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横浜スタジアムで行われたベイスターズとロッテの交流戦で、念願の佐々木朗希投手の163Kmを見てきた。でもやっぱり巨人の江川が一番凄いと感じた。

横浜スタジアムで行われたベイスターズとロッテの交流戦で、念願の佐々木朗希投手の163Kmを見てきた。ズドンとキャッチャーのミットにあっという間におさまった。確かに他の投手に比べて抜群に速い。上から見たせいか、球がどれだけバッターの手元で伸びているのか確認できなかったのが残念である。
往年の平松政治から松坂大輔、最近でも150Kmを超える色々な速い投手を生で見てきた。しかし私が一番凄いと思う巨人の江川卓には、彼らは足元にも及ばない。
初めて江川を見たのは、昭和51年早稲田大学対法政大学の「東京六大学野球春のリーグ戦」である。当時の早稲田大学打線は、その後巨人に入る山倉和博、“青い稲妻”松本匡史、阪神の岡田彰布、その他プロ野球で活躍する強打者が揃っていた。しかし、この強力打線も全く打てない、何しろ球が速い上に打者の手元でホップし浮き上がるのである。高めの球はバットにかすりもしない。低めの球は見逃してしまい手も出ない。他の投手であれば沈んでボールとなるが、江川の球は浮き上がってストライクとなるからである。
プロ野球OBのマスターリーグ(今はないのが残念)が開催する野球教室に参加したことがある。元巨人の山倉捕手とキャッチボールをした後に、「一番速い球を投げる投手は、誰だと思いますか」と聞いた。色々な投手の球を受け、色々な名投手と対戦した彼は「江川、(プロ2年目の時)」と答えた。やっぱり江川かと思った私は、そこしか覚えていない。その後確かプロ2年目の時と言った記憶があるが確かではない。その後、次々に速球を投げる投手が現れ、現在日本人の一番速い球は大谷翔平の165Kmである。
スポーツ専門誌Numberの記事「「投手5冠」スゴすぎた江川卓の全盛期…「スピードガン表示は140キロだから今の投手が上」は本当か? “史上最高のストレート”たる理由」によると、速球の回転数は、一位は江川で一分間に2750回転
で、佐々木の2520、大谷の2528、松坂の2583を大きく引き離している。なるほど、回転数が多いほどホップして浮き上がるのだ。球の速さと私が感じた凄さは必ずしも一致しないと実感した。それでもどれだけ浮き上がるか、上からでなく横から佐々木の球を見たい。フォークの落差も凄いと言うし。