じた。前走のクイーンCは発馬はまずまずで、少し前に位置を取りに行く。その結果少し行きたがる面を見せたので、宥めながら結局は中団追走になる。4角まで良い感じの手応えで回ってきたが、直線で前の2頭に挟まれて進路が狭くなるところがあった。ここで少し馬群を捌くのに少し手間を取ってしまい、最後は切れ味のある末脚は見せるも、届かず2着。ここまでのレースを見て、エンジンのかかりが遅いのは事実。2戦とも13~14頭立ての競馬で、デビュー戦は常に外を回って馬群を捌くことはなかった。前走は少し馬群を捌くところで手間を取ってしまった。エンジンのかかりが遅いので、多頭数になるとまず馬群を捌くのに苦労する。その結果最後に脚を使ってもまだ後方の可能性が高い。長く良い脚を使うタイプでもないので、多頭数だと最後まで脚が残っているかも疑問なところ。大外を回して届くほど、長く良い脚は使えない印象。GIで上位に来るなら、ある程度前につけて馬群に包まれないのが理想。ここまで牝馬限定のレースしか経験していない。馬格もそこまで大きい馬ではないので、牡馬相手に揉まれた時、少し脆さを見せる可能性はある。休み明けに関しては、前走も間が空いてのレースだったので、悪いという印象はない。2戦とも東京マイルのレースで、状態など色々な面があったと思うが、桜花賞をスキップしてここを目標にしている。東京がこの馬に合っている舞台。血統は父エピファネイア母父ダイワメジャー。近年の馬で似ている血統はモリアーナ。モリアーナはこのレースで5番人気6着だった。母系を辿れば桜花賞馬キョウエイマーチがいるので、母系の底力は間違いなくある。実際姉妹にGI馬もいる。ただ父ロベルト系の馬は、過去10年で一度も馬券内に入っていない。結局はマイルのスペシャリストが集まるレースで、サンデー系やミスプロ系のスピードに勝ることはできない。結局エンジンのかかりが遅いのも、マイルが短いからという可能性も捨て切れない。母系の血統はかなりマイル向きで良いが、父系が少しネックになる血統である。まだデビューから2戦しか走っていなくて、底も見せていない。ただこの2戦だけ見てもGIでは勝ち目に遅いタイプであることが分かる。正直今回のメンバーはかなりレベルが高いので、厳しい戦いになることは間違いない。ここは紐まで。



【アレンジャー】

C評価

キャリアを積んで見事に優先出走権を獲得。昆厩舎と横山典弘騎手の黄金タッグでGI制覇を。3走前の白梅賞はスタートから行き脚つかず大きく後ろから。道中で少しだけ行きたがるところも見せて、位置を少しずつ上がっていく。最後は伸びを欠いて4着。上位2頭位置取りの差はなく、最後は切れ味の差で完全に負けた。2走前の1勝クラスはデビュー2戦目以来の1200m。発馬はまずまずで、先行集団についていくことはできなかったが、追走はそこまで苦労することはなかった。ハイペースになって、最後は前の2頭が止まる。この馬はジリジリと止まることはなく、2着まで追い込んでくる。切れる脚はないが、最後まで止まらない。前走のアーリントンCは、道中13秒台がある超スローペース。1200mを使った結果、スタートから前につけることができる。スローペースでもしっかりと折り合うことができたのはかなりの収穫。最後は切れ味のある勝ち馬に屈したが、重賞でもやれるところは見せた。展開がかなり味方してくれた印象はあるので、東京マイルでしっかりとペースが流れる展開になると厳しい。未勝利を勝ちあがるのに時間がかかっているところを見ると、GIで勝ち切れるほどの決め手はない。前走はスタートが決まって、スローペースということもあったので、前目でこの馬の良さを活かす競馬ができた。ただ鞍上は横山典弘騎手。過去にポツンもしているので、出たなりで競馬をする。前走のような競馬をする確率はそこまで高くない。後ろから行っても、切れる脚はないので厳しい。今回は東京初コースで、左回りも初めてになる。中山で走っているので、輸送は経験している。直線の長い東京は、ジリ脚のこの馬にとっては厳しい。血統は父リアルスティール母父ネオユニヴァース。サンデーサイレンスの3×3という狂気の血統。気性面の悪さは確実にここから来ている。母父ネオユニヴァースは過去にアエロリットがこのレースを制覇している。リアルスティール産駒はマイル自体は悪くないが、本来は中距離型の馬。血統的に気性が激しいので、そこから12~1600mが限界なのだろう。ここまで多くのキャリアを積んできたが、前走はマイル重賞にしては特殊なレースだった。純粋な力が試される東京マイルになると難しい。ここは見で。



【イフェイオン】

C評価

桜花賞は上位に入ることはできず。主戦の西村淳也騎手に初GI制覇を届けられるか。3走前の未勝利戦は序盤で少し折り合いを欠く場面がある。前に壁が作れてからは、リラックスして走ることができた。未勝利だと余裕がある走りだった。2走前のフェアリーSは不利な外枠からスタートを決めて先行。いつも通り少しかかるところは見せたが、後半にはしっかり折り合っていた。直線はしぶとく良い脚を使って、後続を凌ぎ切る。中山マイルの外枠で勝ち切ったことは評価できる。前走の桜花賞は発馬をしっかりと決めるも、いつもより更に折り合いを欠いてしまう。初めてのGIで揉まれる競馬ができたのは収穫。それでも直線で切れる脚が使えず、見せ場がなかったのは若干の底割れ感。1分32秒台前半になると、現状の力では厳しい。中山や京都で直線があまり長くないコースだとそこまで切れる脚が使えなくても、凌ぎ切ることができる。阪神になると厳しかった。今回は初めての東京で、初めての左回りになる。直線も長いので、この馬にあまり向いていない。少し馬体重が減り気味という点も気になる。輸送もあるので、更に馬体重が減ると微妙。血統は父エピファネイア母父ゼンノロブロイ。血統だけ見ると、中距離型の血統という印象。母母レディインはコスタボニータを輩出している。この母系的にも、小回り適性が高く東京向きの馬ではない。アルセナールの時にも書いたが、父ロベルト系は過去10年で馬券内ゼロ。血統的にあまり合っている感じではない。前走で正直底が見えてしまった感じはする。ただ前走は休み明けだったので、ガス抜きができた部分はある。前走よりも折り合いに苦労することはなさそう。それでもここでは家賃が高い。



【ウォーターリヒト】

B評価

勢いのある菅原明騎手に乗り替わり。2度目のGIでもう一度大穴を開けて見せる。3走前のきさらぎ賞は、テンで遅いので後ろから。コーナーで上手く立ち回り、最後の直線は進路を内に通る。タイトに回って最後は差し切られたが、上手く流れに乗れた印象。2走前のスプリングSはその前と同じように後ろから。無理に先行させることはさせず、この馬自身の良さを活かす競馬を選択する。ペースがスローになったので、この馬の展開にはならなかった。きさらぎ賞のように、内を選択することもできなかったので、最後は届かなかった。2番人気に支持されていたが、本来の力を発揮するにはもっと人気を落とした状態が理想。前走の皐月賞は大外枠で後方から。道中は手応えもありそうな感じだったが、3角からの反応は良くなかった。いつもの走りが全く見られなかった。デビューした10月から毎月レースを使っている。流石に前走はお釣りがなかった。今月も使うということで、上積みも感じられない。馬体重は大きく減っていないので、丈夫な馬という可能性もあるが、流石にここまで使っているのは微妙。18~2000mで追走に苦労している。マイルでGIのペースになるともっと追走に苦労する。ポジションはほぼ最後方確定。最後方から行くが、物凄く切れる脚が使える馬でもない。展開の助けが必ず必要になってくる。ここまで右回りしか経験していない。東京初コースで、3戦連続での関東輸送になる。正直条件的には合う感じではない。血統は父ドレフォン母父ヴィクトワールピサ。父ストームバード系はNHKマイルCの穴血統。カワキタレブリーやタガノブルグが大穴で結果を残している。母父ヴィクトワールピサもネオユニヴァース産駒なので適性はありそう。母系の底力に関しては微妙なところはある。大穴血統というイメージ。正直使い詰めでずっと勝ち切れていないので、流れは悪すぎるイメージ。普通なら全然買うことはないが、鞍上が大穴を開けがちな菅原明騎手。それで追い込みの馬なので、本当に展開が向いて一発はあるかも。紐で抑えておくのはあり。



【エコロブルーム】

S評価

ニュージーランドTを勝って一気に主役候補へ。マイルのスペシャリストがGI制覇へ。3走前の未勝利戦は好スタートから先行。終始3番手追走で、直線は楽な手応えで良い反応。ノーステッキの楽勝で相手にならなかった。ノーステッキでラスト2F11.0-11-1は凄い脚を使っている。このレースだけでも、才能を感じさせる走りだった。2走前のシンザン記念は良いスタートから4番手追走。前にしっかり壁を作って、折り合うことができる。初めての右回りだったので、最初のコーナーで戸惑うところがあった。勝負どころで少し反応が遅かったが、最後はしっかりと脚を使って2着を確保。ポテンシャルの高さは発揮していた。前走のニュージーランドTはスタートしてから自然と先行する。道中は少しハミを噛むところがあった。休み明けで少しハミを取ってしまったのかなと思う。直線の手応えは良く、内に進路を取って勢いがついた瞬間進路がなくなる。一度減速して進路を外に出した。それでももう一度脚を使って、最後はきっちり前の2頭を差し切る。ここでは地力が違ったという印象。馬場が悪くても気にすることなく、最後に進路がなくても再び脚を使えた。器用さも兼ね備えている馬だと思う。まだ時計が1分34秒台までしか経験していない点は気になる。ただ前走もよどみのないペースで追走して、しっかりと脚を使っているので、良馬場で東京なら時計はもっと詰められそう。前走は休み明けで馬体重もしっかりと増えていた。1月から確実に成長している。馬体重が増えていたところは、前哨戦で余裕残しだった可能性もある。1週間目の追い切りで実際に自己ベストをマークしている。陣営がここに向けて調整している感じはするので、ここまでの過程は非常に好感を持てる。休み明けで折り合いが不安定がところもあったので、一回使ったことでガス抜きはできた。今回は折り合い面でそこまで不安がない。これまで4戦走って全て4番手以内の競馬。テンが速く前のポジションが取れるのは魅力的。それでいて上がりもそこそこ使えるので、GIでも大崩れすることはなさそう。少し良くないデータとして、過去10年でニュージーランドT勝ち馬は馬券内なし。ただこの馬たちで、ニュージーランドTまでに東京マイルを勝った馬は一頭もいなかった。中山マイルと東京マイルは求められる適性が全く違うので、これまでの勝ち馬たちは東京マイルと適性が合っていなかった。それに比べてこの馬は過去に東京マイルで、2戦1勝で馬券内を外していない。東京マイル適性も持っている馬である。今までのニュージーランドT勝ち馬とは違う印象がある。近年でニュージーランドTを勝ってNHKマイルCを勝ったカレンブラックヒルは、ダイワメジャー産駒だった。この馬もダイワメジャー産駒なので、傾向的にも合っている。血統は父ダイワメジャー母父キャンディライド。ダイワメジャー産駒はNHKマイルCと相性抜群。半兄にラーゴム、全兄にスパイダーゴールド。兄弟はOPまで勝ち上がっているので、血統的な底力は問題ないと感じる。常にマイルを使い続けているダイワメジャー産駒で、間違いなくこの舞台はベストだと考える。血統的にも評価したい一頭。前走初めて横山武騎手とコンビを組んだが、馬のリズムを優先させて手は合っていた。今回も十分力を発揮できる騎乗をしてくれるだろう。高速決着を経験していない点は、他の人気勢より不安ではあるが、未勝利戦のパフォーマンスを見ると、東京の高速決着でも全く問題にしなさそうではある。生産もノーザンファームで最終的なGIを勝ち切る下地も不足していない。ここは軸で買っておきたい一頭。
ここまで長々と書いてきたが、どうやら回避することになったらしい。この馬の走りが見れないのは非常に悔しい。お大事にしてください。



【エポックヴィーナス】

除外の可能性がほぼ100%なので割愛<(_ _)>



【エンヤラヴフェイス】

C評価

デイリー杯2歳Sを2着でギリギリ出走への望みを繋げる。ワンチャンスを活かして頂点へ。3走前の共同通信杯は、道中ジャスティンミラノを追いかけてポジションを取る。直線はあと伸びてくるだけだったが、ジャンタルマンタルにあっさり交わされる。最後は脚もなくなってしまった。ジャンタルマンタルには3戦連続で完敗。距離が1ハロン長かったのもあるかもしれないが、純粋にこのレベルになると能力が足りなかった。2走前のファルコンSは、初ブリンカーで2Fの距離短縮。初めての1400mだったので、少し追走に苦労する。脚もしっかりと溜まらず、直線は更に後ろにいたダノンマッキンリーにあっさり交わされる。一旦距離を短縮したことによって、馬に刺激を与えられた可能性はある。前走のニュージーランドTは、再び距離をマイルに戻したが、ポジションを取れなかった。中山マイルだと最初の入りがタイトになるので、その面でこの馬には厳しかった。それしても直線は伸びなさすぎではある。今年に入ってこれで4戦目になる。今年は一回も掲示板に乗れていない。今回のメンバーは更にレベルが高くなる。現状の能力だとまず上位に来るのは厳しい。ただ最初のコーナーまでの距離が長い東京マイルは合いそう。ポジションは前走より前を取れると考える。血統は父エイシンヒカリ母父デヴィルズバッグ。エイシンヒカリよりは、母系の影響を受けている。ヘイローの4×3で、かなりのスピード血統。それに加えて欧州のニジンスキー系。パンパンの良馬場だと少し相性は悪そう。本来の力を発揮するのは、道悪の荒れた馬場。ここがドンピシャという血統ではない。近走は結果を残せていなくて、穴を開けるような末脚も使えない。ここは見が妥当。



【オーサムストローク】

除外の可能性がほぼ100%なので割愛<(_ _)>



【オメガウインク】

除外の可能性がほぼ100%なので割愛<(_ _)>



【キャプテンシー】

C評価

ニュージーランドTは人気に支持されるも、不発に終わる。GIの舞台で巻き返しを図る。3走前の未勝利戦は、3戦連続2着続きだったが、キャリアで初めて逃げることを選択。今までにないレース展開で、最後まで止まることなく良い脚を使うことができた。これまでは折り合いで苦労していることがあった。逃げたことにより折り合いに苦労することがなくなった。レース前エキサイトしないように、キャンターで下ろさなかった。2走前のジュニアCも返し馬はしなかった。好スタートからハナを切る展開。全体時計も1分32秒5でまとめて非常に優秀な内容だった。精神面が今後もカギになることは間違いなし。前走のニュージーランドTはスタートで少し後手になってしまう。逃げれなかったので、折り合い面で苦労することになる。道中で手綱を離してしまって2番手になる。直線では全く手応えがなく、最後は無理をせず追わなかった。最初に少し他馬と接触する場面があったので、そこで気分を損ねてしまった可能性もある。いつもの持続力のある脚は見られず、終始ちぐはぐな競馬だった。これまで勝ち切ったレースは、ハナを切っているレース。2番手以下になると折り合いでかなり苦労する。今回も前走で逃げたユキノロイヤルがいるので、簡単にハナを切ることができなさそう。今回は初めての左回りで、初めての東京になる。これまで一番高いパフォーマンスを発揮したのは中山で、阪神外回りで結果を出しているので一概には言えないが、直線の長いコースになると4角で差をつけても差されてしまう。今回は更に相手強化で、先行できる強い馬も多くなる。ハナを切ったとしても、早めに交わしに来られると厳しい競馬になってしまう。控える競馬を選択しても、折り合いで苦労するのが分かっているので、思い切ってハナを切るしかない。これまでのレースから才能は感じられるが、同時に脆い面も出てしまうことが分かった。血統は父モーリス母父ステイゴールド。気性の悪さは母父ステイゴールドから。母はGI勝ち馬で母母は他にも重賞勝ち馬を輩出している。十分良血と言える血統である。他の馬でも書いているが、父ロベルト系は過去10年で馬券内なし。モーリス自身は2000mもこなせるマイラーという馬だった。血統的にはもう少し長い距離の方が合っている。サンデー系に比べると、マイルでの絶対的なスピードが足りない可能性が高い。短期間での関東輸送で、初の東京コース。切れ味があって更に経験がある馬たちに比べると現状はまだ荒削りすぎる。能力は高いが、まだ使いこなせていない。ここでは見が妥当。



【ゴンバデカーブース】

B評価

ホープフルS無念の出走取消からついに復活。その豪脚で一気にGIを制するか。デビュー戦は非常に落ち着いた状態で挑む。好スタートからそのままハナを選択する。道中はスローペースで運ぶも、折り合いを欠くことは全くなかった。後半3F勝負になって後続を寄せ付けず、最後に手前を替えて更に伸びる。逃げても折り合っていたし、デビュー戦としては非常にレベルの高い内容だった。デビュー戦から4か月ぶりとなった前走は、まずまずのスタートを決めて、初戦とは違って抑える競馬。最初は中団やや後ろにいたが、結局最後方からレースを運ぶことになる。4角では馬群にとりついて、直線はエンジンがかかって、一気にボンドガールとシュトラウスを並ぶ間もなく交わす。デビュー戦は逃げて持続力のある脚を使ったが、前走は後方から切れる脚を長く使えた。2戦目にして新しい一面が見れたことはとても良かった。ホープフルSは感昌のため出走取消。その後の調教を再開したタイミングで喉の検査をした結果、喉頭蓋エントラップメントの症状が確認された。喉の手術をした後すぐに回復するはずだったが、なかなか実戦を行うことはできなかった。結局今回のNHKマイルCまで休養が長引いてしまった。ここまでの過程は順調ではない。ホープフルSは出走取消ということで、レースに向けてちゃんと仕上げていた。現状はガス抜きができていない状況である。近年だとドウデュースが例であるが、一回GIに向けて仕上げた状況で、使えなかったらガス抜きができず、次のレースはかかることがある。調教を見てもかなりエキサイトしている感じで、今回は次の目標に向けての叩きの可能性が高い。調教で先週の木曜日以降時計を出していないところも気になる。勝った2戦とも東京マイルのところは評価できる。ただどちらとも小頭数で、サウジアラビアRCは最後勝手に前が開いて、馬群を捌く手間はなかった。今回は多頭数の競馬になる。後方から行くと、馬群を捌かないといけないので、前走のような脚を使うことはできないかも。逃げても人気の先行勢が目標にするので、頓挫明けだと流石に太刀打ちできない。ここまで道中揉まれることもなかったので、多頭数で揉まれると脆い可能性もある。ここまで結局極端な競馬しかしていない。まだ自分が理想としている形を見出せていない。普通に中団で競馬をした時に、案外伸びないということもあり得る。前走は位置取りが最後方になったが、少し追走に苦労しているようにも見えた。今回はガス抜きができていないので、折り合いに苦労する可能性があると書いたが、逆に休み明けで反応が悪く進んでいかない可能性がある。ペースが流れると追走で後手になるかも。引っかかるか追走に苦労するか、返し馬で大体分かると思うので、しっかりチェックしたい。鞍上がモレイラ騎手なので、逃げる確率は低いと考える。折り合いに専念するのはほぼ確定。末脚を活かす競馬をしてくれると思う。血統は父ブリックスアンドモルタル母父ディープインパクト。母アッフィラートは重賞でも好走歴がある馬。母の兄弟たちは勝ち上がっている馬たちが半数以上。GIを勝ち切るまではいかないが、基礎的な能力を持っている血統。ブリックスアンドモルタルはストームバード系。ストームバード系は人気薄で好走している馬が多い。正直サンデー系やミスプロ系相手だと適性の差は出る。前走はかなり強い内容で、今回に向けて順調なら厚めに買いたかった。ここまでの過程が良く無さすぎる。ここは買っても紐まで。



【シュトラウス】

B評価

令和の暴れん坊将軍がGIに再び挑戦。重賞を勝った府中に戻って再起を狙う。3走前の東スポ杯2歳Sは、サウジアラビアRCと変わらず行きたがる。前の2頭が前半1000mを59秒台で流してくれたので、展開がこの馬に向いてくれた。直線はスッと外に出すと、反応良く伸びて勝ち切ることができた。騎手のコメントからも、コントロールするのが非常に難しい馬という印象。上手く展開がハマらないと、自分のポテンシャルを発揮することができない。2走前の朝日杯FSはスタートで1馬身以上後ろからになる。外枠で前に壁が作れなかったのも影響して、道中手綱を離して先頭に立ってしまう。直線は全く手応えがなく、後退してしまう。ここで手綱を離してしまったので、今後更に折り合い面で苦労することが確定した。鞍上は道中リラックスして運べたと言っているが、ハナに立って手綱を離したらリラックスするに決まっている。褒めた騎乗ではなかった。前走のファルコンSは気性が激しいので、1Fの距離短縮。スタートから前に行く気は見せず、後方からになる。道中は鞍上がガッチリと手綱を抑えて折り合いに専念。朝日杯FSで大暴れしたが、このレースでしっかりと再教育をさせたのは良かった。直線は手応えがあり、進路を内に取った。しかし前が開かず、最後まで全く追うことができなかった。不完全燃焼だったが、上手く立て直しができたとは思う。次に向けて良い内容ではあった。直線の反応を見ても、後ろで脚を溜めれば切れる脚が使えることも分かった。今回は再び1Fの距離延長になる。ペースは流れるが、気性面は相変わらずなので、上手く道中宥めることができるのかがカギ。前走は始めからポジションは後ろから。今回も折り合い最優先だと考えるので、ポジションは後ろからになることが予測できる。切れる脚があるとはいえ、先行中団に強い馬たちがいるので、態勢が決まってから追い込んでくることになる。上位に食い込むとしたら、展開の利が必要になってくる。東京にコースが戻るのは好材料。結果を出している舞台は全て東京。器用さもないので、広くて直線の長い東京コースが合っている。血統は父モーリス母父アドマイヤベガ。ここまで何回も書いているが、過去10年で父ロベルト系は馬券内ゼロ。実際この馬は気性がもっとマシなら、走り方や馬格的にも
中距離馬だと思う。母ブルーメンブラットはマイルCS勝ち馬で、母系はサンデー系で、トニービンを持っているのは高評価。ただブルーメンブラットの子供は、これまでGI馬を出していない。ポテンシャルは高いが、気性が全て邪魔している印象。トニービン持ちということで、血統的にも東京に戻るのは評価できる。前走は不完全燃焼でもっとスムーズなら、上位に食い込むこともできたと考える。今回も後ろからになると思うが、末脚に賭けるなら意外に面白いと考える。ポテンシャルは高いので一応抑えで。



【ジャンタルマンタル】

A評価

皐月賞3着で世代トップクラスの実力をみせた。再びのマイルで王者の走りを。3走前の朝日杯FSは好スタートから好位を確保。道中少しだけ力むところを見せたと思うが、それ以外は気になることなく追走。内から徐々に位置を押し上げていく。直線は安全に早め先頭で押し切る態勢。最後まで後続の追撃を凌ぎ切った。まさに横綱相撲という競馬で、ここではレースセンスが一枚上手だった。2走前の共同通信杯は少頭数とはいえ、キャリアで初めての外枠。好スタートから先行する。ペースが遅かったので、折り合いを欠いてしまう。3角くらいで落ち着いて折り合いに専念することができる。直線は外から手応えは抜群。しかしのちの皐月賞馬であるジャスティンミラノを捉えることができず、最後は更に突き放されてしまった。ここまではペースが流れて、レースの器用さで勝ってきた。しかし共同通信杯はスローの後半よーいドンになってしまった。この馬はシュッと切れる脚を使えるタイプではない。ジャスティンミラノ相手に瞬発力勝負は分が悪かった。それでも2着を外さなかったのは地力の高さ。前走の皐月賞はいつも通りスタートを決めて、先行勢にプレッシャーを掛ける。道中は3番手追走で、ペースが流れたので、共同通信杯の時ほど折り合いには苦労しなかった。4角で進出を開始して、直線早め先頭。完全に2馬身ほど突き抜けて押し切ると思われたが、坂を上がって最後はバッタリ止まった。最後川田騎手が右ムチを打っても、右にモタれているところをみると、完全にスタミナ切れ。結果的にやりたい競馬はできたが、最後は距離の壁だった。GI馬として素晴らしい競馬をしたと思う。今回は再び距離をマイルに戻す。近2走を見ても距離はマイルがベストということが分かった。テンが速くスタートも得意なので、ポジションが後手になることが考えづらい。これまで外枠の時は小頭数で、多頭数の時は内枠で、前に壁を作って折り合いことができている。多頭数で外枠になると、少し折り合い面で不安なところはある。皐月賞を見ても分かる通り、この馬は立ち回りの上手さで他馬に差をつけて、凌ぎ切るタイプ。中山や京都がベストの舞台。東京になるとあまり立ち回りの良さを活かすことはできない。早めに抜け出したとしても、直線が長いのでもっと切れる馬たちに劣る。実際共同通信杯はまずまずの末脚は使っていたが、もっと切れるジャスティンミラノに劣った。今回もアスコリピチェーノやゴンバデカーブースなどもっと切れる脚を使える馬がたくさんいる。この馬たちに比べると、この舞台での評価は低い。川田騎手の理想としては、恐らくダノンスコーピオンのような騎乗。皐月賞は確かに距離で止まったが、朝日杯FSも早めに抜け出して、最後少し後続に詰められている。早めに抜け出すと、最後少し甘くなる部分はある。絶妙なタイミングでの抜け出しが求められる。今回は人気勢だと一番前のポジションを取る可能性が高い。好位や中団追走の馬たちの目標にされる。朝日杯FSよりも格段にメンバーレベルが上がったレースで、マークされた時自分の力を発揮できるのか。先ほど絶妙なタイミングでの抜け出しが求められると書いたが、確実にマークされるので、簡単に前が空く保証もない。前走はあれだけ早めに抜け出して、バテるくらい本気で走った。過去20年でみて、皐月賞3着からNHKマイルCを使った馬はメイショウボーラーのみ。メイショウボーラーは3着に好走。メイショウボーラーは朝日杯FSで3着の実績があった。他にも皐月賞4着からNHKマイルCを使った、コスモサンビームとアドマイヤマーズは、どちらもNHKマイルCを好走。この2頭の共通点は、朝日杯FSを勝っているということ。中山で開催している時も混ざっているが、アドマイヤマーズやクラリティスカイは阪神開催の朝日杯FS。朝日杯FSと皐月賞を両方とも好走しているのは、3歳馬で実力がトップクラスである証拠。ただこの馬たちと明確に違う点は、今年の皐月賞はもの凄いレコードだったということ。単純に中2週で全力で走って、レコードタイムの決着。今までのデータでは突破できるが、今年自体がイレギュラーな可能性も捨て切れない。少なからず反動はある想定をしておいた方が良い。今年に入って3回目の関東輸送もあるので、精神的にも負荷はかかっている。本来の力を発揮できる状態であるかは疑問。血統は父パレスマリス母父ウィルバーン。スマートストライク系は日本だとマイナーなミスプロ系統。仕上がりの早さと成長力を持っている。母のインディアマントゥアナは米国で芝の重賞を勝っている。パレスマリスの母パレスルーマーは、アイアンバローズやジャスティンパレスを輩出している。母系もアメリカの軽い芝を得意としているので、開幕したばかりの東京の馬場は合う。ただ全体的にダート血統感は否めない。皐月賞もそうだったように、サンデー系の潜在的なスピードには劣ってしまう。血統的に悪くないが、ものすごく良い訳でもない。東京マイルだと、この馬最大のパフォーマンスを発揮することは、難しいと考える。それでも能力は間違いなく上位。この馬の全力が出せなくても、上位に来てしまう可能性はある。ここは買っておくべき。



【スパークリシャール】

除外の可能性がほぼ100%なので割愛<(_ _)>



【ダノンエアズロック】

回避がほぼ確定なので割愛<(_ _)>



【ダノンマッキンリー】

C評価

前走でようやく初重賞制覇。ファルコンSで見せたその末脚でGIに再びチャレンジ。3走前の朝日杯FSは序盤からクビを上げて、行きたがる面を見せてしまう。道中少しラップが緩んだところで、ハミをかなり噛んでしまった。これが初めてのマイル戦で、これまでのペースに比べると中間で緩むところがあるので、引っかかってしまった。最後は全く脚もなくて、良いところはなかった。2走前のクロッカスSは朝日杯FSと同じように、前半が流れず引っかかってしまう。直線は引っかかった影響で、最後は伸び切れなかった。鞍上もコメントで乗り難しい馬と評している。ポテンシャルは高いが、気性で能力を発揮できていない。前走のファルコンSは近走とは違って折り合うことができる。しっかりと道中で脚を溜めることができたので、直線は大外から良く伸びて前を捉え切った。これまでのレースと決定的に違ったのは折り合い。前走初めてレースに乗った北村友一騎手は、調教から乗り難しい馬と評していた。気性さえまともなら、GIでもそこそこやれる力は持っている。前走は中京競馬場で、長距離輸送もなかった。これまでエキサイトしすぎてしまったのは、観客が多いGIと長距離輸送があったクロッカスS。今回は2回目の東京遠征になる。長距離輸送に加えてGIで観客も多い。前走よりもエキサイトしてしまうことが予想される。返し馬の様子はしっかりとチェックしておくべき。結果を残している距離は1400mで、マイルは朝日杯FSのみ。1400mだとペースによどみがないので、そこまで引っかかることはない。マイルになると、ペースが道中緩んだりするので、そこで引っかかってしまう。東京マイルGIだとそこまで緩むことはないかもしれないが、1400mのペースに比べると道中楽なのは事実。1Fの距離延長に良い印象はない。前走後方からの競馬でハマったので、今回も恐らく折り合いに専念して後方から。先行中団に強い馬がいるので、展開がかなり向いてくれないと厳しい。血統は父モーリス母父ホーリーローマンエンペラー。何回も書いているが、父ロベルト系は過去10年で馬券内ゼロ。母系がダンチヒ系で、乗り難しい馬というのがよくわかる血統。恐らくこの血統だと道中で包まれるのは良くない。前走好走できた理由として、大外枠というのはあったと考えられる。今回も内枠で道中包まれるよりは、外枠で自分のリズムを守って走りたい。ここまで1400mでしか結果は出していない。今回は輸送もあって更にメンバーも強化される。基本的には見したいが、もし7枠8枠を引いたら抑えたい。



【チャンネルトンネル】

B評価

前走でなんとかNHKマイルCの優先出走権を獲得。福永厩舎のGI制覇第一号となるか。3走前の1勝クラスはスタートこそまずまずだったが、そのあとの出脚が遅かった。道中はスローペースで、中団で包まれる形になった。直線は手応えがある状態で回ってきたが、進路が全くない状態。馬群が捌けた時には、すでに決着している状況。一度進路をパッチンされても、やめずに最後は良い脚を使っていた。進路が空いている状態だったら、前を差し切っていてもおかしくない。2走前のスプリングSは鞍上が理想通りのポジションを確保する。しかしかなりのスローペースで、前半少し行きたがってしまうところを見せる。4角が動いて行って、直線を向いた。直線で少し左にモタれるところがあった。結果的に最後は伸びを欠く形に。結果論になってしまうが、最後にモタれたところを見ると、距離が1F長かった印象。そこまで力負けというわけではないので、悲観する内容ではない。前走のアーリントンCは道中スローペースになるも、折り合いを欠く場面は今までと違ってなかった。スプリングSの時よりも、気性面の成長は感じられた。直線坂を上がってから切れる脚を使うが、最後はほぼ同じ位置にいたディスペランツァに後ろから差し切られる。再びの距離短縮でやはりマイルがこの馬のベストであることが再認識できた。ただ前走自身もしっかりと伸びているのにも関わらず、ディスペランツァに差し切られてしまったのは微妙。底割れしてしまった感は否めない。ただ単純にディスペランツァが強い可能性もあるので、そこまで悲観する内容ではない。1月からずっと使っていて、前走少し馬体重が減っていることが気になる。今回も馬体重が減っていると買いづらい。近走の走りを見ても、少し直線でエンジンのかかりが遅い。東京にコースが変わるのは好材料。今回はGIでペースもある程度流れるので、折り合いに凄く苦労することはない。前走のように脚を溜められる可能性は高い。血統は父グレーターロンドン母父ヘンリーザヴィゲイター。父グレーターロンドンは晩成型で古馬になってからパンとし始めた。母系はミスプロ系にカロ系。かなりスピード力がありそうな血統。血統的に本格化はまだ先な印象。実際まだ幼い面を見せることがあるので、気性面がもう少し大人になってくれば。前走の内容は悪くないが、スローペースでここに向けてものすごく合っている前哨戦とは言えない。今回は一気に人気が落ちることも想定できる。切れる脚は使えるので、展開に助けられて追い込んでくるかも。ここは一応抑えておきたい。



【ディスペランツァ】

A評価

アーリントンC制覇で一気に主役候補に躍り出る。適性を見出していざ大一番へ。3走前のホープフルSは中団後ろで追走。直線で追い出してから伸びてくると思いきや、思ってた以上に伸びることはなかった。鞍上もコメントしていたが、理想通りの競馬で伸びなかったので、恐らく距離が長かった。力負けではなく、自分自身に負けた感じ。2走前の1勝クラスは初めてのマイル戦。休み明けで距離短縮だったので、スタートはひと息。道中はポジションを押し上げることもなく、最後方でじっくりと構える。直線に向いても終始余裕の手応えで、前に壁を作って伸びていく。追い出してからは、他と全く違う末脚で上がり最速33.1。2.3着馬たちはある程度先行している馬たち。展開に恵まれたわけでもない。このメンバーでは純粋な脚力が違った印象。2Fの距離短縮がかなり良い方向に出た。前走のアーリントンCは道中スローペースだったので、初めてマイルを使った時より追走に苦労せず、しっかりと中団で脚を溜めることができた。直線は少しエンジン全開になるのが遅かったが、エンジンがかかってからはもの凄い末脚だった。少し前にいてちゃんと切れる脚を使っていた、チャンネルトンネルを後ろから差し切ったのは、評価すべき内容。近2走マイルに距離短縮をしてから、全てが噛み合い始める。そこまで器用さがあるタイプでもないので、直線の長い阪神外回りも合っていた。今回は初めての左回りになる。直線が長くて広い東京は凄く合いそう。初めての左回りで少し戸惑ったとしても、最後の切れ味はトップクラスなので、大きな影響になることはない。長距離輸送も一度経験済みなのは大きい。これまで小頭数やスローペースの競馬だったので限界まで脚が溜まった。今回は恐らく前走よりもペースは流れる。マイルは3戦目になるので、マイルの流れには慣れてきたところだと思うが、マイルGIのペースに対応できるかどうか。ペースが流れると思っている以上に脚が溜まらない可能性もある。ペースが流れると前走のように、中団で折り合うことは難しいと考える。ポジションはもう1列2列後ろからになりそう。人気勢がもっと前の位置にいると想定できるので、エンジンのかかりが遅いこの馬が追い込んできた時には、もう態勢が決している可能性はある。できるだけポジションは後ろになりたくない。多頭数は前走経験していて、馬群の中で折り合っていた。馬群をしっかりと捌いて伸びていたので、多頭数の競馬は苦にならない。前走かなり高いパフォーマンスを発揮していた。3歳時でまだ馬体は完全に完成していない。前哨戦であれだけ高いパフォーマンスを出すと、本番で更にパフォーマンスを上げてくるかは微妙。陣営が上手く状態の維持ができているかが重要。血統は父ルーラーシップ母父メダグリアドーロ。ルーラーシップ産駒は過去4頭出走しているが、良い結果は残せていない。ただこの馬は、今までのルーラーシップ産駒とは違う印象。この馬はルーラーシップの爆発力を上手く受け継いでいる印象。ハマった時の爆発力は全てを凌駕するレベル。母系はサドラーズウェルズ系にダンチヒ系。ダンチヒ系なので、少し気難しいところが出てくるかも。母父は芝短距離とダートで活躍している血統。母系もかなりスピード力がある血統。全体的に諸刃の剣のような血統。マイルにしてからは、全く底を見せていない。正直覚醒状態にあると思う。モレイラ騎手が継続騎乗できないのは痛いが、東京も合いそうなのでここは買っておきたい。



【デビッドテソーロ】

除外の可能性がほぼ100%なので割愛<(_ _)>



【ノーブルロジャー】

B評価

今年のシンザン記念勝ち馬。今年もう一頭期待のパレスマリス産駒がGI制覇へ。3走前はデビュー戦で好スタートから終始2番手追走。デビュー戦でも操縦性に優れているのが分かるレースだった。直線を向いてからは、追い出すのを我慢して、最後は余裕で前を差し切って見せた。クセのない走りで、気性面でも大きな課題はなかった。2走前のシンザン記念はスタートから、少し行き脚がつかず促しながら追走。勢いがついてからは、逆に少し行きたがるところを見せる。道中は出入りが激しいレースになった。揉まれながら上手く外に出して、直線は馬場の真ん中に出す余裕があった。後続の追撃を許さなかった。馬場の真ん中に出したのは、鞍上があえて選択した。これだけペースが流れて、道中ごちゃつきながらも、問題にしなかったのは能力が高い証拠。多頭数で揉まれても競馬をやめない勝負根性は良いものを持っている。最後まで止まらずラスト1Fを加速しているのは優秀。一瞬でビュンと切れる脚は使えないが、ずっと伸び続けて止まらないタイプの末脚。同じパレスマリス産駒のジャンタルマンタルと、非常に似ている印象はある。前走の毎日杯は好スタートから、2番手追走で前半少し行きたがるところを見せる。初めての1800mだったので、道中で行きたがってしまうのはしょうがない。それでも3角くらいには、落ち着いていたので悪くなかった。直線は勝ち馬に突き放される一方。べラジオボンドに一瞬交わされそうになるが、それは許さなかった。ここで大崩れせずに、2着を確保したのは地力の高さがうかがえる。勝ち馬とは道悪適性の差を確実に出た。そこまで実力差があったわけではない。道悪ということもあったが、最後はジリジリとしか伸びず、やはりベストはマイルだった。東京マイルを一回勝っているので、間違いなくこの舞台の適性はある。これまで3戦してきて、全て異なる状況のレース。それでも大崩れしないのは、能力が高くないとできない。これまでのレースに派手さがないので、見た目のインパクトはないが、戦ってきた内容のレベルは高い。これまでのレースから見ても、一瞬の切れる脚はないので、上手く立ち回りでリードを取る必要がある。今回は同型でジャンタルマンタルやエコロブルームがいる。エコロブルームには一度勝っているが、その時はエコロブルームが1番人気で、マークされている状況だった。GI組とまだ対戦していない魅力はある。底を完全に見せていないだけでも、買う価値があると考える。血統は父パレスマリス母父モアザンレディ。完全なアメリカ血統だが、パレスマリスは日本の芝と合っている。母父のモアザンレディはアメリカのダート短距離で結果を残している馬。全体的にスピード血統。間違いなくマイルは良い条件。主戦だった川田騎手がこの馬ではなく、ジャンタルマンタルを選んだ。流石に社台系でGIを取っているので、ジャンタルマンタルを選ぶしかなかったと考えられる。鞍上は松山騎手に乗り替わり。松山騎手が怪我明けで乗れない可能性もある。松山騎手は正直先行馬の扱いはあまり上手くないので微妙ではある。ここまで大崩れせず、素質の高さを見せているのは事実。キャリアも浅くて、簡単に見することはできない。ただGIを勝ち切るような、爆発力や秀でている才能は感じない。全てが80点台の優等生タイプ。ここは限りなくAに近いB評価。



【ファビュラスラスター】

除外の可能性がほぼ100%なので割愛<(_ _)>



【ボンドガール】

C評価

伝説の新馬戦と名高いレースの勝ち馬。色々あったが、ついにGI挑戦の夢が叶う。3走前のデビュー戦は常に落ち着いていて、道中はリズムよく進んでいた。直線はなかなか進路が開かなかったが、開いてからは良い末脚を使う。非常にポテンシャルの高い走りだったと思う。2走前のサウジアラビアRCはスタートで少し後ろからになる。最初の3Fで折り合い面に課題を見せてしまう。後半はリズムよく運ぶことができた。直線はある程度手応えがあったが、ゴンバデカーブースの勢いには屈した。それでもシュトラウスに交わされず2着を確保したのは地力の高さ。一回実戦に出て慣れてしまったのが、逆に悪い方向に出てしまった。まだ全体的に幼い印象。前走のニュージーランドTは久々の影響もあってか、序盤から行きたがるところを見せてしまう。道中何とか宥めることができて、4角で進路を内に取る。直線はユキノロイヤルのことはしっかりと差し切るが、エコロブルームには逆に差し切られる。まだ幼さを見せているが、それでも2着に来てしまうのは能力の高さ。近2走は非常に折り合い面で苦労している印象。前走は道悪で中山ということで、後半はそこまで行きたがるところはなかった。ガス抜きができたというよりは、デビュー2戦目からひっかかるようになったので、逆に使っていくごとに、折り合いに苦労するタイプかもしれない。今回は馬場も恐らく良馬場で、広い東京競馬場になる。前走よりトリッキーなコースではないので、もっと折り合いで苦労してしまうかも。これまで勝ったレースは牝馬限定戦。負けているのは牡馬相手で、全て後ろから差し切られている。現状だと気性面に課題があるので、ビュンと切れる脚を使うことはできない。東京だと直線が長いので、切れる脚が使えないと厳しい。器用さがある馬でもないので、正直東京だと勝ち切る決め手に欠ける。サウジアラビアRCでは出遅れてもいる。多頭数で出遅れるとリカバリーするのは厳しい。血統は父ダイワメジャー母父ティズウェイ。半兄にダノンベルーガがいる血統。ダイワメジャー産駒はNHKマイルCと相性抜群。正直母系のインリアリティ系は底力に関して微妙なところ。GIだと最終的に詰めの甘さが露呈しそう。実際に重賞ではこのようなところが見られている。半兄のダノンベルーガもGIだと最後にいつも甘くなる。GIを勝ち切れる血統という感じはしない。確かに走りを見ても、ポテンシャルの高さは感じる。しかし気性やスタートなどの課題面もたくさんある。ダイワメジャー産駒なので、見することはないが、気持ちとしてはほぼ見に近い。



【ポッドテオ】

除外の可能性がほぼ100%なので割愛<(_ _)>



【マスクオールウィン】

C評価

桜花賞は本来の脚が見られず大敗。短距離で見せる切れ味をマイルでも見せることができるのか。3走前の黒松賞は先に行きたい馬を行かせて2番手追走。直線は早めに抜け出して、後続の追い込みは全く問題にしなかった。気性面で少し苦労するところがある。やはり距離はこれくらいがベストに思う。2走前のフェアリーSは発馬ひと息で後方から。コーナーまではじっくり我慢して、4角から一気に進出を開始する。直線は一気に前を交わしそうな勢いはあったが、イフェイオンに凌がれる。マイルでも見せ場は作って、この距離でもやれることは証明した。前走の桜花賞はフェアリーSと同じように後方からの競馬を選択。道中もしっかりと折り合っていたのは良かった。直線は反応していたが、差は縮まらなかった。気性面は成長していたが、マイルのスペシャリスト相手には厳しかった。一回マイルで結果を残してしまったので、マイルを使っていると思うが、実際はスプリンターだと考える。マイルだと後方一気一辺倒で、展開の助けが必要になってしまう。桜花賞でボロ負けしているし、現状で上位に来るほどの実力はない。血統は父ドレフォン母父ハーツクライ。父ストームバード系は過去に何頭か穴を開けている。ただ結果を出したのは全て牡馬。母父ハーツクライでトニービンを持っているので、東京にコースが変わるのは良い。血統的には穴ならあり。マイルだと基本的に後ろからで、長く良い脚がマイルで使えるタイプでもない。ここは見が妥当。



【ユキノロイヤル】

C評価

ニュージーランドTでギリギリ優先出走権を獲得。デビューからコンビを組む相棒とGI制覇へ。3走前の1勝クラスは道中ガッチリ抑えるが、ひっかかりまくり。内容的には課題がかなりある感じだった。2走前の1勝クラスは好スタートからハナを切る形に。2角で他の馬に先頭を譲る。レースの流れに乗れて、残り1Fで先頭に立つとそのまま押し切った。中山マイル2戦2勝で、このコースの適性がかなり高い。前走のニュージーランドTは好スタートからハナを切る。そこまで大きなリードは取らず、リズムよく道中を運んでいく。上位2頭には負けてしまったが、簡単に止まることはなく、最後までしぶとい脚を使うことができた。重賞でも中山マイルでは崩れることがなく、このコースの適性は本当に高い。今までニュージーランドTからNHKマイルCで上位に来れなかった馬は、大体が中山適性が高い馬。広くて直線の長い東京になると、ベストパフォーマンスを出すことができない。実際東京マイルでは結果を残せていない。切れ味が必要となってくる東京マイルで、逃げ切るのは至難の業であると考える。陣営も中山が適性ということを分かっていたと思うので、前走の全力を向けていた可能性もある。それでも上位2頭には敵わなかった。現状の力ではGIだと足りない。血統は父ディーマジェスティ母父タイキシャトル。母父タイキシャトルで母系にニジンスキーもいるので、道悪はかなり合いそう。前走は稍重だったので、血統的にも良かった可能性はある。ディーマジェスティはディープインパクト産駒なので、悪くないと思う。血統的に少しマイルは短い印象はある。母系のレベルもGIだと厳しい印象。正直前走は全てが噛み合っての3着。GIだと見が妥当。



【ロジリオン】

A評価

東京で好成績を残している。マイルになってもその切れ味は発揮することができるのか。3走前の京王杯2歳Sは好スタートからスッと後方に位置を取る。直線は少し前が詰まるところがあり、勝ち馬に比べて仕掛けはワンテンポ遅れる。上がり最速の末脚で、勝ち馬のクビ差まで迫った。非常に切れのある末脚で、直線の長い東京は合っている。2走前のクロッカスSはスタートで少しモタれるところがあった。直線は左にモタれ加減で、ソラをつかったり、左手前に替わったりと、かなり粗削りな競馬だった。それでも勝ち切ってしまったのは、能力の高さを示していたと思う。馬体重も増えていて成長している。ソラを使って勝ってしまったので、距離は更に延びても良い。前走のファルコンSは最内枠で、スタートが若干遅かった。常に包まれる形になってしまう。直線に向いてから全く進路がなく、加速することができなかった。最後に少しだけ進路ができて、追い込んでくるも騎手は追えなかった。不完全燃焼で全く本来のパフォーマンスを出すことはできなかった。今回は1Fの距離延長になるが、過去に一度マイルは経験している。今までの走りからも、折り合いでそこまで苦労することはなかった。1400mでも最後は余裕のある走りをしているので、距離が延びてもこの馬はこなせる。前走は中京で馬群がひと塊になってしまった。直線が長くて広い東京なら馬群はある程度バラける。前走のようにどん詰まりすることは、考えにくい。決め手を持っている馬で、1400mを使っていたからマイルで追走に苦労することもない。ポジションは中団やや前のポジションが取れると想定できる。今までのレースを見ても、その位置からでも十分切れる脚は使える。ここまで右回りを一回も使わず、左回りにこだわっている点も高評価。距離は違えど東京は連対率100%。コース適性は間違いなく高い。血統は父リオンディーズ母父パイロ。リオンディーズ自身は気性との戦いだった。直線の爆発力は父譲り。気性面で悪いところが出てくると、マイルは長くなってくるかもしれない。現状はそういったところは見られないので、心配はいらないと考える。母系はエーピーインディ系にシルヴァーホーク系統のロベルト系。母系から見ても距離は延びても良さそう。血統的にマイルは問題なくこなせるし、リオンディーズでミスプロ系なので、スピードも十分足りている。前走のような競馬には、今回だとなかなかならないと思うので、本来のパフォーマンスを発揮することができる。馬体重も増えて確実に成長している。牝馬とはいえ、GIで結果を残している馬と僅差のレースをしている。GIでも能力は足りる位置にいる。ただ器用さはそこまでないので、多頭数になると馬群を捌くのに手間を取って、思っている以上の末脚は見えないかも。やってみないことにはわからないが、ずっと左回りを使っている点や決め手を持っている点は評価できる。ここは買っておきたい。



NHKマイルC評価一覧

S評価 アスコリピチェーノ エコロブルーム※回避

A評価 ジャンタルマンタル ディスペランツァ ノーブルロジャー ロジリオン

B評価 アルセナール ウォーターリヒト ゴンバデカーブース シュトラウス チャンネルトンネル

C評価 アレンジャー イフェイオン エンヤラヴフェイス キャプテンシー ダノンマッキンリー ボンドガール マスクオールウィン ユキノロイヤル



今回の評価はこの通りになりました!

今回のS評価はアスコリピチェーノとエコロブルーム。
どちらもダイワメジャー産駒で、まだ完全に底を見せていない。
ここはドンピシャの舞台だと思います!

しかしエコロブルームは回避😢
この馬の走りが見れないのは悔しい。
お大事にしてください。

A評価の馬もしっかりと絞れたので、ここから枠順が決まったら更に考察していきたい!

NHKマイルC絶対に獲る!!

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
予想の参考になれば幸いです!

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それでは答え合わせは日曜日に🖐️

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